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猫のよくあるご相談

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Q

猫の尿のニオイがきつい

10歳のメス猫(避妊済み)です。最近おしっこが鼻につくツンとした、かなりきつい臭いがします。 病気でしょうか?
(るいさん)

A 専門家からの回答


動物病院で早めに尿検査を

自宅でわかる尿の変化には【 色・濁り・量・臭い 】があります。尿の臭気は独特で、これは濃縮の程度や食事によって強弱が変わります。濃縮の程度は腎機能だけでなく飲水量や運動量の変化によっても影響されます。環境や食事内容に変化はありませんか?

病的な異常尿臭の場合、以下のような原因が考えられます。

(1)ウレアーゼ産生菌増殖によるアンモニア臭

揮発性の鼻につくツンとした臭いで、細菌性膀胱炎により尿中にウレアーゼ産生菌が増殖した場合に起こります。尿色は感染初期であれば正常な尿色とあまり変わりませんが、炎症がひどく出血があると赤色になることもあります。頻尿やトイレ以外の場所で排尿してしまう症状があります。

(2)膿尿による臭気

膀胱炎が治療されず悪化した場合、膀胱内の感染が進んで菌が増殖し、これを退治しようと白血球が大量に出てきて膿尿となります。膿尿の臭いは発酵したようなコクのある臭いで、見た目にも白っぽい膿のかけらが混じっていたり、全体的に白く混濁していたりします。

(3)ケトン尿に伴うアセトン臭

果物のような甘酸っぱい臭いで、中〜重度の糖尿病ではケトンという物質が血液中に増え、これが尿にも出るようになることに由来します。症状としては口臭もアセトン臭になり、多飲多尿になります。

るいさんの愛猫の尿は「鼻につくツンとした、かなりきつい臭い」ということですから、細菌性膀胱炎が最も疑わしいかと思われますが、臭いはあくまで、その後に行う試験紙検査や尿比重測定、尿沈渣の顕微鏡検査の手がかりとするためのもので、毎日尿検査を行っている獣医療従事者でさえ、尿の臭いだけで病状を判断することはありません。ですから、早めに動物病院で検査を受けられることをおすすめします

また、動物病院で尿検査を受ける可能性がある場合、ご自宅で排尿したものを持参するケースがありますが、一部の例外を除いては院内で採尿してもらうことをおすすめします。尿道内や外陰部の細菌が混入したり、保存中に尿内で細菌が増殖したりして、細菌性膀胱炎の正確な診断ができない可能性があるからです。
 
(回答:元苅谷動物病院 市川橋病院 溝口 期子 先生)

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