髪の花粉対策

花粉は衣類以上に髪に付く!?本当に効果的な花粉対策を検証!

読者アンケート「外出時の花粉対策について教えて!」

読者アンケート「外出時の花粉対策について教えて!」

読者アンケート「外出時の花粉対策について教えて!」

  • グラフ:花粉の季節の外出時、花粉の付着が気になるところは?  花粉症、花粉アレルギーの人、4,774人。複数回答。上位10項目(2019年11月花王生活者研究センター調べ)

  • グラフ:外出時にしている花粉対策は?(薬などを除く)  花粉症、花粉アレルギーで花粉の時期の外出時に髪への付着が気になる人、2,378人。複数回答。上位10項目(2019年11月花王生活者研究センター調べ)

花粉症の人に「花粉の季節に外出した際、花粉の付着が気になるところは?」と聞いたところ、「髪」と答えた人が50%と、「ジャケット、上着」と大差ない結果に。ところが、その回答者に「外出時の対策」を聞いたところ、「家に入る前に、服に付いた花粉を払う」人は63%に対して、「家に入る前に、髪に付いた花粉を払う」人は約半分の35%と、衣類の対策と比べて少ないことがわかりました。

美ライフアドバイザ― ビビコさんのコメント「髪への花粉対策は見落としがちのようね。」

髪は衣類以上に花粉が付くことも

花粉は空気中に飛散しているため、衣類同様に髪にも付着します。衣類の素材によっては、髪の毛の方が花粉付着が多いこともあるほど。着るものの工夫だけでなく、髪の花粉対策も大切です。

髪とウール、綿、ポリエステルの衣類について、単位面積あたりの花粉付着量を比較した実験データ(花王調べ) ウィッグ、各衣類を栃木事業場屋上に16時間放置後、規定面積から回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定 規定面積は、頭髪および衣類の外気とふれる面を表面積として計算

※今回紹介するデータは、美容師練習用マネキン「ウィッグ」を用いた実験結果です。

髪が短くても油断大敵!頭皮の皮脂も花粉付着に影響あり

(写真はイメージです。実験とは関係ありません)

一般的には、髪は長い方が花粉の付着量は多くなります。また、髪の表面には頭皮から分泌された皮脂が付着していて、この皮脂も花粉の付きやすさに影響しているようです。皮脂があると花粉は付着しやすくなるので、ショートヘアの人も油断せずにしっかりと対策を!

  • グラフ:髪の長さと花粉の総付着量の実験データ(花王調べ) 各ウイッグを栃木事業場屋上に6時間放置後、回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定

  • グラフ:オレイン酸(実験用モデル皮脂汚れ)の有無と花粉の総付着量の実験データ(花王調べ) 皮脂あり:シャンプー、コンディショナー処理し乾燥後、1日で分泌する皮脂量相当のオレイン酸を噴霧 各ウイッグを栃木事業場屋上に7時間放置後、回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定

髪への花粉付着、効果的な対策は?

花粉対策の大きなポイントは「持ち込まない」「除去する」の2つです。
家に「持ち込まない」ためには、髪をまとめることも対策のひとつですが、外出時に帽子をかぶる、家に入る前に髪を手で払って花粉を落とす、といった方が効果的なのでおすすめです。

グラフ:髪に付着する花粉の対処方法別の効果の実験データ  ヘアスタイル、帽子の有無、髪を払う (花王調べ) 各ウイッグを栃木事業場屋上に6〜16時間放置後、回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定

グラフ:髪に付着する花粉の対処方法別の効果の実験データ  ヘアスタイル、帽子の有無、髪を払う (花王調べ) 各ウイッグを栃木事業場屋上に6〜16時間放置後、回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定

グラフ:髪に付着する花粉の対処方法別の効果の実験データ  ヘアスタイル、帽子の有無、髪を払う (花王調べ) 各ウイッグを栃木事業場屋上に6〜16時間放置後、回収したほこりの中のスギアレルゲン量をELISA測定

※花粉の付着量、および除去の効果は、各種条件によって異なったり、個人差がある可能性があります。


家に入る前には、手やブラシを使って、上から下へ、髪→衣類の順に付いた花粉を舞い上げないようにしっかり払い落としましょう。
また、花粉は洗い落とせるので、帰宅したら、手や顔を洗うだけでなく、早めに髪も洗って花粉を「除去」しましょう。

ビビコさんのコメント「髪に花粉やホコリなどが付きにくい シャンプーを使うのもおすすめ!」

家の中に入ってくる花粉の4割は、衣類や髪への付着によるものです(花王調べ)。春先に気温が上がると、頭皮の皮脂も増えるので、花粉がより付きやすくなります。髪への対策も万全に、花粉シーズンを上手に乗り切りましょう。


●関連リンク

今回の研究成果の一部を「2019年繊維学会秋季研究発表会(2019/11/9~10・長野県)」にて発表しました。

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