2023年11月14日
浴衣の着崩れSOS
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浴衣を着ての花火大会や夏祭り。素敵に着こなしていたはずが、気付いたら「着崩れしちゃってる!」なんてことも。そんなとき、簡単にすぐ直せるポイントを紹介します!また、着崩れを防ぐコツや、歩き方について、きものディレクター黒柳聡子さんからのアドバイスも。
INDEX
【下前のえり】
左手を脇のあき口から入れて、えりを引く。
【上前のえり】
帯の下からえり先を引いて帯に挟み、胸元を整える。
背中と帯の間に、小さく折りたたんだタオルかハンカチを入れる。緩み具合によっては、前側の帯の下にも入れる。
おはしょりを上げて、腰ひもに下がった分の上前を挟み込み、おはしょりを元に戻す。
浴衣の着崩れを避けるためには、まずは浴衣を着る際に腰ひもの当たる位置に一枚タオルを巻いておくこと。腰ひもの食い込みやズレを防ぐことができ、しかも苦しくなく過ごすことができます。
また、浴衣を着た時のポケット代わりとして、スマホなどを帯にはさむ人も多いかと思いますが、帯が緩んで崩れるのでは?と心配な場合は、あらかじめ、帯を巻く際にひと巻きずつ引き締めて巻くことを意識してみてください。
浴衣を着たら、歩き方も少し工夫して。いつもより歩幅を小さめにする、内股で歩く、そして階段の上り下りや立ったり座ったりの際には裾を踏まないように気をつけましょう。
浴衣を着た時に窮屈で歩きづらいと感じる人は、浴衣を着せてもらう時に少し足を広げ気味にして着せてもらうと、少し余裕が出て歩きやすくなります。着せてくださる方は極力体にピッタリと添うように仕上げていきますので、可能であればお願いしてみましょう。
また、下駄の鼻緒が痛くて苦手な人は、思い切ってビーチサンダルを合わせてみるのも手。最近はとてもオシャレなものが出ているので、浴衣姿にもしっくりくるものが見つかる可能性が大です。
黒柳聡子(くろやなぎさとこ)さん
監修:きものディレクター
幼い頃より着付けを教える母の影響で、着物に慣れ親しんで育つ。証券会社勤務後、装道礼法きもの学院にて本格的に着物の専門知識を学ぶ。‘99全日本装いのコンテストにて準女王に選ばれたことをきっかけに海外使節団に参加。現在は、きものディレクターとして、プライベートスタイリングの指導、ビジネスコンサルティング、執筆、講演など幅広く活動を行う。日本の伝統的な技術を現代的なものとコラボレーションさせるプロジェクトのプロデュース、企画、PRも手掛ける。著書に「着物を着るとラッキーが降ってくる」。