エンジニアリングオペレーターは、生産の第一線で活動する技術者です。花王の各部署が積み重ねてきた“よきモノづくり”の営みを、工場で最終的な製品へ結実させていく役割を担っています。
担当業務には、2つの分野があります。ひとつは、工場のプラントおよび機械ラインの運転・保全によって日々の生産業務を遂行する「現在」の取り組み。もうひとつは、新たな生産体制の構築や、効率・品質・安全性を高めるための改善・革新プロジェクト、QC(Quality
Control)活動、TCR(コスト削減活動)といった「将来」への取り組みです。
この「現在」と「将来」への取り組みを同時並行で行うことによって、花王ならではの生産技術を研鑽し、実践しています。
花王における生産の特色は、植物油や動物油といった天然素材をもとに化学プラントで脂肪酸、高級アルコール、各種誘導体、界面活性剤といった原料(中間品)を生成するところからモノづくりをスタートさせていることにあります。ここが原料(中間品)を他社からの購入だけに頼っているメーカーと異なる点であり、ゆるぎない品質を支える基盤にもなっています。
また、最初から最後まで自社で一貫生産できるというスタイルは、モノづくりの原理原則を深く学べる職場環境をもたらしています。この職場環境のもとでエンジニアリングオペレーターは知識を吸収し、スキルを高め、モノづくりのエキスパートへと自己の能力を開花させていきます。
エンジニアリングオペレーターが活動するフィールドは、化学品プロダクション部門と家庭品プロダクション部門に大別されます。
化学品プロダクション部門は、前記した原料(中間品)と化学製品の生産を行う部門です。研究部門と連携して試作から案件を推進するケースも多く、手作業でモノづくりを進めることもあります。
家庭品プロダクション部門は、シャンプー、洗剤、化粧品などを生産する部門です。最先端FA(Factory Automation)をコントロールし、またそれを改善していくプロジェクトを推進していきます。
このように手作業も最先端FAもあるのが働く場としての花王の工場の面白さです。自己申告によって職場を異動するチャンスもあり、自分のキャリアを主体的に築き上げていけます。