できないことを嘆くより、できることを楽しもう。

花王リリーフは、日本障害者スキー連盟アルペンスキーチームのオフィシャルスポンサーです。

【チェアスキーとは】
座った姿勢で滑走するためのスキー用具。金属製フレーム、シート、サスペンションが組み合わされている。

とにかく一度試してほしい。前を向いて進んで欲しいから。

とにかく一度試してほしい。前を向いて進んで欲しいから。

とにかく一度試してほしい。前を向いて進んで欲しいから。

株式会社マルハン所属
チェアスキーヤー
狩野 亮選手

かのう・あきら/1986年北海道出身。チェアスキーを始めたのは小学5年生のころから。数々の国際大会でメダルを獲得している日本を代表する選手。

チェアスキーヤー
森井 大輝 選手

もりい・たいき/1980年東京都出身。現在、世界ナンバーワンといわれる日本チームのリーダー的存在。11-12年シーズン障害者アルペンスキーワールドカップで日本人初の総合優勝を成し遂げた。


失ったものがあるからって、あきらめるのは、もったいない。

―チェアスキーとの出会いは?

森井  高校生の時に、バイクの事故で脊髄を損傷して以来、車いす生活になりました。そんな時、病室のテレビで見たチェアスキーに、ひとめぼれして。退院すると、さっそく始めました。

狩野  小学生で車いす生活になった僕を心配した両親が、「少しでも前向きな気持ちになってほしい」と願って勧めてくれたのが、チェアスキーです。僕にとって雪上は、自分が自分でいられる大切な舞台ですし、そこでいろんな人に出会えて、その出会いが僕を育ててくれたと言っていい。本当に感謝しています。

―チェアスキーとおむつの関係は?

狩野  おむつはチェアスキーのシートと、僕らの体の間に入るもので、スキーの操作性にすごく関係してるんです。肌に直接ふれるものでもありますし、薄さと通気性には、かなりこだわっています。

森井  僕は、一番違和感がなくて機能的なおむつが欲しくて、あらゆる商品を試したんですね。その結果、リリーフ「まるで下着」が一番よかったので、使い続けています。薄手のトレーニングウエアの上からでも目立たないし、何も着けていない感覚に近いんですよ。

―おむつをはかれる抵抗はありませんでしたか?

狩野  小学生の時、学校でどうしても失敗してしまうことがあって…。失敗してしまった時は、自分が恥ずかしいということもあるけど、まわりに迷惑をかけてしまうことが、何よりつらくて。でも、おむつを使うと、そんな気を使うこともなくなって、気持ち も前向きになり、積極的になっていけたんです。

森井  病院でおむつを着けられているのに気づいた時は、すごくショックでした。自分の中の何かが、崩れていくようでしたね。だから、見栄を張ってパンツに戻したんですけど、トイレを失敗したり、それが怖くて出かけるのをやめたりするうちに、どんどん活動的じゃなくなっていって、「自分らしくないなぁ」と悩むようになって…。 そんな時、チェアスキーの先輩達から、「使い始めたらやめられなくなるよ」とすすめられて、思い切って、はいてみたんです。そしたら、意固地に なっていた心が、ふっと楽になった。トイレを気にしてそわそわしたり、外出をやめたりする ことなく、気の向くままに楽しめるようになったんです。ちょっとしたことですけど、安心して 外出できるだけでも、生活は変わるんですよね。今では、「お前ほど人生を楽しんでる奴はいない」なんて言われるほどです(笑)

―それで、ご自分の後輩達やおばあさまにも、おむつをすすめられたのですね。

狩野  はい。僕たちにとって必要な下着が、たまたまおむつというタイプなんだ、という感覚で。何とかおむつをはかずに頑張ろうとする後輩達には、迷わず「とにかく一度使ってみようよ」って、すすめます。「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」が、障がい者スポーツの精神なんですけど、これって、人生にも通じることだと思うんです。失ったものをいくら嘆いても、過去は変えられない。それなら、変えられる未来を、今あるもので、どうやって明るくするかを考えた方が、ずっといい。だから、おむつを使えばできるようになることがあるなら、はいてみればいいと思いますよ。ダメならそこでやめてもいい。

森井  僕は祖母に、「普段はパンツみたいにはいて、トイレに行けたら普通に脱いでトイレすればいいし、間に合わなかったらそのままおむつにすればいいんだよ」ってすすめました。確かに、歳を重ねる と、若い時の能力を失ってしまうのかもしれないけど、それを嘆いてもしょうがない。祖母も、僕があまりにすすめるから、少しずつ、考え方が変わってきたみたい。おむつに抵抗があるのは、僕自身もそうだったから、よくわかります。だからこそ、背中を押してくれる、誰かが必要じゃないかと思うんです。僕たちがこうしてここでカミングアウトしているのも、そんな誰かの「きっかけ」になりたいから。同じような思いを経験した僕らなら、同じ立場から、「一緒にはこう」って誘えると思ったから。この想いがたくさんの人に届くといいなと、願っています。

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