月経について

快適ライフ

月経前のスキンケア・アドバイス

からだのリズムに合わせたスキンケアを

肌のトラブルは月経前に多い?

肌のトラブルは、体質や個人差にもよりますが、肌を清潔にしていなかったり、不規則な生活、栄養のかたより、ストレス、乾燥など、さまざまな原因によって起こります。また、月経前症状(PMS/PMDD)のひとつとして、にきび、肌あれ、かゆみ、じんましんなどのトラブルがあらわれることがあります。
PMS/PMDDにもっとも深い関係があるといわれるのが、女性ホルモンの影響です。女性のからだには、女性ホルモンによる変化のリズムがあります。グラフを見るとわかるように、月経前にあたる「黄体期」は、黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンの分泌量が急激に増加する時期。PMS/PMDDは、このホルモンにからだが微妙に反応することによって起こると考えられています。

基礎体温表のイメージ。

基礎体温表のイメージ。

基礎体温表のイメージ。


黄体ホルモンによって変わる肌

黄体ホルモンには、からだに水分をためる、体温を上げる、食欲増進などのはたらきがあり、皮脂腺のはたらきを活発にします。そのため、肌があぶらっぽくなったり、毛穴に汚れが詰まりやすくなったりします。いつもと同じお手入れをしていても、にきびができるのでユーウツ…という人も多いのでは? また、黄体ホルモンには色素沈着作用もあるので、シミやソバカスが目立つようになる人もいます。


ゆとりを持って、心の準備を

月経前の肌の変化は、からだが正しいリズムを刻んでいる証拠。あまり悩まずに、できるだけ症状を軽くできるようにしておきたいですね。
そのために、おすすめなのが、基礎体温をつけること。自分の黄体期をチェックして、肌の状態を知っていれば、対策もしやすくなります。

トラブル克服のための3ステップ

【1】自分の肌タイプを知っておこう

ふだんからにきびができやすい、乾燥しがちなど、肌のタイプは人それぞれ。月経前の症状にも個人差があります。自分はどんな症状が出ることが多いのか、からだのリズムと合わせてチェックしておきましょう。

あなたの肌の変化は・・・?
□ あぶらっぽくなる
□ にきびができる
□ シミ・ソバカスが気になるようになる
□ かさつく
□ かゆみが出る
□ その他


【2】清潔&リラックス法でガード

どんな肌の人でも、いつもよりていねいな洗顔がお手入れの基本です。とくに皮脂の分泌量の多いTゾーン(額の中央、まゆ毛のあたり、鼻の周辺、あご)は、念入りに洗いましょう。洗顔前に、蒸しタオルなどで毛穴を開かせてから洗うのもおすすめです。洗顔をしなかったり、メイクを落とさず眠ってしまうのは問題外。枕カバーなどの寝具を清潔にすることも心がけてみましょう。
そして、肌の細胞がつくられるのは夜。夜ふかしをしないで睡眠をしっかりとることが、肌のコンディションを整えるためには必要です。
また、ストレスは、肌のトラブルの大きな原因。月経前はイライラしたり、ストレスがたまりがちなので、自分に合ったリラックス方法を用意しておきましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり入る、音楽を聴く、ハーブティーを飲む、アロマテラピーなど、お気に入りの方法を見つけてください。


【3】トラブル発生のときは・・・

にきびができたら、洗顔後の乳液やクリームの量を控える、にきびの部分は化粧をしないなど、余分な油分を与えないようにします。また、髪が顔にかからないヘアスタイルにするなど、悪化させないようにする工夫も大切です。
にきびやかゆみなどの症状がひどい場合は、皮膚科、婦人科で相談しましょう。場合によっては低用量ピルなどのホルモン治療をしたほうが効果的なこともあります。


監修/東京大学病院 秋野なな先生

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