No Analytics, No Strategy.
分析を通じて得た
お客様や市場の理解が、
「よきモノづくり」につながる
マーケティング開発デジタルマーケティング
理学研究科 2014年卒業
私が所属しているのは特定のブランドを持たず、お客様理解のために「データサイエンス」を活用し、事業活動のサポート、時には提案を行う部隊です。
データサイエンティストの主な仕事は、お客様と市場の広く深い理解のための「分析」です。分析の業務は大きく分けて
①客観的な事実をベースに、意思決定をサポートすること。
②たくさんのアイデアや仮説を引き出すための情報(種)を提供すること。
であると私は考えています。
①企業活動は意思決定の連続です。どんな商品を、いくらで、どこで売ろうか?…etc。この選択が会社やブランドの将来を左右することは言うまでもありません。分析の役割は消費者行動・天候・他社動向など様々なデータ(数字の羅列)を意味のある情報に変換し、成功確率の高い意思決定ができるようにすることです。DBMは経験や勘ではなく、データを俯瞰的な視点で分析し、意思決定のサポートを行っています。
②ビジネスのアイデアは人が出すものです。アイデアの質と量を上げるためにはたくさんのインプットが必要です。DBMではSNSなどのビックデータを解析し、今まで気が付かなかったお客様の「声」を拾い上げています。そこから柔軟なアイデア・仮説が生まれ、お客様に寄り添った「よきモノづくり」につながります。
お客様や市場の理解なくして戦略は立てられません。No Analytics, No Strategy.
このキャッチコピーのもと、日々分析を行っています。
私は入社4年で約30のブランドに携わらせて頂きました。ブランドによって悩みや課題は様々で、既存の手法では対応できないこともあります。そんな困難を乗り越えることが私にとっての「やりがい」です。
特に印象深い仕事は「トレンドの見える化」です。ある時、「ニーズの流行り・廃りの変化を一挙に比較できる方法はないだろうか?」と相談を受けました。目まぐるしくトレンドが変化する現代において、ニーズの先を読むことが非常に重要です。しかし従来のアンケート調査では、想定していない様々なニーズの変化を把握できず、新しい手法が求められる難しい状況でした。しかし、取り組む価値のある分析であると考え粘り強く開発を続けました。
試行錯誤を繰り返すと、ある「関数」を使うことで全てのニーズ変化を一枚の図にまとめることができることに気が付きました。図を見せると「分かり易い。」「こんなニーズがあったのか!」など驚きの声を頂き、図を見ながら一緒に議論をし、ブランドの方向性を決めることに貢献できました。仕事の充実感を感じた瞬間でした。
今ではこの手法を海外のマーケッターにも紹介しています。
分析を通して最も嬉しいことは、お客様にまた一歩近づくことができたと実感できることです。新しい分析を生み出すことは、お客様を理解する方法が1つ増えることです。日々難しい課題に触れる度に、新しい発見ができるという胸の高鳴りを感じています。
私は入社してから「花王を世界でNO.1の消費財メーカーにする。」ことをゴールに設定し、その実現に向けて仕事をしています。これは「売上規模」という一側面ではなく、「どれだけお客様の暮らしを豊かにしたか」という質的な面を持った目標です。また、花王としては2030年までに「グローバルで存在感のある会社」となることが目標となっています。
この目標達成のために私が重要と考えているのがリソース(ヒト・モノ・カネ・情報・時間)の使い方です。われわれよりも大きく、既に先を行くグローバル企業との競争では、それらの企業より効率的に成長する他ありません。今よりも短い時間で、今よりも優れた製品・サービス・コミュニケーションを提供し、より多くのお客様に支持していただくことが重要です。
「データサイエンス」は、必ず、そのプロセスを遂行するための強力な道具になると考えています。「分析」の役割は「①意思決定のサポート」「②アイデアの種を提供すること」です。私が提供する分析結果が、競合の会社より効率的な成長を花王にもたらすよう仕事に取り組んでいます。
当然、世界中を見渡せば「分析」を中心にビジネスを進めている企業が多数あります。私自身、そのような企業と比べ「分析力」が十分とは言えません。日々研鑽を重ねることで、花王が従来から持っている強みに’分析’という強みを加えられるように成長を続けたいです。
就活生のみなさん。みなさんはどんな仕事がしたくて就職活動を進めていますか?時間のある限り自分と向き合って、自分の心に正直な就職活動ができることを祈っています。
私は理系大学院のときに就職活動をしていました。専門が素粒子物理学ということもあり「研究職」や「金融」という選択肢が周りでは一般的でした。しかし、自分が仕事としてやりたいこと、もっと踏み込んで言えば「これを達成して、こんな感情を味わいたい。」と思えることは何か?と考えたところ、志というには大袈裟ですが、マーケティングの仕事に携わり、「世の中の生活文化を変える感動を味わってみたい。」という考えが頭に浮かんできました。面接を受けるたびに、「理系の大学院まで進んでなぜマーケティングを?」と聞かれましたが、「やりたいことがマーケティングです。大学院で培った能力が必ず発揮できると考えています。」と訴え続けました。結果として今、「花王」という会社でマーケティングに携わり、大学院での経験を活用しながら楽しく仕事ができています。
就職活動において、例えば文系・理系のような「壁」を作ってはいませんか?自分が達成したいこと、自分が成長したい姿に向かって、正直に進んでみてください。
そして、このページを読んで花王に興味が湧いた方は是非とも応募してみて下さい。大きな「感動」をみなさんと一緒に味わえることを楽しみにしています!
DAILY SCHEDULE
06:00 起床
06:30 身支度 ケープで髪を整える。
07:30 通勤
08:00 主催勉強会に出席 分析スキル向上を目指す。
09:00 部内ミーティング 分析進捗や事業課題、新しい分析手法の共有など。
12:00 昼食 食後はピュオーラでのハミガキを欠かさない。
13:00 情報収集 書籍・ネットでマーケティング・分析に関する知識を収集。
13:30 分析内容を事業部・広告代理店に報告。議論。
14:30 分析作業、手法開発
16:30 事業部から課題のヒアリング。分析方針を立てる。
17:05 退社
18:00 店舗を回りながら帰宅。
18:15 趣味のギターを弾き語る。
19:30 夕食 週の大半は自炊。魚料理が中心。ビオレUキッチンハンドジェルソープが欠かせない。
21:00 入浴 シャンプー・ボディウォッシュは他社品も含め数種類を比較しながら使用。入浴剤はバブ「ひのきの香り」。
22:00 統計学・言語・マーケティングの勉強。
23:00 就寝
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