花王の技術力を活かし、
感動を与えられる
高品質な商品の開発を目指す
化粧品事業 商品開発
工学研究科 2010年卒業
私の業務は、ブランドの根幹を支える商品開発という分野です。お客様に支持されるブランドを作るためには、「心に響くコンセプト」といった情報の面からのアプローチだけでなく、「お客様が使った際に効果を実感できること」や「品質的にマイナスがない」といったモノの面からのアプローチも必要です。商品開発は主に後者に責任を持ちます。商品開発担当者は、お客様のニーズや行動をリサーチし、商品開発研究所や消費者研究所、生産技術などの関連部署と相談を重ねながら最適な商品設計を立案し、モノを目に見える形にしていく役割を担っています。
現在担当している「SOFINA iP」の商品を開発するにあたっては、ターゲットとなる消費者の生活、美容意識を把握する調査に始まり、商品像の設計、その設計指針に沿った処方、容器、外装などの開発を多くの関連部署と協働し進めてきました。日々の業務を通じて、多くの人と協働して1つのモノを作り上げていく過程は非常に刺激的で楽しいですし、いろんな方向性の中でどの選択ならばより良いモノが作り上げられるのか追及することにやりがいを感じています。
商品開発という業務には、お客様のニーズを知るための調査能力、処方の方向性を決定するための技術の知識、他部門を先導するためのリーダーシップが求められます。商品開発という業務が独立して存在するのは技術力に強みを持つ花王グループの大きな強みであると思いますし、根幹であると思います。そんな環境の中で一緒に仕事をできる仲間が一人でも増えることを願っています。
私が商品開発担当に異動する前は、研究員として商品開発研究所に在籍していました。研究所時代に新技術の有効性を評価する役割を担っていた時期もあり、花王の技術力の高さは直に体感してきました。一方で、今の時代は技術力のみが高くても、商品全体としてのコンセプト、デザインも含めた総合的な評価が高くなければお客様に選んでいただくことが難しいとも感じています。また、SNSの普及に伴い、話題性のみでお客様に選ばれる商品も数多くある時代にもなっています。SNSはうまく活用していくべきですが、大切なことは自分たちの強みである技術力を伝えていくことを疎かにしないことだと思っています。現在担当している「SOFINA iP」の商品を開発するにあたっては、話題の根源となるコンセプトと技術のストーリーをリンクさせるために、モノを作る研究担当者やコンセプトを考えるマーケティング担当者とコミュニケーションを密にするよう心がけています。競合優位性のある技術をいかに商品設計するのか、いかにお客様に伝えていくのか、という大きな使命に対して、日々やりがいをもって取り組んでいます。
商品開発研究所時代の7年間に、スキンケアに関する市場調査、処方開発・有効性評価、評価技術開発と多くのテーマを経験しました。そのときに学んだ幅広い知識や経験が、商品開発の分野においては自分の強みになっていると感じています。
最適な商品設計をするためには、お客様のニーズを知るための調査、処方・容器・外箱の検討、それらの品質面、使用性、能書など幅広く考えなくてはなりません。これらを俯瞰しながらも細部まで理解しなければならない商品開発という分野において、幅広い知識と経験は必須とも言えます。私自身の知識や経験は「一人前の商品開発者」という点から見るとまだまだ小さなものです。しかし、商品の開発を進める過程において、さまざまな部署の専門家との協働により多くのことが学べ、その経験を自分の強みに変えられる環境にあると思っています。商品開発担当はさまざまな経験を積みたいと考えている方にはうってつけだと思います。この点は、ぜひ就職先を選択される際の参考にしてみてください。
自分はこういうライフスタイルがいい。こんな生き方がいい。このような考えを持つことは自分の人生を充実させるためにとても大切なことだと思います。人によって望むライフスタイルは異なりますし、同じ人でも人生のシチュエーションによって望むライフスタイルは変わってきます。
現在わたくしには、妻と2歳になる娘がいます。毎日娘との時間を持つこと、週末の家族との旅行や趣味事をすることが自分の楽しみです。特に、平日に娘との時間を持つことを意識づけており、5時半には保育園の迎えにために退社しています。もちろん朝は早めに出社することや、在宅勤務制度を活用することにより、自分の望むライフスタイルを実現することができています。自分の望むライフスタイルが実現できると日々充実感があり、明日へのモチベーションにもつながり、いいサイクルが生まれます。このようにできているのは、いま働いている環境と人の良さにあると言えます。さらに言えば、働き方を真摯に改善しようとしている社風によるものだとも思います。これから就活する皆さまは自分らしいライフスタイルを実現できるか、という視点で会社を選んでもいいかもしれません。そのためには、会社全体の概要だけでなく、実際に働いている人の生の声を聞いてみることをしてみることをおすすめします。
DAILY SCHEDULE
05:30 起床
06:00 身支度
06:15 通勤
07:15 出社
08:00 メールチェック
09:00 チーム内ミーティング
10:00 会議資料作成
11:00 新製品箱仕様について打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 議資料作成
15:00 新製品パッケージについて打ち合わせ
16:00 新製品処方について打ち合わせ
17:00 翌日対応内容の整理
17:30 退社
18:30 保育園お迎え
18:45 帰宅
19:00 夕食、お風呂、家族との時間
23:00 就寝
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