先輩社員が語る「よきモノづくり」

  • <事務職> マーケティング No.08

花王のモノづくりに携わる
全スタッフを
ひとつのベクトルに結集させる

"プロデューサー"

ファブリック&ホームケア事業 ホームケア
経済学部 2006年卒業

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5年にわたり、販売現場で培ったノウハウを活かし
お客様の目線を忘れず「よきモノづくり」を実践中

2006年に入社後、グループ会社の花王カスタマーマーケティング(以下花王CMK※)の山梨支店に配属され、ストアアドバイザー(以下、SA)としてドラッグストアをはじめとする販売店への営業活動から、私のキャリアはスタートしました。当時から、お客様が製品を手に取ってくださる販売店、すなわち流通の現場からお客様のニーズや購買行動をしっかり学んでおくことが、「モノづくり」における大切なポイントだと考えていたため、SAでの3年間、大手ドラッグストアのアカウント(本部担当)での2年間、計5年間にわたって販売業務に携われたことは、花王の「よきモノづくり」を実践するマーケター業務のうえで、大事な土台となっています。入社8年目の現在、私が担当しているのは「バスマジックリン」や「トイレクイックル」をはじめとするバス・トイレ空間の掃除用洗剤です。ご存じの通り「バスマジックリン」はお風呂で使っていただく製品ですから、まずは自分が消費者の皆さんと同じ目線に立たなければ「よきモノづくり」はできないと思い、自ら率先してお風呂そうじを行っています。やはり、自分でそうじをすると「ここの汚れは落としづらい」「ワンプッシュでもう少し洗剤量が出たほうがいいかな?」「このピンク色の汚れは何だろう?」といった様々な新しい発見があります。実際にそうじ中に発見した「ピンク色の汚れ」の正体を突きとめるため研究員にその話をしたところ、多くの家庭の浴室でピンク色の汚れ(菌)が発生していることが判明しました。研究所に菌を除菌する成分を開発していただき、ピンク色の汚れを落として発生を防ぐ機能を備えた「バスマジックリン」の商品化に結びつけることができました。

※ 花王のグループ会社「花王カスタマーマーケティング株式会社」の略称

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よきモノづくりに情熱を傾ける
エキスパート集団の強みは
より満足度の高い製品を提供する
技術、叡智、協力体制

「バスマジックリン」をはじめとする花王製品がお客様の手に届くまでには、研究開発、生産、販売、クリエイティブ、法務などの各種関連部門の協力が必要不可欠です。つまり、多くの専門スタッフの技術と叡智なくして、花王のよきモノづくりは成り立たないと言えます。マーケターは、こうした部門の専門スタッフに「ブランドがもたらす市場メリット」といった観点で企画プレゼンを行うことも多いのですが、私は花王製品を通して、消費者の皆様にお届けしたいブランド価値を共有し、全スタッフを同じベクトルに向かって前進させるプロデューサーの役割を担っています。その役割を全うするにあたっては数億円に上る初期投資費用の勘案や、限られた生産ラインに支障をきたさない工程立案など、全方向に神経を働かせる繊細さが求められます。このように説明すると「マーケターって大変な仕事ですね」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。でも、そんな方はぜひ逆の見方してみてください。例えば人気のテレビドラマでは事件や問題が発生した時、主人公と脇をかためるキャストがそれぞれの個性や力を発揮し、協力しながら難局を突破していきます。それと同じく、花王でもマーケターをはじめ各エキスパートが活発に意見を交わし、製品づくりの過程で技術や叡智を結集し、様々な課題や問題を乗り越えながら製品づくりに邁進しています。まさしく、言葉にならない醍醐味や、難局を乗り越えた者にしか味わえない達成感を感じられる場所がよきモノづくりの現場なのです。こうしたことから「マーケターは大変な仕事」と感じられた方も、重責の一方で魅力に満ちた職種であることをご理解していただけるのではないでしょうか。何より、日々の刺激や発見が「より満足度の高い製品をお客様に提供したい」というモノづくりに懸ける情熱を生みだし、ひいてはモチベーション&ポテンシャルを高めていく。こうした好循環こそが、お客様に愛され続ける製品を続々と生み出す「よきモノづくりのエキスパート集団」を形成してきた理由ではないか、と私は考えています。

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誰も思いもつかない
新発想の製品を世に送り出し、
お風呂そうじの概念をガラリと覆したい

ある市場調査では、嫌いな家事のトップに「お風呂そうじ」が挙がり、その理由として「毎日なので大変」「浴槽以外もそうじする部分が多い」「衣類が水で濡れてしまう」などの意見も多数寄せられました。こうした意見をもとに「こすらなくてもキレイになる」「アロマの香りの中、楽しくそうじができる」「置いておくだけでおしゃれ感を演出する」など、香りや除菌性能を柱とするブランド戦略の下、私はラクに楽しく前向きにそうじができる製品づくりに取り組んでいます。私が担当している「バスマジックリン」は1973年に発売された歴史あるブランドですが、41年前の日本の住宅環境は今と大きく異なり、浴室にはカビ、水アカ・皮脂・石けんカスなどが落ちにくい建材が多く使用されていました。しかし、今では浴室にはカビの発生を抑制する乾燥機能も充実するなど、ライフスタイルは大きく変化しています。こうした変化に寄り添い、お客様の中に眠っている潜在ニーズに直結した付加価値ある製品づくりこそ花王の強みでもありますので、驚くような機能性をもった洗剤が開発される日もそう遠くないかもしれません。マーケターである私は、多くの消費者の皆様に喜んでいただくことはもちろん、せっかく取り組むなら「お風呂そうじの概念を覆す」といった意気込みで、誰も思いつかなかった新発想の製品をお客様にお届けしたいと考えています。

もし、もう一度就職活動をしても
きっと私は、「花王」を選ぶ

就職活動をしていた時は、ジャンルを選ばずたくさんの業界や企業を研究していました。もし仮にもう一度、大学生に戻って就職活動をしたとしても、私は間違いなく花王を第一志望に選ぶでしょう。それは花王ほど社風や社員のハートの温かさ、働く人々のポテンシャルの高さに日々刺激を受けながら、やりがいを感じられる会社はそうないと断言できるからです。とはいえ、たくさんの企業の中から自分に最もふさわしい企業を選ぶことは、とても難しいと思います。だからこそ、就職活動中の方には社会情勢、暮らし、食、住居をはじめ、エコロジー、地球環境、ユニバーサルデザインの観点など、興味の範疇を限定しない旺盛な好奇心で、世の中で起こっているありとあらゆることに目を向け、それらをどん欲に吸収することの大切さを、私は皆さんにお伝えしたいと思います。それはなぜかというと、モノづくりの会社で働きたいと考えている方には、ジャンルを問わない旺盛な好奇心がとても大切だからです。モノづくりの世界は深淵であり、深淵だからこそ魅力にあふれた世界なのです。「花王でモノづくりに取り組みたい。」そう思われている皆さんと一緒に、奥深い世界観に満ちた製品づくりに携われる日を、心から待ち望んでいます。

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


06:00 起床


06:30 通勤


08:00 出社


08:30 売上確認、店頭情報チェック


09:00 打ち合わせ(広告に関する内容)


11:00 会議資料作成


12:00 昼食



13:00 会議(新商品に関する内容)


14:00 チーム内ミーティング


15:00 会議資料作成


17:00 翌日の仕事準備


18:00 退社


19:30 帰宅


20:00 夕食・自由時間(子どもと遊ぶ)


23:00  就寝


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