エコナに関するご報告

 花王は2009年9月に「エコナ関連製品」1 )の製造・販売を自粛致しました。発がん性リスクのあるグリシドールに変換する可能性があるグリシドール脂肪酸エステルが「エコナ」の中に、他の食用油よりも多く含まれていることが判明したためです。

 その後、食品安全委員会のワーキンググループ(作業部会)で「健康への影響評価」が行われ、5年の歳月を経て、ようやく評価書がまとまりました。結論は下記になります(食品安全委員会「高濃度にジアシルグリセロールを含む安全性の評価について」より)。

2005年9月に厚生労働省の要請を受け、これまでワーキンググループ(作業部会)において厚生労働省等から評価に必要なデータを得ながら7回の審議等を行ってきて、結果が以下の通り取りまとめられました。

  1. DAG油(エコナ油)はすでに流通しておらず、摂取した期間、量、年齢等が人により異なるとともに、各人の背景生活条件等の交絡要因が様々なため、過去に摂取した個人の生涯発がんリスクを判断することは困難である。
  2. 実験動物において、グリシドール脂肪酸エステルを不純物として含む経口投与によるエコナ油の発がん促進作用は否定され、問題となる毒性影響は確認されなかった。

 また、この評価を食品安全委員会に諮問を依頼した厚生労働省からは、「これら(エコナ油)製品を摂取したことによる健康被害事例は報告されていないことから、直ちに重大な健康影響があるものとは考えておりません」とのコメントが出されております。

 一方、当社は、10年間に渡ってエコナをご愛用いただきました方々への責任を果たすべく、これまでの安全性試験に加えて、人に対するエコナの安全性をサポートする数多くのエビデンスを収集してまいりました。2 )それらは論文として投稿し、正式に受理されております。今回まとめられました評価書の内容、厚生労働省のコメント及び当社が取得致しましたエビデンスを考え合わせ、エコナの安全性は再確認できたのではないかと考えております。これを踏まえ、当社と致しましては、これまでエコナをご愛用いただき、ご心配をお掛けしておりました皆様への説明をしっかりと行いご理解を賜ると共にグリシドール脂肪酸エステルに関する研究を継続し、この知見を社会に少しでも役立ててゆきたいと考えております。
なお、グリシドール脂肪酸エステルの大幅低減製法はすでに完成しております。

 これまでエコナ製品をご愛用いただきました多くの皆様に、この間、大きなご心配をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。

 当社は、今後もエビデンスに基づくヘルスケア事業を自信を持って進めてまいりたいと考えており、「ヘルシア」を軸としたビバレッジ事業の強化とともに早い段階でフード事業を再開させる予定です。そして、それらをベースに健康ソリューション提案を行い、健康に悩む世界の人々のお役に立ちたいと思います。

2015年3月 花王株式会社
代表取締役社長
澤田道隆

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■メールでのお問い合わせ

※2012年5月31日をもって、返品受付を終了いたしました。

更新情報

平成27年3月10日 高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性に関する食品安全委員会が開催されました。

関連情報

  • 厚生労働省ホームページ」に掲載されているPDFファイルへリンクします。
  • 消費者庁ホームページ」に掲載されているページへリンクします。
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