節約アドバイザー和田由貴さんに聞く

夏のエアコン節電テク6選!我慢よりも賢く省エネ

【1】エアコンの設定温度を1℃アップで、10%の節電

環境省が推奨している冷房の設定温度は28℃ですが、まずはいつも使っているエアコンの設定温度を、1℃上げてください。それだけで、約10%の節電になります。1℃だけなら、できそうな気がしませんか?
ただし、節電を意識しすぎて健康を害することがないように、無理せず温度を調整してください。

【2】エアコン+扇風機(サーキュレーター)のダブル使いがおトク

2つの電気製品を同時に使ってもいいの?と驚かれますが、エアコンの温度を2℃下げたら65w程かかるのに対して、扇風機の消費電力は25w程度。しかも、風に当たると体感温度が2℃くらい下がるといわれていますから、28℃設定で扇風機を使うと26℃くらいの体感温度になるんですよ。エアコンだけで暑さ対策するより、実は節電になるんです。

わだゆうきさんのワンポイントアドバイス

わだゆうきさんのワンポイントアドバイス

わだゆうきさんのワンポイントアドバイス

エアコンの風向きは「水平」。 扇風機はその対角線上に置いて。

冷気は下に落ちるため、エアコンの風向きは水平がおすすめです。
また、扇風機は冷気の貯まる場所、つまりエアコンの対角線上に置くと、上手に部屋の空気を対流させることができます。

高いところも手元も、かんたん掃除

心地いい風を楽しむためにも、「クイックルハンディ 伸び縮みタイプ」でエアコン・扇風機のホコリを取りましょう。

【3】風量は「自動」にお任せ

風量の設定は、ズバリ「自動」にしておくのが正解!弱風だと、なんとなく節電になる気がしますが、効率良く部屋が冷えないため、かえって電力がかかります。エアコンに任せておけば、一番効率良い運転で室温を調節してくれます。

【4】帰宅後は、冷房する前にまず換気

部屋に熱気がこもったままだと冷えるまでに時間がかかります。まずは窓を開けたり、換気扇を回して熱気を外に出し、その後エアコンをつけたほうが効率的です。窓は1か所を全開にするより、2か所開けたほうが風の通りが良くなります。

お部屋の布製品・空間に「シュッ」で良い香りに

お部屋のニオイが気になるときは「リセッシュ除菌EX ガーデンローズの香り」でリセット。自然なお花の香りが広がります。ソファやカーテンなどの布製品、空間に使える消臭スプレーです。

【5】フィルター掃除で約5%の節電

効きが悪いな、と思ったら、まずはフィルターの汚れをチェックしてください。ホコリや汚れなどを取って、目詰まりを防ぐだけでも、約5%の節電になるんです。2週間に1度は外して、掃除機でホコリを吸い取ると良いでしょう。

マイペットで、汚れすっきり!

フィルターがべたつくと、ホコリが付きやすくなります。掃除機で吸い取れない目に詰まった汚れは、「かんたんマイペット」をスプレーして拭き取ったり、「マイペット」を使って水洗いしましょう。

[掃除方法]
●フィルターを外し、「かんたんマイペット」をスプレーしたスポンジ、または「マイペット」のうすめ液をしみこませたスポンジで洗う。水で良くすすいだ後、風通しの良いところで乾かす。

  • マイペットの使用量の目安は、水2Lに対して、キャップ1/2~1杯。

●エアコン本体など、水洗いできないところの汚れは「かんたんマイペット」をスプレーした布で拭く。

【6】室外機まわりは風通しを良く

室外機は、風通しの良い日陰に置かれていると、冷房の効率が良くなります。吹出口まわりには物を置かないようにしましょう。直射日光が当たらないようにすだれで日よけをするのもおすすめです。その際には、吹出口をふさがないよう、少し離れた位置に付けましょう。

[エアコンの運転方法Q&A] おトクなのは?

(質問をクリックすると回答が表示されます。)

Q.

「除湿」と「冷房」どう使い分けるの?電気代の差は?

A.

温度が高くなる真夏などは「冷房」を、湿度が高くなる梅雨などは「除湿」を使うといいでしょう。
電気代については、エアコンの機種によっては「冷房」の方が安くなることがあります。
除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、前者は冷房より消費電力が少なく、後者は冷房より消費電力が大きくなります。

  • 電気代:再熱除湿>冷房>弱冷房除湿
  • 除湿量:冷房>再熱除湿>弱冷房除湿
  • 温度を下げる力:冷房>弱冷房除湿>再熱除湿
Q.

24時間つけっぱなしの方が電気代が安くなるの?

A.

エアコンは、運転開始直後が最も多く電力を消費するため、こまめにスイッチをON、OFFしない方が良いと考えがちですが、これはウソ。
部屋の温度と設定温度の差が大きい時に、設定温度に至るまでの間の電力消費が大きくなるということです。
いくつかの条件(エアコンの型式、住居設備、広さ、人数など)によっては、つけっぱなしの方がおトクになる場合もありますが、まれなケースです。
冷房は、必要なときだけつけましょう。ただし、暑い時間帯にON、OFFを繰り返すと消費電力量は増えてしまうので、日中の暑い時間帯であれば30分程度なら消さずにつけっぱなしの方が良いでしょう。

わだゆうきさんの写真

【監修】

節約アドバイザー 和田由貴(わだゆうき)さん

消費生活や環境問題の専門家として、また現役の主婦・母の視点から、節約術や家事情報に精通する節約アドバイザーとして幅広く活躍中。消費生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員、3R推進マイスター(環境省第一期国推薦委嘱)などの資格を生かし、講演、執筆、テレビ出演、新聞・雑誌・WEBでの連載など多方面で活躍。著書に『裏ワザ名人のちゃっかり!節約生活』『年間50万円は貯まるチリ積も節約術』『快適エコのライフスタイル』など。

Page Top