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猫のよくあるご相談

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Q

猫の体が震える

10歳のオス猫(去勢済み)です。1カ月ほど前から、首や背中にかけて小刻みにプルプルと震えるようになりました。痙攣とも寒さのせいとも違うようで、お座りしているときなどに首が上下に小刻みに震えます。座った状態から歩き始めの時などは、足がもたつくようにもなりましたが、5歩くらい歩くと、今まで通りの歩き方に戻ります。震え以外には特に異常はみられず、触って痛がる場所もなく、食欲、排便なども以前と変わりありません。
年に1回予防接種をするだけで、今まで病気をしたことがありませんが、性格は凄く臆病で恐がりです。臆病なので、なるべく病院に連れて行きたくないのですが、震えだけで病院で診察してもらったほうがよいのでしょうか?
(モグはなさん)

A 専門家からの回答


日頃の様子をよく観察し、早期の受診を

震えは、寒さや恐怖、筋疲労などの生理的な原因と、病的な原因に分かれます。病的なものはさらに、内分泌疾患によるもの、神経疾患によるもの、神経筋接合部の疾患によるもの、代謝性疾患によるものに分類されます。原因がはっきりしない震えも存在し、人医療では“本態性振戦”と呼ばれています。動物が加齢とともに震えるようになることはよくあり、その原因がはっきりしない時は“老齢性振戦”と呼ばれます。

モグはなさんの愛猫は、ご自宅でリラックスしている時に震えること、震えの部位が頚部中心に限られていること、脚のもたつきがみられることなどから、神経疾患によるものが強く疑われるように思います。「震えだけで病院で診察してもらったほうがよいでしょうか?」ということですが、ぜひとも早期に受診してください。

今見られている震えが部分発作と呼ばれるものであれば、今後は全身的なけいれん発作に発展する可能性もあります。血液検査等を行うことにより、震えの原因をある程度鑑別することができます。ただ、猫は病院の診察台の上ではいつも通りにふるまってくれないことがほとんどですから、ご自宅で症状が強く出ている時の動画を撮影して、獣医師に見せると良いでしょう。

神経疾患が疑われる場合、問診が非常に重要になってきますから、日頃からよく観察し、「初めて症状が出たのはいつか」「頻度は変わらないか」「症状の出る引き金として思い当たることはあるか」など詳しく答えられるよう準備しておいてください。また、一般の動物病院での鑑別が難しい場合には、大学病院等で専門医の診察を受けたり、MRI撮影を行ったりする必要が出てくるかもしれません。 
 
(回答:元苅谷動物病院 市川橋病院 溝口期子先生)

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