技術開発職とは、研究・商品開発と実生産の中間に位置する職種です。具体的には以下の3つの役割を担っています。1/研究部門がラボスケールでつくりだした製品を工場のプラントレベルで生産する技術を開発する「プロセスエンジニアリング」。2/多種多様なパッケージに対応していく「包装・加工エンジニアリング」。3/生産設備の設計、建設、改良に取り組む「プラントエンジニアリング」。
これらのエンジニアリングを4つの事業ユニット(ビューティケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック&ホームケア、ケミカル)のもとで展開しています。また、事業ユニットを横断するスタイルで基盤技術を開発する技術センターもあり、各事業ユニットと連携して事業を推進しています。
技術開発職の特色をあらわすキーワードは協業です。たとえば新製品を開発する場合、最初から研究部門とチームを組んで臨みます。新製品開発の過程では「こういう条件で生産すればより良い物性を引き出せる」という発見もあれば、「処方をこう変更すれば生産効率アップとコストダウンが同時に達成できる」という改善案も出てきます。それらの意見を自由にやりとりし、研究者と技術開発者が一体となって“よきモノづくり”を具現化していきます。
同様の協業は、工場のエンジニアリングオペレーターや検査/分析担当者、さらには商品開発担当者、容器デザイン担当者などとの間でも活発に行われ、モノづくりの品質、コスト、スピード、安全性といった多種多様な要件を高い次元でクリアしていく技術を開発していきます。
さまざまな部署、さまざまな分野のプロフェッショナルと協業していく仕事環境であるがゆえに、技術開発職の人材は若いうちから全体を見渡した仕事の進め方を習得していきます。入社1年目の社員も重要な会議に参加し、プロジェクトの初期段階から目標を共有化。自分で考えて自分で動く流儀を身につけ、広く、深い領域で活動していきます。
また、技術開発職にとっては海外もごく日常的なビジネスフィールドです。日本の工場へ出張に行くような感覚でタイ、中国、インドネシアなどの工場へ出向き、試運転、技術的フォロー、プラントの新設・改良といった業務を行っています。
このような多面的でオープンな舞台で存分に能力を発揮できるのが技術開発職の醍醐味です。