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2021年10月22日

毎日の入浴時に
乳がんのセルフチェックを!

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女性が注意しなければならないがんの一つといえば、「乳がん」。日本における乳がんの現状や最新の検査・治療法、そして日々の生活の中で手軽にできるセルフチェックの方法について、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長の島田菜穂子先生に伺いました。

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あらゆる年代の
女性が注意すべき“乳がん”

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日本における乳がんの現状や動向について教えてください。

「9人に1人※」――。これは何の数字だと思いますか? 実は日本人女性が生涯で乳がんになる確率を示したものです。このように、女性の場合はほかの臓器のがんに比べ、乳がんになる確率が非常に高くなっています(図表1)。

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また、残念ながら、乳がんになる方、乳がんで亡くなる方、いずれも年を追うごとに増えています(図表2)。そして、これは日本だけではなく、多くの先進国でも乳がんになる女性が増加している傾向がみられます。

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さらに、乳がんになる方の高年齢化が進んでいるのも近年の傾向といえるでしょう。以前は40代半ばから50代半ばが最も乳がんを発症しやすいといわれていましたが、ここ最近は図表3のように65~69歳の方など年齢の高い方にも乳がんが増えています。

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現時点では乳がんになる原因そのものが解明されていないため、罹患数の増加や高年齢化の理由もはっきりとは分かりませんが、ライフスタイルや食生活など女性を取り巻く環境の変化もその一因ではないかと考えられています。いずれにしても、“乳がんは、誰でも、どの年代の女性でもなりうる病気”であるということをまずは知っていただきたいと思います。

※累積がん罹患リスク(2018年データに基づく)より(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がん統計」)

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早期発見・早期治療で
治癒率はぐんと上がる!

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乳がんになる人が増えているのはとても恐いですが、一方で島田先生は「乳がんは治癒する確率が非常に高い病気」だともおっしゃっていますね。

がんの中でも、特に乳がんは早期発見・早期治療をすることで治る確率が高くなります。同時に、マンモグラフィや超音波検査など画像診断が進歩していて、早期の段階で発見する方法が確立してきているのも大きなポイント。これらの検査では、手に触れる大きさになる前のごく早期の乳がんを発見できるので治癒率も高くなるのですね。

乳がんの治療法も劇的に進化しています。近年では乳がんの特性や患者様の遺伝子情報によって、がんの性質が異なることが分かってきています。そのため、この患者様にはこの治療法をという、いわゆる「個別化」した治療法を組み合わせることで治癒率が格段に上がってきているのです。決して悲観的になることなく、前向きな気持ちで治療に取り組んでいただきたいと考えています。

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手を滑らせるようにして
日々の乳房の状態をチェック!

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乳がんを治すためには「早期発見・早期治療」が大切ということですが、自分で普段からできることはありますか。

「ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)」を取り入れていただきたいと思います。何も難しいことではありません。普段の乳房の状態が分かっていると異常に気がつきやすくなるので、乳房の状態に日ごろから関心を持ち、乳房に慣れ親しむという感覚ですね。

具体的には、日常的な動作の中に取り入れられ、毎日つづけられる方法がおすすめです。最近はお風呂で体を洗う際に手で洗う方も増えていますが、スポンジやタオルで洗う方もまずは手を滑らせるように全身を丁寧に触ってみてください。そうすると、ことさら意識しなくても、毎日の乳房の状態が分かると思います。また、お風呂上りにボディクリームを全身に塗るときに触ってみるのもよい方法です。

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手洗いで直接体を触ることが、乳がんの早期発見にも有効なのですね。

そうですね。実際、「お風呂で胸を洗っているときにしこりに気がついた」という患者様も多くいらっしゃいます。自分の手や指は、センサーとしてコンピューター以上に優秀です。ぜひ自分の手や指で体の状態を察知すると同時に、自分に意識を向けるきっかけにしていただきたいと思います。

また、月に1回は丁寧なセルフチェックをするとベストでしょう。セルフチェックの方法は、文末のコラムに記載しましたので参考にしてみてください。そして、毎日のブレスト・アウェアネスや月に1回のセルフチェックでいつもと違う何かに気づいたら、自分であれこれ調べるのではなく、必ず乳腺科を受診しましょう。乳がんの早期発見・早期治療のためには、以下の3つが大切。ぜひ今日から実践してみてください。

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大切な人のために
自分を大切にする時間を!

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読者の方にメッセージを。

診療をしていると乳がんがかなり進行してから受診され、お子さんや周りの方の面倒をみることに忙しくて自分のことを後回しにしてしまったという方が多くいらっしゃいます。どうか自分のことをもっと大事にし、自分の体の状態や変化に気づいてください。それがひいては、お子さんやご家族など大切な方たちのためにもなるのです。

そして、小さなお子さんがいらっしゃる方は、一緒にお風呂に入ったときに「こうやって自分の手で触ると胸の中身が分かるのよ。あなたもやってごらんなさい」といった感じで、自分の体を慈しむ習慣を伝えてあげてください。


自分に興味を持ち、大切にする時間を持つこと――。

それこそが女性が生涯輝いていける秘訣といえるのです。

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月に1回のセルフチェックの方法

月経がはじまって5~7日目がよいでしょう。月経前の乳房の張りが収まり、乳房が柔らかく安定している時期だからです。閉経後の人や子宮の手術後の人は、毎月同じ日に行うことをおすすめします。

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1.まずは鏡の前に立って乳房を見ましょう

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◎左右違うところはありませんか?
◎皮膚の色はどうでしょうか?
◎赤く腫れていたり、皮膚が厚く毛穴が目立ったりするような場所はありませんか?
◎皮膚のくぼみはないでしょうか?
◎乳首がただれたり、少し引っ張られるように違う方向を向いていたり、引っ込んでいたりしていませんか?
◎乳首を少しつまんでみてください。分泌はありませんか?

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2.入浴時に乳房を触ってみましょう

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◎石けんやオイル、ジェルなどをつけるとなめらかになります。
◎乳房をつかまないように、指の腹でクルクルとクリームを塗り込むような感覚で全体をくまなく触ってください。
◎特に脇の下のほうまで広く十分に手を伸ばしてください。
◎前に触ったときと何か違うところはありませんか?
◎しこりや、部分的に硬いところはありませんか?

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3.“の”の字が基本です

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◎4本の指を揃え、指の腹と肋骨で乳房を挟むようにし、指を10円玉大の“の”の字を書くように動かします。
◎乳房全体を調べるときは、この“の”の字を繰り返します。

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4.気づいたことを記録しておきましょう

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◎気づいたことを記録しましょう。
◎以前と変化がないかを見返すことも大切です。
◎病院を受診する際はこの記録を持っていくとよいでしょう。

出典: 日本家族計画協会 発行 『ブレストケアノート』 (認定NPO法人 乳房健康研究会副理事長/ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長 島田 菜穂子著)


島田菜穂子さん

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長
日本乳癌学会認定 乳腺専門医/日本医学放射線学会認定 放射線科専門医
1988年、筑波大学医学専門学群卒業。筑波記念病院およびつくばメディカルセンター放射線科、東京逓信病院放射線科勤務などを経て、米国ワシントン大学メディカルセンターブレストヘルスセンターに留学。帰国後の2000年6月、乳癌啓発団体「認定NPO法人 乳房健康研究会」発足、同副理事長に就任。ピンクリボン運動、イベント・出版活動、調査研究を通じて乳がん検診の環境整備のためのロビーイングを開始。2008年、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道開設。『ブレストケアノート』(日本家族計画協会)、『乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと』(日本医療企画)など著書多数。

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