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猫のよくあるご相談

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Q

高齢猫の食事

10歳のメス猫です。先日、猫がドライフードを食べているとき、フードを噛む「カリッ」という音とともに、歯も抜けてしまいました。口の中をのぞいてみると、上下とも、ほとんどの歯が抜けてしまっているようです。現在、キャットフードの缶詰と固形の両方を与えています。歯がなくても、食欲はあるようなのですが、これ以上、歯が抜けてしまって噛めなくなるのが心配です。かといって、やわらかい缶詰ばかりを与えているのも、健康上よくないのではと心配です。歯が抜けてしまった高齢猫に食事を与える場合、注意する点などがあれば教えてください。
(大阪府東大阪市 ゆうこさん)

A 専門家からの回答


7歳を過ぎたら、シニア用の食事に

猫も老齢期に入ったら、人間同様、若いころ以上に食事内容に配慮が必要です。7歳を過ぎたら、シニア用の食事に切り替えることをおすすめします。シニア用の食事のポイントは、総量は控えめにし、タンパク質、脂肪を質の高いものにすること、可消化率の高い炭水化物の割合を増やし、カロリーや塩分は控えめにすることです。老齢になると、あまり動きたがらなくなり、運動量以上のカロリーをとってしまいがちですが、肥満は糖尿病、心臓病などのもと。食事のカロリーは、成年期の2割減をめざしましょう。
 

食事の固さは、歯の状態に合わせて調節

老齢になると、歯や内臓も衰えてくるので、消化のよいやわらかめのフードに切り替えていくといいでしょう。ただ、食べ物に独自のこだわりがある猫も多く、ドライフードをふやかしたり、急に食事を変更したりすると、食べないこともありますので、ご注意ください。
ゆうこさんは、やわらかい缶詰ばかりを与えていては健康上よくないのでは、と心配されているようですが、そうした問題はありません。ただし、歯が少しでも残っていて、歯ごたえのあるものが食べられるようなら、ドライフードも併用した方が、歯垢や歯石がたまるのを防ぐことができます。現在は、缶詰と固形フードを併用されているとのこと、この調子で、愛猫の歯や健康状態に合わせて、食事内容を調整していってください。また、歯が抜けてしまうということは、歯に疾患があるということです。放置せずに獣医師の診断を受けましょう。
 

老猫は、慢性腎臓病(腎不全)に要注意

老齢の猫には、腎臓の疾患が多く見られます。慢性腎臓病は、初期だと目に見えるはっきりとした症状が出にくいため、気づいたときには、腎臓の機能の80%ほどが破壊されてしまっているケースが少なくありません。ふだんより水を多く飲んでいると感じたら、要注意です。6歳を超えたら、定期的に血液検査、尿検査を含む健康診断を受けることをおすすめします。 
 
(回答:元ACプラザ苅谷動物病院 市川橋病院 獣医助手 大石 節子さん)

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