ー Key points for the laundry challenge ー
「お洗濯」にはお手伝いのポイントがいっぱい!
お子さんの興味に合わせてチャレンジしてもらいましょう!
洗濯機にお子さんが近づく際は、必ず洗濯機がとまっていることを確認し保護者の方が付き添い、転落・閉じ込めなどに注意してください。
難しいときには…
Tシャツを畳むときのお助けアイテム
「クリアファイル」
Tシャツを平らな場所に置き、
中心にクリアファイルをセットする
クリアファイルの横幅に沿って、
Tシャツの両サイドを内側に折る
長方形の形になるよう、
袖を折り込む
裾をクリアファイルの
下の位置まで持ち上げて折る
最後にクリアファイルを抜けば、
形の整った仕上がりに!
ー item ー
お洗濯にチャレンジできたお子さんを、
「できたね!グッズ」でほめてあげましょう!
ご利用になりたいアイテムのダウンロードボタンからPDFファイルを取得し、ご自宅、またはコンビニのプリンターにて印刷してください。
ファイルのプリントサイズはA4サイズが適正サイズとなっています。サイズをお間違えないようご注意ください。
ー Key points for calling out ー
■「洗濯キッズ」とは?
「洗濯キッズ」とは、洗濯を保護者任せにしないで、自らも洗濯する家族の一員として活動できるやさしさとやる気の両方があるお子さんのことを言います。
お子さんが洗濯キッズになると、洗濯への興味・関心が高まり、洗濯をする人の身になって自分の洗濯物を出せる子どもになります。では、早速お子さんを、洗濯キッズに育てる方法をお伝えしますね。
詳しくはこちら
子どもは小さい時ほど、保護者のまねをしたがります。さらに、お手伝いには黄金期があり、お子さんが幼稚園から小学校中学年がその時期に当たります。この時期は、保護者といっしょに洗濯をすることが楽しくなる時期です。
ここからはわが子が洗濯キッズになる具体的な保護者の声かけとサポート法をお伝えしますね。コツは、「洗濯ができる子はカッコイイ」「洗濯すると気持ちがイイ」とお子さんに思わせることです。
お子さんの「保護者の役に立ちたい」を刺激したいです。そこでこんな声かけをします。
「夏は洗濯物が多くて、大変なんだよね」
「〇〇くんに、助けて欲しいなあ」
「洗濯ができる子はカッコイイと思うよ!」
1.ひっくり返し作戦
Tシャツなどの衣類は裏返して洗濯をした方が洗濯物を干す時に裏返しにしないですみます。色の濃い衣類を夏の直射日光の元で干すと衣類が日焼けしますし、色の薄い衣類は黄ばみます。この時のママの声かけは、「Tシャツは裏返しにしてね」と何をひっくり返すのかを具体的に言います。お子さんにはこう言います。
「ひっくり返して干さないと服も日焼けしちゃうんだよね」(服を擬人化する)
2.ポケットの中身脱出作戦
ポケットの中に入ったティッシュペーパーをそのまま洗濯をしたことはないでしょうか。
特に小さいお子さんは何でもポケットの中に入れがちです。そのため、この段階でポケットの中身を脱出させておきます。もちろん、保護者が事前にお子さんにポケットの中身を出すことは伝えていますが、それでも「よく気がついたね」と手がらは子どもに渡します。
「よく気がついたね」
「ティッシュをとり出し忘れて洗うと、他の洗濯ものにくっついて大変なんだよね」
適切な洗剤の量を洗濯機に入れるわけですが、最初は保護者が洗剤の量など見本を見せてあげてくださいね。そのあと、洗濯機のスイッチの場所を教えてあげてください。そして、お子さんが洗濯機のスイッチを入れたらこう言います。
「洗濯機のスイッチを押せてカッコイイね」
保護者のひと言で「洗濯をする子はカッコイイ」とお子さんに価値づけることができます。
洗濯槽が深い場合は、洗濯物の取り出しは保護者がやるといいですね。洗濯かごに洗濯物を入れたら、次は洗濯ハンガーに干すわけですが、お子さんの手が届く高さに洗濯ハンガーを置けるといいです。最初は干し方もママがレクチャーします。ここで洗濯の醍醐味として「洗濯」=「気持ちがイイ」を伝えます。
「洗濯すると気持ちがいいね」
「きれいになるって気持ちがいいね」
「ピンピンに(服を)ひっぱるとしわが伸びるよ」 (「ピンピン」がイメージしやすい)
洗濯物をたたむ時も、最初は保護者がやり方をレクチャーします。まるで折り紙の折り方を教えるかのように保護者が日頃やっているたたみ方を教えてあげてくださいね。どちらの言い方もお子さんに有能感を伝えられます。
「こんな細かいことまでできてカッコイイな」
「大人みたいにたためて、かしこい子だね」
洗濯は、洗濯物をしまうところまでやって初めて完成です。特にお子さんの衣類は子どもの手が届く高さのタンスにしまうようにしたいです。タンスの引き出しには入れる物の絵を描いておくと分かりやすいです。
声かけはこちらです。
「洗濯キッズのミッション終了!」
「最後まで、できてカッコイイね」
「洗濯ができた」ということが形になるとお子さんは嬉しいものです。そこで、折り紙で作ったメダルを作って渡したり、カレンダーにシールを貼ったりすることで成果を可視化したいです。
声かけはこちらです。
「〇〇くんは、がんばれる子だね~」
(名前を呼ぶとお子さんを承認したことになる)
「とっても助かったわ」
(大人の役に立ったという万能感をもたせたい)
東ちひろ(ひがしちひろ)
(一社)子育て心理学協会代表理事 心理学とコーチングから独自に開発した「ココロ貯金」をベースに組み立てた子育て心理学講座を行い、これまでに2万件以上の実績がある。
発達の専門家ではあるが、発達特性に関わらず「ココロ貯金で不登校も育てにくさも改善する」が信念。