商品アイデアを商品化へ、
部門の「よきモノづくり」を
1つの商品へと仕上げる
ファブリック&ホームケア事業 商品開発
経済学部 2014年卒業
現在私が所属しているファブリックケア事業部では、衣料用洗剤・柔軟剤・漂白剤などを扱っており、私はフレアフレグランスの商品開発を担当しています。商品開発の具体的な仕事内容としては、まず消費者の意識や実態を把握する調査を企画・実施します。そこから得られたアイデアをもとに、関連部門と議論を重ね、新製品・改良品の商品像の立案をします。商品像ができると、製品調査を実施し、お客様に新製品・改良品の新しい価値を実感して頂けているかどうかを確認し、商品化へと進めていきます。これらの商品開発プロセスにおいて、多くの関連部門との協働が不可欠です。開発担当は、ハウスホールド研究所がつくる処方・包装容器研究所がつくる容器・クリエイティブのつくるパッケージなど商品に関わる各部門の「よきモノづくり」を最終的に1つの商品へと仕上げる役割を担っています。
「よきモノづくり」の中心となって、すべての商品開発プロセスに携わっている開発担当だからこそ、各部門の叡智を結集し、商品化へと結びつけることが出来るのだと思います。非常に責任の重い役割ではありますが、その分大きなやりがいのある仕事です。
商品開発の担当として、最も記憶に残るプロジェクトは2018年のフレアフレグランス改良新発売です。 フレアフレグランスは5香調あり、それぞれ個性を持った香りになっています。個性を持った香りなので、それぞれの香調を支持してくださっているユーザーも異なる趣味嗜好・生活価値観の方々なのではないか?と思い、ユーザーごとにグループインタビューを実施し、実態把握を行いました。すると、フレアフレグランスの中でもより個性的な香りの3香調と、比較的やわらかな香りの2香調でユーザー像が異なることがわかり、その違いをパッケージへと反映させ、それぞれのお客様がお好みの香りを見つけやすいように工夫しました。
また、グループインタビューから、それぞれのユーザーがフレアフレグランスのどんなところが好きで使い続けてくださっているのかを確認することで、改良する際に失ってはいけない「フレアフレグランスらしさ」・「それぞれの香調らしさ」を維持しつつ、改良ポイントである「12時間香り続く」を実現できるように、研究員と議論を重ね、商品化のギリギリのタイミングまで製品調査を繰り返し、香りの調整を図りました。
発売後には、自分のこだわりを組み込んだ新しいフレアフレグランスが日本全国どこでも手に入れられるようになり、それだけ多くの方々の生活に変化をもたらすことが出来る仕事なんだと、改めて商品開発担当は非常にやりがいのある仕事だと実感することができました。
私の花王人生は、生活者研究センターという部署で始まりました。生活者研究センターでは、よきモノづくりを実現するためには、生活者を最もよく知る企業でなければならないと考え、生活者の「おもい」や「くらし」から変化の兆しをいち早く捉えようと、家庭訪問などを通して生活者研究に取り組んでいました。所属部署は変わりましたが、よきモノづくりを実現するためには、生活者を最もよく知る企業でなければならない、というおもいは変わっていません。商品開発担当として、家庭訪問やインタビューを通してお客様の「くらしに対するおもい」をお伺いすることはもちろん、最も身近な生活者の一人である自分自身の「くらし」に対する感覚・意識も大事にしています。
私は、お客様が何度もリピートしたくなる商品づくりをしたいと思っています。リピートしたいと感じるのは、使い易さや性能の良さなどが何かお客様にとって心地よい部分があるからだと思います。お客様にとって「心地よい何か」を商品に組み込めるよう、常に一生活者としての自分の感覚・意識に素直かつ敏感であり続けたいと思います。
私が就職活動で花王を選んだ決め手は、「扱う商品が日本全国・老若男女の方々の生活に密着していること」「社員の方の和やかな雰囲気」でした。花王の商品は日本全国のみなさまの生活に密着しているからこそ、1つの商品で日本全国のみなさまの生活習慣を変えることができるかもしれません。その1つの商品をつくるにあたり、お客様の声を自分なりの切り口で捉え、モノづくりに反映することができる非常にやりがいのある仕事が、花王にはあります。商品開発担当として、自分のこだわりを組み込んだ商品が日本全国の店頭に並ぶことを想像してみてください。すごくわくわくしませんか?
和やかな社風のもと、共に「よきモノづくり」を実践していけることを楽しみにしています。
DAILY SCHEDULE
05:30 起床、身支度
06:00 朝食
06:15 通勤
10:00 パッケージに関する打ち合わせ(デザイナー&&包材メーカー様と)
12:00 昼食
13:00 製品調査の結果解析
15:00 製品調査結果を研究所と共有・議論
17:30 退社
18:30 帰宅
19:00 夕食
20:00 自由時間(家事やテレビを見るなどリラックス)
22:30 就寝
CHECK1