環境カウンセラー和田由貴さんに聞く

今日からできる「エコ×節約」7つの家事アイデア術

【アイデア1】 紙ごみを分類し「燃えるごみ」削減

ごみの有料化が進み、指定されたごみ袋でしか家庭ごみが出せないエリアも増えてきています。袋代も馬鹿になりません。

新聞紙やダンボール、雑誌以外にも、例えば、お菓子の外箱、トイレットペーパーの芯、洋服の値札タグなども「雑がみ」や「ミックスペーパー」として回収できますよ。紙を資源回収に回すと、「燃えるごみ」は驚くほど減ります。

  • 自治体によって、言い方・出し方が異なります。各自治体のルールに従ってください。

和田さんからのコメント「ごみ箱のすぐ隣に、紙ごみ専用のごみ箱を用意すれば、分類も簡単!」

【アイデア2】 ティッシュは半分にカットして、使える枚数を2倍に!

和田さんのおすすめは「ハーフティッシュ」。作り方は簡単です。BOXティッシュの取り出し口を、真ん中を残して2口に開けます。次に脇から中身を取り出し、ハサミで半分にカット。箱に戻したら、それぞれの取り出し口から出せるようにして、ハーフティッシュの完成です(作り方参照)。
ちょっとした汚れには、半分サイズでも十分。使える枚数は2倍になるので、これはおトク!

和田さんからのコメント「ティッシュの減りが明らかに違うので、ぜひお試しを!」

■作り方

【アイデア3】 濃縮コンパクトタイプ&つめかえ用の商品を選んで、ごみ削減

洗剤や柔軟剤などは、濃縮コンパクトタイプがおすすめ。
使用後のごみ削減だけではなく、1回当たりの使用量も減らせます。濃縮化によって、製品の重量を削減し、容器の体積も小さくできるため、輸送時のCO2の削減にもつながります。

さらに、つめかえ用のある製品を購入することで、本体を再利用できてごみの量を減らせます。

三ツ星シュフみっちゃんからのコメント「つめかえ用のある商品を選ぶこともエコ家事よ!」

【アイデア4】 ペットボトルをお米の保存容器に再利用!

お米は封を開けると酸化したり、虫が付くこともあるので、冷蔵庫での保存が最適です。その際、ペットボトルを上手に活用しましょう!密閉性が高いのでお米の鮮度を保ち、便利に収納できます。

キャップの部分が漏斗(ろうと・じょうご)になり、計量カップにも使えるアイデアグッズもあるので、ぜひお試しを!

  • お米をペットボトルへ入れる。

  • ペットボトルだから、冷蔵庫でも収納しやすい。

  • 和田さんからのコメント「ロウト・じょうごは100円ショップにもあるので探してみて!」

    ふたが計量カップになっているグッズを使うと便利。

【アイデア5】 牛乳パックは、カレーの冷凍や揚げ油の処理に

牛乳パックは、紙の内側表面が撥水加工されていて、丈夫でしっかりした作りなので、リサイクルに出すだけでなく、いろいろな用途に再利用できます。

1.冷凍保存容器に

カレーやシチューなどの残り物を冷凍保存する際に、牛乳パックを保存容器に。ふた部分をカットして使うと便利です。解凍する時は、牛乳パックから取り出して電子レンジで解凍するか、そのまま自然解凍させてから鍋で温めて。

  • ①牛乳パックを洗って、適当な高さで切り、ふたにする部分に縦にはさみを入れ開く。

  • ②中に冷凍したい物を入れ、ふたにする部分を内側に折って輪ゴムでとめれば完成!

  • 和田さんからのコメント「コレなら、においがつきやすい料理でも問題ナシ!」

2.揚げ油(廃油)の処理に

使い終わった揚げ油の処理に。牛乳パックの中に新聞紙やボロ布を詰めてから、冷ました油を流し入れ、しっかりと封をすれば可燃ごみとして処理できます。

【アイデア6】 シャワーヘッドを交換して、出しっぱなしをストップ

シャワーを15分使用すると浴槽1杯分程度の水量に相当します。短時間の使用以外は、浴槽にお湯をはって入浴しましょう。残り湯も有効活用でき経済的です。
また、シャワーヘッドを、手元に止水ボタンのある「節水シャワーヘッド」に交換するだけで、出しっぱなしのムダが減り、水道代だけでなくガス代の節約にもなります。

和田さんからのコメント「シャワーヘッドを換えるだけで簡単に!」

三ツ星シュフみっちゃんずポイント

三ツ星シュフみっちゃんずポイント

三ツ星シュフみっちゃんずポイント

残り湯を沸かし直して入浴

「沸かし直しはちょっと…」という方は、残り湯に風呂水清浄剤「マジックリン ふろ水ワンダー」を。菌の繁殖が抑えられ、お湯のヌメリやニオイも防げます。残り湯を沸かし直しすることで1回あたり約120L~160Lの節水になります。

【アイデア7】 食器洗いは、洗い&すすぎ時間の短縮で節水を!

洗い物もできるだけ少ない水で。
油で汚れた食器は、あらかじめ古い布切れやペーパーなどでひと拭きしてから、洗いましょう。

また、泡切れのよい食器用洗剤を使えば、すすぎ時間の短縮になり、節水につながります。

みっちゃんからのコメント「使った食器は、油汚れの少ないものから洗うと効率的。」

わだゆうきさんの写真

【監修】

環境カウンセラー 和田由貴(わだゆうき)さん

消費生活や環境問題の専門家として、また現役の主婦・母の視点から、節約術や家事情報に精通する節約アドバイザーとして幅広く活躍中。消費生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員、3R推進マイスター(環境省第一期国推薦委嘱)などの資格を生かし、講演、執筆、テレビ出演、新聞・雑誌・WEBでの連載など多方面で活躍。著書に『裏ワザ名人のちゃっかり!節約生活』『年間50万円は貯まるチリ積も節約術』『快適エコのライフスタイル』など。

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