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  • ロジスティクス No.03

ロジスティクス発信の革新
データを活かした業務改善の推進
 
ロジスティクス企画担当
経営システム工学専攻
2011年卒業

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憧れの花王のSCMを学ぶチャンス
わからないことだらけからのスタート

学生時代は、経営システム工学部で生産管理を学んできましたが、SCM(サプライチェーンマネジメント)の先進的な取り組みを行っている花王で、「SCMを学びたい」という想いが通じ、入社後はロジスティクス部門に配属となりました。通常、モノの流れは生産工場から物流倉庫を経て販売店、お客様へ届きます。その中で私が担当しているのは工場から物流倉庫までの輸送部分で、輸送にかかるコストデータを分析し、改善活動を行うのが主な業務です。具体的には毎月の物流に関するデータを分析し、そこから課題をピックアップして、まずは部門内で発表します。そして課題に対して改善すべきことが見つかれば、改めて事業全体に対して今後の提案を行います。また、サプライチェーン関連部門の日々の業務に役立てていただくようなシステムツールを自ら開発することもあります。学生時代にデータ解析や生産管理を学んできたとはいえ、初めはわからないことだらけで、今思えば求められていることすらわかっていなかったように思います。事業全体への改善提案の場で、伝えたいことを上手く伝えることができなかったときに、同じ部署の先輩方に助けていただいたことを今でもはっきりと覚えています。提案相手の知識の範囲やレベルまでをきちんと把握しながら、明確に要点を伝えていく先輩のプレゼンテーションを見ながら、真のコミュニケーション力とは発信するだけでなく、相手を理解することから始まるのだということを学びました。

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ロジスティクス発信で商品が変わる
自分が発信した提案が
さまざまな部門を巻き込んで始動

自分の報告に対して先輩から常にロジカルな指摘をいただき、その都度指摘内容に応じた解析を続けていくうちに、同じデータでも角度を変えれば、別の解析ができるという視点を持てるようになってきました。そこから、ようやく改善のポイントが見え始めたのです。そんな中、ある製品のデータ解析により物流のコストメリットに対して提案する機会がありました。工場から物流倉庫までの積送量データを解析した結果、製品の容量を変えず、パッケージの高さを1.5cm縮小しただけで一度に積送可能な量は一気に増し、億単位のコストダウンが実現するうえ、トラックの台数も減る分、環境面での貢献にもつながることが見つかったのです。通常であれば、製品の仕様に関する改善提案をロジスティクス部門が提示することはありませんが、大きな効果が見込めるため、年末の繁忙期ではありましたが、善は急げと生産部門と包装容器の研究開発部門に提案し、年明け早々詳細な見積りを各部門に持参しました。想いが先行するだけに緊張もしましたが、研究開発部門の担当責任者へのプレゼンテーションまで辿りついたのです。現在、このプロジェクトは着々と実現に向かって進んでいます。入社3年目の自分が発信した提案が様々な部門を巻き込んで始動したことは、私にとってさらなる成長につながっていると言えます。

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生産の現場を知り尽くし
それをロジスティクスとして
還元してみたい

入社以来、一貫してロジスティクス部門に在籍していることもあり、将来的な仕事のことを考えると他部門のことを深く知らないことが私の弱点ではないかと感じています。例えば、生産部門で使う製品製造から物流にかけてのツールの開発にあたり、担当者へのヒアリングによってニーズを把握することはできますが、さらによりよい提案につなげるためのシーズは、現場にいない限りなかなかつかむことができません。できることなら、実体験として生産の現場を知り、もっと多くの視点を備えたうえで、多角的なデータの活かし方を開拓したいと考えています。ロジスティクス部門は、営業担当とは異なり売上に直結する貢献の機会は多くはありません。しかし、コストを最適化すれば、会社に大きなメリットをもたらすことのできる部門です。その部門に所属しながら“現場感”を養うことは、ユーザーが求めるニーズとシーズ、両方を満たすモノづくりにつながっていると私は考えています。一度は生産部門を経験し、多くの経験を積んだうえで、再びロジスティクス部門に戻り利益に還元する。それが、今の私が思い描くキャリアプランになっています。

世代を超え“仲間”と呼び合える
メンバーのいる職場
先輩の話を聞いてその魅力を知ってほしい

私は先進的なSCMを学びたいと思い、花王を志望しました。面接や先輩訪問でお会いした方々は、皆さん「花王は若手が提案できる環境」とご説明くださいましたが、まさか自分の実体験として本当に若くして全社に向けた改善提案ができるとは思ってもいませんでした。また、周囲の先輩方が丁寧に様々なことを教えてくれる職場環境は、よい意味で期待を裏切られました。また業務が立て込み慌ただしくしていると、周囲のメンバーからは「手伝おうか?」と声をかけてくださることもあります。世代の違う先輩方を“仲間”と呼びあえるとは入社前に想像していませんでしたが、そんな職場はすごく素敵だと思います。花王の社風はとても温かく、仕事がしやすい環境なので、興味のある方には是非一度先輩の話を聴いて、その魅力を知っていただきたいです。

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


06:00 起床、身支度


07:10 通勤


08:10 出社、メールおよび業務の確認


08:30 欠品会議


09:00 データ分析


10:00 打ち合わせ(提案する内容について)


11:00 データ分析


12:30 昼休み



13:30 中国とのwebミーティング


15:00 会議資料作成


18:00 退社


19:00 帰宅、夕食など


23:30 就寝


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