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猫のよくあるご相談

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Q

猫の歯が抜けた

5カ月のロシアンブルー(メス)です。5カ月になってから、歯が1本欠け(?)ました。床に歯が落ちているのに気がついたのですが、根元の方には少し血がついていました。口の中を見ましたが、1本少ないようには見えません。かたいフードもいつもどおり食べて、痛がる様子もないですし、食事量も変わっていません。歯が生え変わる時期でもあるようですが、気にしなくても大丈夫でしょうか。
以前、飼っていた猫では、このように歯が抜けたのは見たことがないので、気になっています。病院で診てもらった方がいいのでしょうか。
(埼玉県新座市 モルフィーさん)

A 専門家からの回答


猫の歯は3カ月ごろから生え変わる

猫にも、乳歯と永久歯があります。人間同様、誕生直後には歯が生えていません。生後約2週で生え始め、3週~6週で生えそろいます。乳歯は全部で26本。切歯が上下左右で3本ずつ、犬歯が上下左右で1本ずつ、臼歯が上顎で6本、下顎が4本です。

永久歯は、乳歯が生えた後、歯ぐきの中で形成されます。永久歯が成長するにつれて、乳歯の歯根部は吸収されていきます。早い歯では、3カ月ごろから生え変わり始め、7~8カ月ごろには、完全に生え変わります。永久歯は、乳歯にはなかった後臼歯が加わり、全部で30本です。


歯の成長は、からだの健康状態に影響されることがあります。このため、乳歯が生えて、永久歯が歯ぐきの中で形成されている時期に、大きな病気をすると、永久歯が健康に育たずに、エナメル質の形成不全や着色、変形などが起こることもあります。また、歯の生え具合で、成長度合がわかるので、乳飲み子の猫を保護したときには、歯を見ると、だいたいの月齢が推測できます。

 

はれ、出血があるときは病院へ

今回、モルフィーさんがご覧になったのは、抜けた乳歯だと思われます。犬では、抜けた乳歯が床に落ちているのはよく見かけられますが、猫の場合は、知らないうちに生えかわっていることが多いのです。だから、以前飼っていた猫の抜けた乳歯はご覧になったことがなかったのでしょう。

歯に血がついていたそうですが、抜けたときの出血だと思われますので、心配する必要はありません。ただし、生え変わりの時期には、歯肉炎を起こしやすく、口臭がしたり、出血したりすることがあります。痛がったり、出血がひどかったり、歯ぐきが赤くはれていたりする場合には、獣医師に相談してください。歯ぐきのはれや出血は、「猫白血病ウイルス感染症」や「猫エイズウイルス感染」に関連していることもあります。

また、生え変わりがスムーズにいかず、まれに乳歯が抜けないまま、永久歯が生えてくることがあります。人間の子どもと同じで、乳歯がいつまでも残っていると、永久歯の歯並びが悪くなってしまいます。乳歯がいつまでも残っているときは、獣医師に診てもらってください。
 
(回答:元ACプラザ苅谷動物病院 統括院長 内田恵子先生)

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