オーラルケアは 歯のケアだけでなく、
歯ぐきのケアが大切です。
加齢とともに歯ぐき血流量が低下し、血管の状態が「血液が入りにくく、出やすい状態」に変化していることから、健全な歯ぐきを維持する機能が加齢とともに低下することを示唆してます。このことから、歯周病の発生には加齢による歯ぐきの機能の低下も関与している可能性が考えられます。
20代から60代(男性、各年代約25名ずつ)の歯ぐき血流量を レーザースペックル血流計にて測定
※第58回歯科基礎医学会学術大会にて発表
歯ぐきCheck!
歯と歯ぐきの間にわずかな溝がある程度です。歯ぐきはピンク色で引き締まった状態です。
歯ぐきが炎症を起こしている病気。歯ぐきが赤くハレて、少しの刺激で出血しやすくなります。
ブラッシングなどによる刺激には、歯垢除去に加えて、歯ぐきの血流が改善※1され酸素がいき届くようになったり、歯ぐき細胞の増殖を促すなどの作用※2があります。通常のブラッシング範囲である歯と歯ぐきの境目、歯と歯の隙間への刺激と比較して、付着歯肉までの刺激を加えることで、より歯ぐきの血流量は上昇します。
※1 Hanioka T. et al., J. Clin. Periodontol., 1993.
※2 Yamamoto T. et al., J. Clin. Periodontol., 2004.
被験者4名を対象に各部位を10秒間機械刺激し、 その前後での歯間乳頭部および辺縁部の 血流増加量を測定(花王調べ)
歯ぐきCheck!
手鏡を使って歯ぐきを見てみましょう。通常の歯みがきでマッサージできる範囲をご自身の歯ぐきで確認し、付着歯肉までハブラシをずらした時の根元への刺激も確認してみましょう。指で触って確認するのもおススメです。
歯周病予防には原因となる菌を殺菌し、取り除くことも大切ですが、歯ぐきそのものの健康維持が重要です。毎日のオーラルケア習慣に歯ぐきマッサージを加え、歯ぐきの血行を促進することで健康な歯ぐきを保ちましょう。
歯ぐきCheck!
奥からはじめて前に向かって、マッサージする部位は2回に分けて行い、歯ぐきの根元の太い血管を意識してマッサージします。お口全体をやさしく徹底的に。
夜のルーティーンに取り入れてみたり、歯をみがく前に歯ぐきからマッサージしてみたり、あなたの生活に取り入れやすい方法で、歯ぐきマッサージを続けてみましょう。