開発ストーリー
原点 花王の本質研究
Origin
どうしたら健康や美しさを保てるだろうか。
ナチュリラもまた、髪の本質をみつめて生まれました。 着目したのは、髪が本来持つ色素「メラニン」。 黒髪には「メラニン」があり、白髪にはないという事実。 それが開発の原点でした。
染めても染めてものびてくる白髪。髪を傷めずに、いつでも白髪をケアできるようになったら—。 私たちの挑戦が始まりました。
花王のモノづくりは、皮膚や髪の本来の姿に着目する、本質研究から始まります。
出会い 日本酒造りとの意外な関わり
Meeting
意外なところに、ナチュリラ開発のヒントがありました。
清酒業界では昭和30年ごろ、酒粕に黒い斑点が生じる「黒粕(くろかす)」という現象に悩まされました。 酒粕は食品として幅広く利用されており、この問題を解決するために精力的な研究が行われた結果、この黒い斑点が「メラニン」であることがわかったのです。
その研究を行っていたのが、380年以上の歴史を持つ日本の伝統的な酒造メーカー「月桂冠」です。 清酒麹菌の中に、メラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の遺伝子を発見しました(2000年に発表)。 米麹の発酵技術を応用した製法で、「天然由来の着色成分*1」をつくりだすことに成功したのです。
花王は、月桂冠のこの技術に出会い、次世代型*2白髪ケアの開発に活かせるのではないかと考え、2001年に共同開発をスタートさせました。
酒蔵でみつかった、黒い麹です。
月桂冠ホームページはこちら
探求 自然な黒さとは
Search
ただ黒くなるだけでいいのだろうか。
いかにも染めたというような、重たい黒色では満足いただけない。めざしたのは「自然な黒さ」でした。少し透明感が感じられる、柔らかい黒。幅広い年代の方のお顔と調和がとれて違和感のない色をめざしました。
そうして研究スタート時から16年以上もかけて、仕上がりまで提供できる処方にたどり着いたのです。
さらなる探求も始まりました。
融合 大量生産へ
Fusion
「天然由来の着色成分*」の生産は、少量から始まりました。
しかし、多くの方に製品を届けるためには、安定的に大量生産をしなければいけない。人の手で生み出してきた細かい技術を深く理解し、スケールの大きい自動製造に落とし込めるまで、花王の研究員たちは改良を重ねました。
“匠の技”と“世の中に広げたいという想い”が融合し、生まれた製法。それによってナチュリラが開発されたのです。
人の手で調整しながらつくる、まさに“匠の技”でした。
*ジヒドロキシインドール
創意 より使いやすく
Ingenuty
製品のパフォーマンスを発揮できるよう、誰でもストレスなく使えること。これが容器開発にとって不可欠です。
白髪用カラートリートメントの開発過程では、どんな人が使うのか、どんな場面で使うのかさまざまなケースを想定して、いくつもの試作品が生み出されました。 形そのものだけでなく、角度、長さ、すべてにおいてミリ単位で何度も調整がくり返されました。
創意工夫を凝らして完成したのが、おふろですべりにくく、軽く、長く、楽に押せる、ヘッド付きの容器です。