先輩社員が語る「よきモノづくり」

所属する企画営業アカウント部門のクライアントとなるのは、花王製品を販売していただく小売店です。その中でも私が担当しているのは、ドラッグストアの最大手企業様。花王の窓口担当として、主に御得意先様のバイヤー担当の方を相手に、花王製品の種類や数量を決めていくだけでなく、最も効果的に販売するにはどのような売場展開が適しているかまで、総合的にご提案しています。提案内容は単純に花王製品の販売スペースを確保するためだけでなく、広い視野をもって、他社製品との陳列のバランス、またエリア特性なども考慮して、御得意先様と共に売場全体を作り上げていくことも含めて私の仕事です。その結果、現在は全国約1500店舗を展開する巨大なグループ企業のトイレタリー・化粧品全取引額（医薬品以外）の主要な部分を花王製品が占めています。御得意先様と私たちが協働で決定する販売方針が、この大きな売上推移を左右し、流通業界にも影響を与える、そんなスケールの大きさを実感できることは、この仕事ならではの魅力だと感じています。

私が取り扱っている製品は、「ビオレ」や「ニベア」を中心としたビューティケア製品、オーラルケア製品、男性用化粧品、健康機能飲料「ヘルシア」シリーズなど、約500点にのぼります。これらの多岐にわたる製品を、老若男女、幅広い層のお客様に使っていただくため、私たちが目指しているのは、通りかかっただけで「買いたい」と思うような売場づくりです。ショッパーのニーズを捉えた、より良い売場づくりこそが販売戦略の原点であり、花王の企業理念「花王ウェイ」の行動原則にある“現場主義”の体現につながっていると思います。そのためには、市場アナリストや販売専門のマーケティングチーム、ブランドマーケティングチームや各店舗を担当する約140名のストアアドバイザーなど、非常に多くの仲間と連携しながら、自分が“花王代表”として、ともに業界No.1を目指す企業対企業という立場でご提案をさせていただけることに、責任やプレッシャーもありますが、それ以上に大きなやりがいとなっています。

私は、現在のアカウント部門の前に、ストアアドバイザーとして、小売店を担当していました。当時と今とで大きく異なるのは何といっても視点の持ち方です。アカウント部門になってからは、店舗のみならずチェーン全体、ひいてはマーケットまで幅広く高い視点が求められるようになったと思います。しかし、ストアアドバイザー時代に店長様をはじめ、店舗スタッフの方々からいただいたアドバイスやご要望を解決するために取り組んできた経験は、現在の業務にも非常に役立っています。立場や役割が変わった今でも「より良い売場づくりのヒントは店舗にある」と考え、各店舗をまわったり、電話や会議で店舗を担当するストアアドバイザーの意見を募ったりするなど、現場の声に耳を傾けることは、この先も、変わらず大切に続けていきたいと思っています。

常に、お客様と協力して新たな販売方法や、今までになかった斬新な売場コンセプトを生み出すことへの挑戦を続けるなかで、特に今は季節商品とオーラルケア商品のシェア拡大のため、有効な販売戦略の立案に取り組んでいます。こういった新しいことへのチャレンジには、リスクを覚悟しなくてはならない時もあります。しかし、それに捉われて立ち止まることなく、すべての人々の生活を幸せにするため、新たなモノづくりや販売方法を追求し続けられることが、この仕事の特徴であり最大の魅力だと思います。そのような魅力的な環境の中で、私たちもまだ思いついていないような、新しいことにチャレンジする意欲がある方と、一緒に働けることを心から楽しみにしています。