オモシロなるほど
手洗い話
〜意外な手洗い雑学〜
第6章 ヒミツ1
手についた汚れやバイ菌を洗い流すための手洗い。実は、アタマやココロの中のモヤモヤまで、スッキリ洗い流していたんだよ。科学雑誌「サイエンス」で、「難しい選択を行ったあとに手を洗えば、頭の中に残る迷いを振り払える」という最新の研究が発表されたんだ。なるほど、手洗いって奥が深いね!
第6章 ヒミツ2
紀元前3,000年代。獣の肉を焼いて食べていたところ、したたり落ちる脂と木の灰から自然と石けんができあがったよ。その石けんが土にしみこみ、手についた土を洗おうとしたら、泡立つことに気づいたんだって。それが石けんの始まりとされているんだ。
第6章 ヒミツ3
みんな大好き、みたらし団子。漢字では「御手洗団子」と書くんだよ。実は「手洗い」というのは、もともと神社にお参りする人の手や口をきよめる場所の名前。京都・下鴨神社の境内にある御手洗池は、7月の土用の丑の日に足を浸けると疫病がはらわれるという言い伝えがあって、たくさんの人がお参りに来たんだって。そのとき、神社の境内の中で串団子を売る店が出始め、名物になって、「御手洗団子」と呼ばれるようになったんだよ。
第6章 ヒミツ4
物を洗うときに使う「たらい」。実は「手洗い」がなまって生まれた言葉なんだって。昔「たらい」は、顔や手足を洗うためにも使われていて、そこから「手洗い」が転じて「たらい」となったとも言われているよ。
第6章 ヒミツ5
中国とインドの間に位置する南アジアのブータン王国では、伝統文化として、食事前、手洗いの代わりにお米を一握り手のひらでこねて、手垢や汚れを落としているよ。手の洗い方にも、その国独特の文化や習慣が現れるんだね。