カラダを温めると、いいことアリ!

入浴でリフレッシュ!極上バスタイム

  • 本記事は「くらしの研究」から「My Kao」に移転しました

入浴の基礎知識1 3つの作用

体を洗うのはシャワーだけでもできますが、湯船につかる入浴には、温熱作用、水圧作用、浮力作用という3つのすばらしい作用があります。​

◆1.疲労回復やこり、痛みがやわらぐ「温熱作用」

湯船につかると体温が上がり、血流がよくなり、その結果、新陳代謝が高まって体内の老廃物や疲労物質が除かれ、疲労回復やこり、痛みがやわらぎます。

◆2.血液やリンパの流れがよくなる「水圧作用」

体にかかる水圧はウエストが3~5cmも細くなるほど!
皮下の血管にも圧力がかかるため、手足にたまった血液が押し戻されて心臓の働きが活発になり、血液やリンパの流れをよくします。

◆3.体全体の緊張がほぐれる「浮力作用」

水中の浮力により、体重は普段の約10分の1に。
体重を支える筋肉や関節を休め、体全体の緊張がほぐれます。


入浴の基礎知識2 「ぬるめ」のお湯に入ろう

入浴は、お湯の温度や量、湯船につかる時間などによって、体に及ぼす影響はさまざまです。体調や目的に合った入浴法を知って、毎日のバスタイムをもっと健康的な時間に変えましょう。​

◆ぬるめのお湯(夏38℃前後、冬40℃前後)が向いているのは

リラックスしたいときに

ぬるいお湯には副交感神経を優位にさせる効果があり、リラックスできます。ゆっくりとつかりましょう。

ぐっすり眠りたいときに

寝床に入る時刻の2時間前を目安にお風呂に入るのがポイント。
体の緊張が取れ、神経が鎮まります。十分な睡眠は健康な体づくりにとても大切です。

足の疲れに

湯船にたっぷりとお湯をはり、長めに入浴するのがおすすめ。
水圧の原理を利用して、足にたまった血液やリンパ液を押し戻せます。

筋肉の疲れに

血管を拡張させて血行を促進できるので、発痛物質や疲労物質を流し去ることができます。また、浮力により全身の筋肉や関節を休ませることができます。

冷え性に

熱いお湯の方が温まる気がしますが、おすすめの温度は「ぬるめ」です。熱いお湯だと短時間しか入れず、芯まで温まらないためです。
38~40℃ぐらいのお湯に10分以上じっくりつかって、しっかり温めましょう。
半身浴なら20分以上を目安に。温熱効果が持続する入浴剤を入れるのもおすすめです。

◆熱めのお湯(42℃ぐらい)が向いているのは

目覚めにシャキッとしたいときに

主に朝風呂に向いた入浴法です。42℃くらいの熱いお湯にさっとつかり、長風呂は避けてください。
交感神経を刺激するので、心身の緊張を高めます。
※心臓や血圧などに問題がある人にはこの入浴法はおすすめできません。

◆ちょっとスペシャルな入浴法

肩こりには「湯船でシャワー」

熱め(42℃ぐらい)のシャワーを併用して血流を促し、肩こりをほぐしましょう。

(1)湯船で肩にお湯をかける
38~40℃くらいのぬるめのお湯に10分間程度肩までつかり、体を十分に温める。その後、湯船の中で、右手で左肩に、左手で右肩にというように交互に肩にお湯をかける。

(2)首の運動
42℃くらいの熱めのシャワーを首に当てながら首をゆっくり回す。

(3)肩の運動
42℃くらいの熱めのシャワーを片方の肩に当てながら肩を回す。次に反対側の方も同様に行う。
(2)(3)を5~10回繰り返す。

出典:花王ヘルスケアナビ 「肩こり・腰痛対策―すぐに役立つ健康入浴法(4)」より​​

お風呂に入らないときは「足湯」

「お風呂には入りたいけど今日はちょっと…」「とりあえず温まりたい」という場合は、足湯はいかがですか。

バケツや深めの洗面器などに40℃くらいのお湯をはり、両足を10分程度つけます。
洗面器のお湯が冷めてきたらお湯を注ぎ足すと、長い時間楽しめます。足指を開いたり上下に動かしたりすれば、さらに血行が促進。足をお湯から出した後は水分をしっかり拭き取り、靴下をはいて保温してください。


入浴剤を選んで、極上バスタイム

温泉や薬湯の効果を手軽に楽しむために誕生したのが、入浴剤です。目的に合った入浴剤を使えば、毎日のお風呂がもっと楽しく、もっと健康的に。入浴剤を上手に活用して、入浴の効果をさらに高め、極上のバスタイムを味わいましょう。​

◆入浴剤の種類

お風呂のお湯に混ぜたり溶かしたりするものを一般に「入浴剤」と呼びますが、その使用目的や成分などにより、「医薬部外品」と「化粧品」の2つに分類されます。

「医薬部外品」の入浴剤は温熱効果を高めて、疲労回復・肩のこり・腰痛・冷え症・神経痛・荒れ性・しっしんなどの症状をやわらげる効果があります。一方、「化粧品」の入浴剤は、化粧品という名前が表すとおり、皮膚を整えたり、うるおいを与えて保護したりするスキンケアが目的のものです。​

医薬部外品の入浴剤、化粧品の入浴剤のイメージイラスト

◆炭酸の入浴剤

入浴による血行促進をさらに高める

炭酸ガスが溶け込んだお湯につかると、血流量も増え、温まった血液が体全体を循環します。そのため、体の深部まで温まるだけでなく、さら湯につかったときに比べ、入浴後の体温が高いまま持続します。

血流が促されると、体に必要な物質の取り込みや、発痛物質や疲労物質の排出がスムーズに行われ、疲労回復をはじめ、腰痛や肩こりを改善しやすくなるのです。

◆全身のうるおいを保つ入浴剤

歴史に名を遺す美貌のクレオパトラはその美を保つために牛乳風呂を続けていたとか…
現代の私たちは、うるおいを与える化粧品の入浴剤を選んで、全身のうるおいを保ち、かさつきを防ぎましょう。

熱いお湯は皮膚を乾燥させるといわれています。また、体を洗う時、タオルなどでのこすりすぎを避けましょう。​


美Lifeアドバイザー ビビコさんアドバイス

プラス香りで、もっとリラックス

好きな香りの入浴剤を入れて、香りを楽しみながらゆっくり入浴しましょう。
「気分がよい」「落ち着く」と感じる香りは人それぞれなので、好きな香りを選ぶことをおすすめしますが、一般的にはラベンダーやカモミールなどは気分が落ち着きリラックスできる香りといわれています。

香りが気になってしまう方には、無香料・無着色入浴剤もありますよ。


いかがでしたか?
おうちの湯船でゆったりと温まる極上のバスタイムで、体も気分もリフレッシュ&リラックスしてみませんか。


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