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論文リスト

1.茶カテキンの有効性に関する論文
2.茶カテキンのメカニズムに関する論文
3.茶カテキンの安全性に関する論文

1.茶カテキンの有効性に関する論文

論文タイトル 中年男性ランナーにおける1週間の高濃度茶カテキン飲料摂取が有酸素性運動中のエネルギー代謝に及ぼす影響
掲載誌 日本スポーツ栄養研究誌, 7, 11-16, 2014
著者名 宮崎亮, 綾部誠也, 和氣坂卓也, 竹下尚男, 片嶋充弘, 山内 武, 木下藤寿, 髙石鉄雄, 米井嘉一, 石井好二郎
要旨 中年男性ランナー10名(平均52.1±6.2歳)を対象とした、高濃度茶カテキン飲料(GTC)または対照飲料(CON)のクロスオーバー試験。被験者には実験6日前より指定飲料(緑茶カテキン630.5mg/500mL/日)または対照飲料を毎日摂取させ、実験日の前夜夕食以降水分摂取を除く絶食状態で来室し、30分以上の安静後、指定飲料500mlを1時間で飲み切るよう4度にわけ(15分毎)摂取させた。被験者は換気性作業間値(VT)強度時の酸素摂取量の40%(40%VO2@VT)ならびに70%(70%V02@VT)に相当する強度での自転車運動を30分間ずつ、合計60分間実施した。被験者の酸素摂取量ならびに二酸化炭素排出量はダグラスバッグ法により採取した(安静時、飲料摂取15分後、運動開始28-30分後および58-60分後)。その結果、GTCにおける呼吸交換比はCONと比較し、40%VO2@VT時、70%VO2@VT時の両条件で有意に低く(p<0.05)、エネルギー消費量は40%V02@VT時にCONと比べて有意に高かった(p<0.05)。1週間高濃度茶カテキン飲料摂取は、中年男性ランナーの散歩から軽いジョギング程度の運動強度時に脂質酸化量を増加させ、散歩レベルの低強度の身体活動時にはエネルギー消費量を亢進させることを示唆する。

論文タイトル Minor effects of green tea catechin supplementation on cardiovascular risk markers in active older people: a randomized controlled trial
掲載誌 Geriatr Gerontol Int 13(3), 622-629, 2013
著者名 Miyazaki R, Kotani K, Ayabe M, Tsuzaki K, Shimada J, Sakane N, Takase H, Ichikawa H, Yonei Y, Ishii K
要旨 歩数計を用いた歩行プログラムに参加している52名(男20/女32、69.1±5.9歳)をランダムに茶カテキン摂取群(茶カテキン630.9 mg/日)26名とコントロール群(茶カテキン88.7mg/日)26名に割り当てた。心血管リスクマーカーは、この試験前後で測定した。その結果、茶カテキン群で、初期値と比べて有意に減少したマーカーは、腹囲、ヒップ周り、総コレステロール、LDLコレステロール、LDLコレステロールの高密度画分。群間差は認められなかった。アクティブな高齢者に対して茶カテキンが大幅に心血管リスクマーカーに影響を及ぼさなかったことを示唆している。今後の研究では、茶カテキンと身体活動のより効果的な組み合わせを検討する必要がある。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23035743

論文タイトル Effects of exercise and tea catechins on muscle mass, strength and walking ability in community-dwelling elderly Japanese sarcopenic women: a randomized controlled trial
掲載誌 Geriatr Gerontol Int 13(2), 458-465, 2013
著者名 Kim H, Suzuki T, Saito K, Yoshida H, Kojima N, Kim M, Sudo M, Yamashiro Y, Tokimitsu I
要旨 サルコペニアと定義された75歳以上の計128人の女性が、無作為に4群に割り付けられた。運動と茶カテキン摂取群(32名)、運動群(32名)、茶カテキン摂取群(32名)、健康教育群(32名)。運動群は、週に2回の60分間の包括的トレーニングプログラム、茶カテキン摂取群は茶カテキン飲料の3ヶ月間継続飲用。体組成は、生体インピーダンスで分析し、インタビューデータや、筋力、バランス、歩行能力などの身体の機能の測定は、ベースライン時と3ヶ月の介入後に測定した。その結果、通常歩行速度( P = 0.007 )と最大歩行速度( P <0.001)に関して、運動と茶カテキン摂取群は、健康教育群と比較して有意に上昇。運動と茶カテキン摂取群は、脚の筋肉量と通常の歩行速度の合計変数の変化に対して大きな影響を与えた(オッズ比3.61、95%信頼区間1.05~13.66)。運動と茶カテキン摂取の組み合わせは、歩行能力と筋肉量に有益である。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22935006

論文タイトル Green tea with high-density catechins improves liver function and fat infiltration in non-alcoholic fatty liver disease (NAFLD) patients: A double-blind placebo-controlled study
掲載誌 Int J Mol Med 32(5), 989-994, 2013
著者名 Sakata R, Nakamura T, Torimura T, Ueno T, Sata M
要旨 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者における茶カテキンの効果を検討した。高用量カテキン群、低用量カテキン群、プラセボ群での12週間の無作為化二重盲検試験での12週間継続摂取試験を17例検討。超音波検査やCTは、ベースライン時と12週後に行った。血清ALTレベルおよび尿中8-イソプロスタンは、4,8,12週目に採取してベースラインと比較した。高用量カテキン群は、プラセボおよび低用量カテキン群と比較して12週間後に体脂肪が有意に低減した。高用量カテキン群内の全ての患者のCTにおける肝臓/脾臓比が、プラセボおよび低用量カテキン群と比べて有意に改善された。高用量カテキン群は血清ALTレベルが有意に低下し、尿中8-イソプロスタンは、プラセボおよび低用量カテキン群と比較して12週間後に有意に低減していた。1日当たり1g/700mlの茶カテキンの継続摂取が、NAFLD患者において参加ストレスを減少させ、肝臓の脂肪蓄積および炎症を改善した。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24065295

論文タイトル Green Tea Catechins Improve Human Forearm Vascular Function and Have Potent Anti-Inflammatory and Anti-Apoptotic Effects in Smokers
掲載誌 Intern Med 49(23), 2553-2559, 2010
著者名 Oyama J, Maeda T, Sasaki M, Kozuma K, Ochiai R, Tokimitsu I, Taguchi S, Higuchi Y, Makino N
要旨 本試験の目的は喫煙者の血管内皮機能障害の修復に緑茶カテキンの効果を明らかにすることである。喫煙習慣のある30名の健常男性を3群に分け、茶カテキンを0mg (コントロール群)、あるいは80mg (中用量群)、580mg (高用量群)含む緑茶飲料を毎日2週間摂取させた。血管内皮機能の評価として内皮依存性血管拡張を、反応性充血(RH)への前腕血流量(FBF)応答を静脈閉塞歪計プレチスモグラフィーによって測定することによって評価した。茶カテキン高用量群において摂取2時間後にRHへのFBF応答が有意に増加したが、その他の群ではこの作用は認められなかった。1及び2週間の継続摂取により、高用量群においてRHへのFBF応答が有意に改善していたが、その他の群ではこの作用は認められなかった。さらに、高用量群において2週間の摂取により、血漿中の酸化ストレスマーカーである8-OHdG、IL-6、TNF-α、可溶性Fasが有意に減少したが、IL-1βは変化しなかった。健常喫煙男性において緑茶の単回及び長期摂取は、抗炎症及び抗アポトーシス作用を伴ったフリーラジカルを消去することで血管内皮機能不全を改善することが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21139292

論文タイトル Green Tea Catechins Improve Human Forearm Endothelial Dysfunction and Have Antiatherosclerotic Effects in Smokers
掲載誌 Circ J 4(3), 578-588, 2010
著者名 Oyama J, Maeda T, Kouzuma K, Ochiai R, Tokimitsu I, Higuchi Y, Sugano M, Makino N
要旨 健康な喫煙男性30名を3群に分け、2週間カテキン飲料を摂取させ、血管内皮機能への影響を評価した。(Cont:カテキン0mg/340mL、中濃度:80mg/340mL、高濃度:580mg/340mL) 上腕動脈の虚血性反応性充血による血管拡張反応をFBF(前腕血流量)で測定した。アセチルコリン投与において高濃度茶カテキン群では摂取開始2時間後、1週間後、2週間後においてFBFが有意に増加した。また、高濃度茶カテキン群においては、2週間の摂取後、血中窒素酸化物が有意に増加し、asymmetric dimethylarginine、malondialdehyde、4-hydroxynonenal、C-reactive protein、monocyte chemotatic protein-1、soluble CD40 ligandが有意に低下した。茶カテキンの摂取は喫煙者の血中窒素酸化物を増加させ酸化ストレスを減少させることにより、血管内皮機能を回復させることが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20134098

論文タイトル 長期間の歩行運動・高濃度茶カテキン飲料摂取併用中における歩行変化量が、メタボリックシンドロームおよびその予備群の特定健康診査項目等に及ぼす影響
掲載誌 肥満研究 16(1), 74-81, 2010
著者名 宮崎亮, 高瀬秀人, 原田潮, 石井好二郎
要旨 メタボリックシンドロームおよびその予備群と診断された男女44名(33~79歳)を対象とし、被験者の現状の歩行数などに応じて目標とする歩数を設定し、茶カテキン摂取群と対照群に分けて歩行指導を実施し、試験開始時と13週間後に歩行数、体重、メタボ関連項目などを調べた。両群ともに歩行指導により平均歩数が有意に増加。体重、BMI、ウエスト周囲径、ヒップ周囲径が有意に低下。茶カテキンの継続摂取群のみに、歩数変化量と体重変化量の間に負の相関(r=-0.685、p<0.01)、メタボリックシンドロームリスク数も有意に減少(p<0.05)。
抄録 http://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=dx4himan&vo=16&nu=1

論文タイトル Effectiveness and Safety of 1-Year Ad Libitum Consumption of a High-Catechin Beverage Under Nutritional Guidance
掲載誌 Metab Syndr Relat Disord 7(4), 349-356, 2009
著者名 Yoneda T, Shoji K, Takase H, Hibi M, Hase T, Meguro S, Tokimitsu I, Kambe H
要旨 NTT西日本に勤務する40歳以上の会社員220名を対象。被験飲料として茶カテキン飲料(カテキン群:茶カテキン588mg/340mL)およびコントロール飲料(コントロール群:茶カテキン126mg/340mL)を用い、1本/日、1年間摂取した。3ヶ月毎に生活習慣調査と体重測定を実施し、それをもとに管理栄養士による栄養アドバイスを行った。その結果、1年間の試験を終了した134名(コントロール群57名、カテキン群77名、年齢44歳、BMI24.4)では、カテキン群で有意な体重減少が認められた。内臓脂肪面積は、両群間に有意な差は認められなかったが、カテキン群において内臓脂肪面積が大きい被験者で1年間の減少量が大きいことが示された。また、その効果は食事バランスの改善と併用することで高まることが示された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19558270

論文タイトル A Catechin-rich Beverage Improves Obesity and Blood Glucose Control in Patients With Type 2 Diabetes
掲載誌 Obesity (Silver Spring) 17(2), 310-317, 2009
著者名 Nagao T, Meguro S, Hase T, Otsuka K, Komikado M, Tokimitsu I, Yamamoto T, Yamamoto K
要旨 インスリン治療を行っていない2型糖尿病患者に対する茶カテキンの継続摂取による体脂肪や糖代謝への影響を検討。コントロール群20名、カテキン群23名に分け、12週間の試験飲料摂取期間、4週間の事後調査期間、合計20週間のダブルブラインド並行群間比較試験を行った。ウエスト周囲長において、カテキン群はコントロール群と比較して有意な減少が認められた。またアディポネクチンは、カテキン群では有意な増加が認められたが、コントロール群では変化は認められなかった。糖代謝関連項目では、インスリン分泌促進剤投与者でインスリンの有意な増加とHbA1cの減少が認められた。カテキンには膵β細胞保護作用があるといった報告があることから、この作用によってインスリン分泌能が回復し、血糖コントロールが改善すると推測された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19008868

論文タイトル Green Tea Catechin Consumption Enhances Exercise-Induced Abdominal Fat Loss in Overweight and Obese Adults
掲載誌 J Nutr 139(2), 264-270, 2009
著者名 Maki KC, Reeves MS, Farmer M, Yasunaga K, Matsuo N, Katsuragi Y, Komikado M, Tokimitsu I, Wilder D, Jones F, Blumberg JB, Cartwright Y
要旨 132名の過体重、肥満米国人に対して、180分/週以上の軽い運動実施の下で茶カテキン含有飲料もしくはプラセボ飲料を12週間継続摂取した際の体格、血液項目に関する効果を比較検討した。カテキン摂取群はプラセボ摂取群と比較して体重減少が大きい傾向を示し、CTによる腹部脂肪面積(全脂肪、皮下脂肪)の減少量も有意に大きいことも確認され、さらに、空腹時血中TGが有意に低下した。これらの結果により、茶カテキン飲料摂取は運動による腹部脂肪や血中脂質の低減を増強する効果が示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19074207

論文タイトル 高濃度茶カテキン飲料のアレルギー性鼻炎症状に及ぼす影響
掲載誌 医学と薬学 59(2), 207-211, 2008
著者名 塩谷昭子, 小治健太郎
要旨 鼻アレルギー診療ガイドラインに沿って、アレルギー性鼻炎の症状のある19-24歳の40名の男女に、茶カテキン588mgの飲料(340mL)もしくは127mgのコントロール飲料(340mL)を1日1本4週間継続摂取させ、鼻アレルギー診療ガイドラインの鼻炎症状分類(くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉、日常生活の支障度)をスコア化し、分析した。その結果、発作性反復性のくしゃみ発作、鼻汁での症状の改善が認められた。

論文タイトル 茶カテキン継続摂取時における身体作業パフォーマンスに及ぼす影響
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 36(5), 465-478, 2008
著者名 渡辺卓也, 高嶋慎一郎, 小御門雅典, 時光一郎, 杉野友啓, 梶本修身
要旨 18名の健常成人(9名男性、9名女性)に対して、茶カテキン含有飲料の4週間継続飲用とプラセボ4週間飲用を実施。4週間のウォッシュアウト期間を挟んだクロスオーバー試験。それぞれの飲料の4週間飲用の前と後で無酸素運動の80%心拍強度のエルゴメーター運動を4時間行い、これをPWC(Physical Work Capacity)とした。血液、尿、唾液、Visual Analog Scaleによる疲労度も検査。PWCではカテキン群が127.6watts、プラセボ群が119.2wattsと有意に高く、PWC活動中の血清TGはプラセボ群の方がカテキン群より低下しやすく、酸化ストレスマーカーの尿中8-イソプロスタンもカテキン群の方が低下しやすかった。これらの結果は、疲労低下と身体性能の改善を示唆している。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk08/may/ab9.htm

論文タイトル 茶カテキンを高濃度に含有するノンカフェイン飲料の効果
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 36(8), 767-776, 2008
著者名 竹下尚男, 高嶋慎一郎, 原田潮, 柴田英一郎, 細谷直樹, 高瀬秀人, 大塚和弘, 目黒真一, 小御門雅典, 時光一郎
要旨 茶カテキンを含有するノンカフェイン飲料の長期摂取がヒトの体脂肪、血清脂質関連項目に及ぼす影響について検討。試験は無作為化二重盲検並行群間比較法により行われた。2週間の事前観察期間後、81名の日本人男性(BMI≧25)は、試験飲料として茶カテキン含有するノンカフェインのスポーツ飲料(総カテキン548mg/500mL、n=40)、またはプラセボ飲料(総カテキン0mg/500mL、n=41)のいずれかを12週間にわたり継続摂取。その結果、カテキン群の12週目の体重、ウエスト、体脂肪量、内臓脂肪面積、LDLコレステロール濃度は、プラセボ群と比べて有意な低下が認められた。試験期間を通じ、試験飲料と関連性がある有害事象は認められなかった。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk08/aug/ab7.html

論文タイトル 高濃度茶カテキンの継続摂取による内臓脂肪低減およびメタボリックシンドロームに及ぼす影響-併合データ解析による検討-
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 36(6), 509-514, 2008
著者名 高瀬秀人, 長尾知紀, 大塚和弘, 高妻和哉, 片岡潔, 目黒真一, 小御門雅典, 時光一郎
要旨 これまでに報告された茶カテキン摂取試験7試験の原データをプールし併合データ解析を実施した。被験者数902名を0~277.9mg/本の低濃度群(Low)、539.7~587.5mg/本の高濃度1群(High1)、それ以上の高濃度2群(High2)の3群に分けて集計し、データ解析を行なった。内臓脂肪面積(VFA)低減作用は茶カテキン摂取量と強く相関し、高濃度群(High1、High2)は、低濃度群(Low)と比較し、有意なBMI、ウエストおよびVFAの低減効果が認められた。メタボリックシンドロームに関連する項目では、SBPおよびDBPがHigh1群でLow群と比較し、有意な低下効果が認められた。また、High1群でLow群と比較し、有意なMetSの改善効果が認められた。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk08/jun/ab3.html

論文タイトル Catechin Safely Improved Higher Levels of Fatness, Blood Pressure, and Cholesterol in Children
掲載誌 Obesity (Silver Spring) 16(6), 1338-1348, 2008
著者名 Matsuyama T, Tanaka Y, Kamimaki I, Nagao T, Tokimitsu I
要旨 肥満の小児の体脂肪と心筋梗塞リスクに対して、茶カテキンを高濃度に含有する飲料の継続摂取による効果を評価。肥満の小児をリクルートし、4週間の前観察、24週間の飲用期間を設け、無作為化二重盲検並行群間比較法により試験を実施。カテキン群21名、コントロール群19名の計40名でデータ解析。体脂肪のような項目で両群間に有意差はなし。しかし、肥満度40以上の小児では収縮期血圧やLDL-Choにカテキン群で有意に低下。これらの結果は小児の深刻な肥満の改善や心筋梗塞リスクの低減を示唆。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18356827

論文タイトル 高濃度茶カテキンの継続摂取が内臓脂肪型肥満女性の内臓脂肪およびメタボリックシンドロームリスクに及ぼす影響
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 36(3), 237-245, 2008
著者名 高瀬秀人, 長尾知紀, 大塚和弘, 目黒真一, 小御門雅典, 時光一郎
要旨 BMI:25~30kg/m2かつ内臓脂肪面積が85cm2以上であった40歳~55歳の日本人女性101名を対象としてカテキン類539.7mgを500mL中に含む飲料またはプラセボ飲料を用いた12週間継続二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施した。高濃度茶カテキンの12週間継続摂取により、内臓脂肪型肥満の女性の体重、BMI、ウエスト、腹部脂肪面積が低減し、収縮期血圧、HbA1cが有意に改善した。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk08/mar/ab5.htm

論文タイトル A Green Tea Extract High in Catechins Reduces Body Fat and Cardiovascular Risks in Humans
掲載誌 Obesity (Silver Spring) 15(6), 1473-1483, 2007
著者名 Nagao T, Hase T, Tokimitsu I
要旨 BMI24-30kg/m2もしくはウエスト80-94cmの日本人男女240名を対象に試験飲料を12週間継続投与するダブルブラインド並行群間比較試験を行った。カテキン群として583mgの茶カテキン含有する飲料摂取群(123名)、コントロール群として96mgの茶カテキン含有飲料摂取群(117名)を設定。結果、体重、BMI、体脂肪率、ウエスト周囲長、ヒップ周囲長、内臓脂肪面積、皮下脂肪面積において、カテキン群はコントロール群に対する有意な減少を示した。さらに初期収縮期血圧130mmHg以上の対象の収縮期血圧において、カテキン群はコントロール群に対する有意な減少を示した。LDL-Cも、カテキン群はコントロール群に対する有意な減少を示した。以上の結果より、カテキン類を多く含む緑茶抽出物の摂取は肥満や心血管疾患リスクの減少に役立つと考えられる。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17557985

論文タイトル 肥満男女に対するカテキン含有飲料摂取の効果
掲載誌 Prog Med 25(7), 1945-1957, 2005
著者名 高妻和哉, 千竃映郎, 星野栄一, 片岡潔, 森建太, 長谷正, 桂木能久, 時光一郎, 中村治雄
要旨 BMIが25-35の男女(年齢幅21-65歳)に関する、カテキン飲料摂取による影響データの補充を目的とした。男性109名と女性117名が、カテキン539.7mg(カテキン群)または0mg(コントロール群)を含むスポーツドリンク風味の飲料500mLを1日1本、12週間摂取する試験を完遂し、所定の身体、血液測定を終えた。男女ともカテキン群は、12週間後に対照飲料群と比べた場合、腹部全脂肪面積、内臓脂肪面積、皮下脂肪面積、体重、体脂肪量、ウエスト周囲径、血圧が有意に減少した。

論文タイトル Effects of the Long-Term Ingestion of Tea Catechins on Energy Expenditure and Dietary Fat Oxidation in Healthy Subjects
掲載誌 J Health Sci 51(2), 248-252, 2005
著者名 Harada U, Chikama A, Saito S, Takase H, Nagao T, Hase T, Tokimitsu I
要旨 ヒトに茶カテキンを12週間摂取させ、安定同位体ラベルした脂質を負荷して呼気を測定することにより、食事性脂質の燃焼量と体熱(DIT)の変動が長期的な体重変化に及ぼす影響の可能性について考察。BMIにより普通体重から軽度肥満に分類される健常男性12名(27-48歳)を6名ずつ2群に分け、それぞれ1日に(1)カテキン592.9mg/350mL飲料、または、(2)カテキン77.7mg/350mL飲料のいずれかを12週間継続摂取。呼気測定の際、飲料摂取に先立ち0.9gの13Cをトリパルミチンとして含む朝食(800kcal)を食べさせ、8h後までに排出される二酸化炭素を分析したところ、群(1)では摂取期間が長くなるにつれ13CO2の排出が増大し、酸素消費量も経日的に増加。また、エネルギー消費量と各被験者の腹部CT測定結果から判断して、内臓脂肪面積が大きい人ほど茶カテキン飲用によるDIT亢進が期待できることが示唆。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhs/51/2/51_2_248/_article

論文タイトル Effects of Combination of Regular Exercise and Tea Catechins Intake on Energy Expenditure in Humans
掲載誌 J Health Sci 51(2), 233-236, 2005
著者名 Ota N, Soga S, Shimotoyodome A, Haramizu S, Inaba M, Murase T, Tokimitsu I
要旨 健常男性(26-42歳)7名ずつに2ヶ月間、試験飲料として茶カテキン含有スポーツドリンク(500mL当たり570mg)、または対照スポーツドリンク(同0mg)を毎日500mL摂取させ、試験期間中は毎週3回トレッドミル運動を課した(5km/h、30分間)。試験終了時点の安静時と運動時のエネルギー消費量を測定したところ、どちらの測定結果とも茶カテキン飲料群の方が効率良く脂肪を利用していることを示唆するものであった。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhs/51/2/51_2_233/_article

論文タイトル Ingestion of a tea rich in catechins leads to a reduction in body fat and malondialdehyde-modified LDL in men
掲載誌 Am J Clin Nutr 81(1), 122-129, 2005
著者名 Nagao T, Komine Y, Soga S, Meguro S, Hase T, Tanaka Y, Tokimitsu I
要旨 カテキン濃度を調整した飲料の肥満関連改善作用を見る目的で試験を行った。12週間のダブルブラインド食事コントロール試験に参加した男性38名(24-48歳、BMI約25)のうち、カテキン量690mg飲用群の17名とカテキン量22mgの対照群18名が所定の期間を指示通り終了した。(1)酸化リポタンパクであるマロンジアルデヒドLDLと血中ビタミンEの濃度が試験前より後で両群とも有意に低下したが、カテキン群の方が有意に変化が大きかった。(2)体重、BMI、ウエスト周囲長、体脂肪率から求めた体脂肪量、皮下脂肪面積(CT法)は、いずれもカテキン群の方が有意に低減した。(3)カテキン群のみ試験前後のマロンジアルデヒドLDL変化量と体脂肪量、または全脂肪面積との間に有意な正の相関が認められた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15640470

論文タイトル The long term intake of catechins improves lipid catabolism during exercise
掲載誌 Prog Med 24(12), 3371-3379, 2004
著者名 Takashima S, Kataoka K, Shibata E, Hoshino E
要旨 カテキン摂取を運動(サイクルエルゴメータ負荷)と組み合わせた場合の肥満改善作用を検証するため、健常男性19名(年齢37.6歳、BMI平均24.0)に12週間、カテキン0mgまたは570mgを含む試験飲料(スポーツドリンク500mL)を毎日摂取させたところ、呼気分析結果から、0mg群に比べて570mg群では、運動強度とともに脂肪酸化が亢進したことが示唆された。また後者の群では試験開始時に比べ、12週目での最大酸素消費量が有意に増大し、持久力やエネルギー利用が改善している可能性が考えられた。

論文タイトル Body fat reduction by the long term intake of catechins and the effects of physical activity
掲載誌 Prog Med 24(12), 3358-3370, 2004
著者名 Kataoka K, Takashima S, Shibata E, Hoshino E
要旨 被験者の身体活動や運動習慣との関わりを探るため、健常男性192名(年齢39.0歳、BMI平均24.9)に12週間、毎日500mLの試験飲料(カテキン量570mg、278mg、0mgのいずれか)を摂取させ、経時的に採血および体組成測定と身体活動状況、運動習慣の調査を行った。結果、カテキン用量に応じたBMI、体脂肪率、総脂肪面積、内臓脂肪面積の低下が認められた。また、カテキン群では、初期内臓脂肪面積が大きい人ほど内臓脂肪面積が有意に低下。さらに0mg摂取者と570mg摂取者(各71名)を1日当たりの歩数9000を境に身体活動量の高低で分けて解析したところ、高活動者の方が低活動者よりも有意に体脂肪率、ヒップ囲、CT測定された脂肪面積等が低下し、運動習慣の有無で分けた場合にも同様な結果が得られた。

論文タイトル カテキン類の長期摂取によるヒトの体脂肪低減作用
掲載誌 Prog Med 22(9), 2189-2203, 2002
著者名 土田隆, 板倉弘重, 中村治雄
要旨 BMI24-30kg/m2で30-62歳の男性43名、女性37名を被験者とし、1日当たり茶カテキン588mg摂取群(カテキン群)と126mg摂取群(コントロール群)に分け12週間継続摂取し、その後通常生活に戻る回復期を12週間設けた、ダブルブラインド並行群間試験を行った。4週毎に身体計測、循環器計測、問診を行い、サンプル摂取開始時と12週目の摂取終了時と24週目の回復期終了時に食事調査、生活調査、CTによる腹部脂肪量の計測を行い、0、8、12、20、24週目に血液検査と尿検査を行った。茶カテキンの継続摂取によりコントロール群と比較して、男女ともに体重、腹囲の有意な減少が認められ、腹部脂肪では特に男性では主に内臓脂肪が、女性では主に皮下脂肪が低減することが確認された。回復期ではゆっくりと体重や腹部脂肪量が元に戻ることが観察され、茶カテキンの継続摂取による脂肪蓄積抑制効果が確認された。

論文タイトル 茶カテキン類による女性の体脂肪代謝に及ぼす効果
掲載誌 栄養-評価と治療 19(3), 365-376, 2002
著者名 大塚和弘, 内田裕子, 湯沢正幸, 麓新一, 友延一市, 千竃映郎, 長谷正, 渡邊浩幸, 時光一郎, 板倉弘重
要旨 茶カテキン類による体脂肪に及ぼす影響について検討するため、健常女性を対象とした試験を実施した。1日当たり茶カテキン562mgを飲料の形態で摂取した群は、茶カテキン33mgを摂取した群に比べ、腹部内臓脂肪面積、および全脂肪面積が低下する傾向が認められ、BMI22.0以上の被験者においては、有意な差が認められた。以上より日々の食生活の中で茶カテキンを摂取することは、過剰な内臓脂肪の減少、あるいは内臓脂肪の蓄積を抑制するという観点から、内臓脂肪が一因となる生活習慣病の予防や改善に役立つことが期待されると考えられる。

論文タイトル Tea Catechins Suppress Accumulation of Body Fat in Humans
掲載誌 J Oleo Sci 50(9), 717-728, 2001
著者名 Nagao T, Meguro S, Soga S, Otsuka A, Tomonobu K, Fumoto S, Chikama A, Mori K, Yuzawa M, Watanabe H, Hase T, Tanaka Y, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 茶カテキン摂取による体脂肪と血液生化学検査値への影響を見るため、健常男性82名を対象に3種類のヒト試験を行った。(1)27名にカテキン濃度102mg、600mg、900mgの烏龍茶を12週間飲用させると用量依存的に体脂肪と内臓脂肪が低減した。(2)17名にカテキン濃度150mg、600mgの烏龍茶を20週間飲用させると600mg群で腹部脂肪の低減が認められた。(3)38名にカテキン量を540mgに調整した烏龍茶または緑茶を12週間飲用させたところ両群で同様な腹部体脂肪低減が認められたことから、カテキン以外の飲料組成に関係なく、500-600mg/日のカテキン長期摂取で内臓脂肪が有意に低下することが示唆された。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/9/50_9_717/_article/-char/ja/

論文タイトル Anti-obesity Effects of Tea Catechins in Humans
掲載誌 J Oleo Sci 50(7), 599-605, 2001
著者名 Hase T, Komine Y, Meguro S, Takeda Y, Takahashi H, Matsui Y, Inaoka S, Katsuragi Y, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 茶カテキン長期摂取がヒトの肥満、体脂肪代謝に及ぼす影響を検討。健常男性23名(27-47歳)に12週間、カテキン含量118.5mg(11名)または483.0mg(12名)を含む試験飲料を毎日摂取させ、4週目と12週目に採血、身体計測、腹部CT撮影を行ったところ、(1)483mg群では4週目にBMI、ウエスト周囲長、血糖が低下し、12週目には体重、BMI、ウエスト周囲長、体脂肪率、腹部脂肪面積とTC、血糖、インスリン、PAI-1がそれぞれ初期値から顕著に減少。(2)483mg群では標準体重者(BMI<25)に比べて肥満者でBMIが顕著に減少したが、118.5mg群では、すべての項目で有意差がつかなかった。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/7/50_7_599/_article/-char/ja/

2.茶カテキンのメカニズムに関する論文

論文タイトル Catechins attenuate eccentric exercise-induced inflammation and loss of force production in muscle in senescence-accelerated mice
掲載誌 J Appl Physiol 111(6), 1654-1663, 2011
著者名 Haramizu S, Ota N, Hase T, Murase T
要旨 下り坂走行後の筋肉収縮特性、酸化ストレス、炎症に対する茶カテキン摂取の影響について検討。老化促進マウスと正常老化マウスを対象として、茶カテキン食あるいは通常食を8週間摂取させ、試験の最終日に下り坂走行(速度13 m/min、60分間、傾斜16°)を実施したところ、茶カテキンを摂取させた老化促進マウスにおいては、通常食の老化促進マウスと比較して、下り坂走行誘発性の筋肉損傷マーカーの増加、筋力の低下、酸化ストレスマーカーの増加、及び炎症マーカーの上昇が軽減されていた。これらの知見より、茶カテキンの長期摂取は運動後の筋肉において、老化関連の筋力低下、酸化ストレス、炎症を軽減することが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21903878

論文タイトル Tea catechins prevent contractile dysfunction in unloaded murine soleus muscle: a pilot study
掲載誌 Nutrition 27(9), 955-959, 2011
著者名 Ota N, Soga S, Haramizu S, Yokoi Y, Hase T, Murase T
要旨 茶カテキンの摂取が非荷重誘発性筋機能不全に及ぼす影響について検討。10週齢の雄性BALB/cマウスに通常食あるいは茶カテキン0.5%を含む食餌を14日間摂取させ、その後10日間の連続尾懸垂を行い、最終日に筋肉量、筋肉収縮力、抗酸化力、カルボニル化タンパク質量を測定した。その結果、尾懸垂により後肢のヒラメ筋量と収縮力が低下したが、茶カテキンを摂取させなかったマウスと比較して、茶カテキンを摂取させたマウスでは筋肉量には影響しなかったものの、尾懸垂による収縮力の低下が19%軽減された。さらに、茶カテキンの摂取は、抗酸化力の低下とカルボニル化筋原線維タンパク質の増加を抑制した。以上より、茶カテキンの摂取は非荷重筋肉における骨格筋の収縮機能不全と筋肉萎縮を軽減し、この効果は、茶カテキンの抗酸化活性により筋原線維タンパク質の酸化修飾を低減するためであることが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21641774

論文タイトル A simple and rapid turbidimetric method for determining catechins in beverages
掲載誌 International Journal of Food Science & Technology 45(10), 2071-2079, 2010
著者名 Nakayama M, Shigemune N, Tsugukuni T, Tokuda H, Miyamoto T
要旨 多くのポリフェノールがアルカリ性環境下で過酸化水素を生成し、その過酸化水素はセリウムを酸化して酸化セリウム沈殿物を生成するという事実に基づいて、カテキン類を定量するための簡単かつ迅速な比濁法を開発した。エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの4種類のカテキンを用いて、各カテキン溶液0.18mLを0.02mLの1%CeCl3溶液と混ぜ、3分間撹拌した直後に、分光光度計を用いて650nmでの吸収を測定した。吸収は各カテキン化合物の濃度と強い相関があった。市販の容器詰め緑茶の場合に、この比濁法で測定した推定カテキン含量は、日本の緑茶中タンニン含量の公定測定法である酒石酸第一鉄法による測定値よりも、高性能液体クロマトグラフィーで測定した含量との相関が高かった。
抄録 http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2621.2010.02372.x/abstract

論文タイトル Catechin-induced activation of the LKB1/AMP-activated protein kinase pathway
掲載誌 Biochem Pharmacol 78(1), 78-84, 2009
著者名 Murase T, Misawa K, Haramizu S, Hase T
要旨 培養細胞を用いてAMPKシグナル伝達経路に対するカテキン類の効果を検討し、ガロ骨格またはガロイル残基を有するカテキン類がLKB1/AMPKを活性化することを実証した。また、マウスへのEGCGの経口投与により、肝臓におけるAMPKαのリン酸化とAMPKα活性の上昇と同時に、エネルギー消費が亢進することが実証された。これらの知見は抗肥満作用や抗がん作用を含むカテキンの複数の効果が、少なくとも部分的には様々な組織におけるLKB1/AMPKの活性化によって媒介されていることを示唆している。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19447226

論文タイトル Tea catechin ingestion combined with habitual exercise suppresses the aging-associated decline in physical performance in senescence-accelerated mice
掲載誌 Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol 295(1), R281-R289, 2008
著者名 Murase T, Haramizu S, Ota N, Hase T
要旨 老化加速マウス(SAMP)と通常老化マウス(SAMR)を用い、老化に伴うエネルギー代謝、身体機能の変化に対する茶カテキンと運動との併用効果を検証。その結果、加齢に伴う運動持久力の低下の抑制に有効。 老化に伴うエネルギー代謝の低下の抑制に有効。老化に伴う筋肉ミトコンドリア機能の低下を抑制し、それがエネルギー代謝や運動機能の維持において重要。これらの結果は、茶カテキンの抗肥満作用、エネルギー代謝促進作用及び持久力向上作用に関する知見とも一致し、それらの作用におけるミトコンドリアの役割を示唆。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18480242

論文タイトル Green tea extract improves running endurance in mice by stimulating lipid utilization during exercise
掲載誌 Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol 290(6), R1550-R1556, 2006
著者名 Murase T, Haramizu S, Shimotoyodome A, Tokimitsu I, Hase T
要旨 緑茶エキス摂取により、運動負荷を与えたネズミのエネルギー効率に影響が認められるかどうか検討。BALB/cマウスを(1)運動なしの無緑茶エキス群、(2)運動つき無緑茶エキス群、(3)運動つき0.2%緑茶エキス群、(4)運動つき0.5%緑茶エキス群、に分けて8-10週間飼育し、可能な限りトレッドミル運動された直後の代謝指標を測定。(4)のトレッドミル運動可能時間は(2)よりも長く、しかもガス交換速度、筋マロニルCoA濃度が低く、筋β酸化活性とグリコーゲン量が高値だった。また、カテキンを与えた2群では運動後の血漿乳酸濃度が低値で、NEFA濃度が高まっていた。緑茶に含まれるカテキンは、骨格筋でのNEFA利用を促す作用を通じてエネルギー代謝に寄与している可能性を示唆。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16410398

論文タイトル Reduction of diet-induced obesity by a combination of tea-catechin intake and regular swimming
掲載誌 Int J Obes (Lond) 30(3), 561-568, 2006
著者名 Murase T, Haramizu S, Shimotoyodome A, Tokimitsu I
要旨 C57BL/6マウスを以下の5群に分け、15週間飼育中の呼気分析及び採血、剖検による脂肪代謝、蓄積状況を観察した。(1)5%TAG負荷した低脂肪食群、(2)30%TAG負荷した高脂肪食群、(3)高脂肪食+0.5%茶カテキン摂取群、(4)高脂肪食+遊泳運動群、(5)高脂肪食+茶カテキン+遊泳運動群。これらのうち(5)では内臓脂肪蓄積、高インスリン血、高レプチン血の軽減が示唆され、(3)(4)に比べて18-22%体重増加が少なく、筋のβ酸化活性は(2)よりも69%、(3)と比較しても52%高まっていた。また、茶カテキンと運動を組み合わせることにより体全体で脂肪のエネルギー代謝が促進されていることが呼気分析結果からも示された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16247510

論文タイトル Determination of green tea catechins in human plasma using liquid chromatography-electrospray ionization mass spectrometry
掲載誌 J Chromatogr B 834(1-2), 26-34, 2006
著者名 Masukawa Y, Matsui Y, Shimizu N, Kondou N, Endou H, Kuzukawa M, Hase T
要旨 カテキン飲用後採血した血漿に、過塩素酸とアセトニトリルを添加し除タンパクした。その後、カリウム塩による過塩素酸の沈殿除去を行い、上清を液体クロマトグラフィ質量分析で測定して、高感度に8種類のカテキンを分離検出できた。血漿中のカテキン類を簡便かつ迅速に分析する技術を確立することにより、生体試料中のカテキン類の動態解析が容易になると考えられた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16513433

論文タイトル Exercise and Green Tea Extract Stimulate Fat Oxidation and Prevent Obesity in Mice
掲載誌 Med Sci Sports Exerc 37(11), 1884-1892, 2005
著者名 Shimotoyodome A, Haramizu S, Inaba M, Murase T, Tokimitsu I
要旨 雄性C57BL/6Jマウス50匹を(1)低脂肪食+トレッドミル運動負荷なし、(2)高脂肪食+運動負荷なし、(3)高脂肪食+カテキン摂取+運動負荷なし、(4)高脂肪食+運動負荷あり、(5)高脂肪食+カテキン摂取+運動負荷あり。これらの5群に分けて15週間飼育したところ、(2)に比べ(3)(4)(5)の体重増加率が、それぞれ47%、24%、89%に抑制。また代謝指標の測定から4週後の安静時におけるエネルギー消費と脂肪利用度が(5)で最大であること、および運動中では(4)よりも(5)で脂肪利用が亢進。さらに運動負荷の有無によらずカテキン摂取で肝β酸化が促進され、運動負荷が加わると筋でのβ酸化も高まることを示唆。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16286857

論文タイトル Green tea extract improves endurance capacity and increases muscle lipid oxidation in mice
掲載誌 Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol 288(3), R708-R715, 2005
著者名 Murase T, Haramizu S, Shimotoyodome A, Nagasawa A, Tokimitsu I
要旨 Balb/cマウスに茶カテキンに富む緑茶抽出物(用量0.2-0.5%)を10週間食べさせ、(a)持久力、(b)エネルギー代謝、(c)脂肪酸化への影響を評価するため、遊泳疲労(遊泳不能までの持続時間)、間接熱量測定法によるRQと脂肪酸化、骨格筋におけるβ酸化および脂肪酸転移酵素(FAT/CD36)mRNA量を測定したところ、上記評価項目(a)-(c)の改善を示唆する結果を得た。また脂質のエネルギー利用を表す指標として、遊泳後の血漿乳酸濃度(減少)、遊離脂肪酸濃度(上昇)を観察した。ちなみに緑茶抽出物投与時と同様な用量に依存した遊泳能力(持続時間)の向上がEGCG(主要カテキン成分)を与えた際にもみられた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15563575

論文タイトル Beneficial effects of tea catechins on diet-induced obesity: stimulation of lipid catabolism in the liver
掲載誌 Int J Obes Relat Metab Disord 26(11), 1459-1464, 2002
著者名 Murase T, Nagasawa A, Suzuki J, Hase T, Tokimitsu I
要旨 C57BL/6Jマウスを、5%または30%脂肪食で飼育し、後者に0.1-0.5%の茶カテキン類を添加した群と比較した(試験期間11ヶ月)。カテキン群では有意に体脂肪蓄積、体重増加、血中レプチンの上昇を抑制。開始1ヶ月時点で、肝臓におけるβ酸化系酵素等の活性化やmRNA発現の増加が認められた。これらの結果はカテキン摂取により脂質代謝が亢進し、カテキンの抗肥満作用の可能性を示唆。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12439647

論文タイトル Dietary Tea Catechins Reduce Development of Obesity Accompanied with Gene Expression of Lipid-metabolizing Enzymes in Mice
掲載誌 J Oleo Sci 50(9), 711-715, 2001
著者名 Murase T, Nagasawa A, Hase T, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 肝臓の脂質代謝関連分子の遺伝子発現を介する肥満抑制機構を調べる目的で、純度73%の茶カテキンを0.5%添加した高脂肪食、カテキン未添加の高度脂肪食、通常食のいずれかを4ヶ月間、7週齢の雄性C57BL/6Jマウスに自由摂食させ、採血、体重測定、剖検による内臓脂肪重量と肝組織の遺伝子解析を行った。高脂肪食群に比べカテキン添加食群では、(1)体重、内臓脂肪量はそれぞれ19%、37%減少。(2)血漿レプチンが68%低下。(3)肝β酸化関連酵素のmRNA発現量が有意に増加し、肝臓での脂質代謝の活性化が茶カテキンの抗肥満作用に関係していることが示唆された。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/9/50_9_711/_article/-char/ja/

論文タイトル Effect of Tea Catechins on Energy Metabolism in Rats
掲載誌 J Oleo Sci 50(8), 677-682, 2001
著者名 Osaki N, Harada U, Watanabe H, Onizawa K, Yamaguchi T, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 絶食時間の異なる8週齢雄性SDラットに対し、体重1kg当たり茶カテキン100mgを水溶液1mLの形で単回経口投与、対照群は同量の生理食塩水を投与。呼気を4時間収集してEEを調べたところ、カテキンを摂取した4h絶食ラット、18h絶食ラットは双方とも対照群に比べ、EEが有意に増大。また18h絶食ラットでは呼吸商が対照群では経時的に減少したのに対し、RQがほぼ一定で推移したカテキン群との間に有意差が生じたため、前者では脂質由来のEEが増大したと考察。18h絶食ラットでは食餌による小腸内容物が払底し、新たなカイロミクロン発生が実質的にないと思われることから、脂質由来のEEの大部分は脂肪組織の分解に基づく可能性を示唆。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/8/50_8_677/_article/-char/ja/

論文タイトル Effect of Tea Catechins on the Oxidation of Dietary Lipids in Rats
掲載誌 J Oleo Sci 50(8), 657-662, 2001
著者名 Onizawa K, Watanabe H, Yamaguchi T, Osaki N, Harada U, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 食餌脂質の燃焼に対する茶カテキンの影響を検討。雄性SDラットを14h絶食させた後、1位炭素を13C標識したトリパルミチンを5%含む脂肪乳剤を単回投与(0.33g/kg体重)し、2h経過してから体重1kg当たり、茶カテキンを300mg負荷した。8時間目までに収集した呼気(CO2)を2hごとに分析したところ、茶カテキンを負荷したラットは、食塩水を負荷した対照群に比べ、2-4h後の呼気中標識炭素濃度が有意に増加。また、茶カテキンを1%添加もしくは未添加の標準飼料の試験餌で2週間飼育したラットに、同様な乳剤投与に続く茶カテキン飲用負荷をした場合には、脂肪投与後2-4h目に未添加食群に比べ有意な13CO2の排出が認められたことから、茶カテキンは単回投与、長期摂取のいずれの場合でも、ラット食餌脂質の酸化分解を促進すると考察。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/8/50_8_657/_article/-char/ja/

論文タイトル Effects of Tea Catechins on Diet-induced Obesity in Mice
掲載誌 J Oleo Sci 50(7), 593-598, 2001
著者名 Meguro S, Mizuno T, Onizawa K, Kawasaki K, Nakagiri H, Komine Y, Suzuki J, Mastsui Y, Hase T, Tokimitsu I, Shimasaki H, Itakura H
要旨 高脂肪食で肥満誘導した7週齢の雄性C57BL/6Jマウスに、低脂肪食(脂肪量5%)、高脂肪食(同30%)、高脂肪食+カテキン(添加量0.5%または0.1%)を自由摂取させたところ、通常の高脂肪食では4週目において、体重、内臓脂肪、血糖、血清TGとレプチン値が有意に増加するところ、高脂肪食にカテキンを0.5%添加すると、体重、内臓脂肪量、レプチン値の増加が有意に抑制された(0.1%の添加では有意差なし)。一方、20週間自由摂取させた場合の4群間の脂質消化率や糖吸収(カテキンを0.2%添加したデンプン-ショ糖溶液負荷時の血糖上昇を無添加の場合と比較)には有意差がなかった。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos/50/7/50_7_593/_article/-char/ja/

3.茶カテキンの安全性に関する論文

論文タイトル Safety assessment of heat-sterilized green tea catechin preparation: A 6-month repeat-dose study in rats
掲載誌 Food Chem Toxicol 47(8), 1760-1770, 2009
著者名 Morita O, Kirkpatrick JB, Tamaki Y, Chengelis CP, Beck MJ, Bruner RH
要旨 茶カテキン製剤のラットを用いた6ヶ月間の反復毒性試験。0、120、400、1200mg/kg/日の茶カテキン製剤をラットに6ヶ月間継続投与した。比較としてカフェインを除去したカテキン製剤も1200mg/kg/日、継続投与した群を設けた。400mg群と1200mg群では断続的に有害とは考えられない病理所見が認められた。1200mg群で認められた運動量の低下の変化はカフェインに起因するものと判断できた。6ヶ月間の反復毒性試験により、雄の無毒性量(NOAEL)を1200mg/kg/日、雌のNOAELを400mg/kg/日とし、安全なものであると判断。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19406200

論文タイトル Effects of green tea catechin on embryo/fetal development in rats
掲載誌 Food Chem Toxicol 47(6), 1296-1303, 2009
著者名 Morita O, Knapp JF, Tamaki Y, Stump DG, Moore JS, Nemec MD
要旨 茶カテキン製剤のラットを用いた催奇形性試験を実施。雌ラットの妊娠6-17日に0、200、600、2000mg/kg/日の各用量の茶カテキン製剤を継続投与した。その結果、茶カテキン製剤による死亡や検鏡所見の変化はなかった。600mg群と2000mg群で母体の体重増加や食餌摂取量に変化があったが、子宮重量、子宮内の胎児の成長、生存率などは変化なかった。この試験の結果、茶カテキン製剤の母体毒性の無毒性量(NOAEL)は200mg/kg/日とし、催奇形性の無毒性量(NOAEL)は2000mg/kg/日として、安全性を懸念する変化は認められなかった。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19285533

論文タイトル Involvement of hydrogen peroxide in chromosomal aberrations induced by green tea catechins in vitro and implications for risk assessment
掲載誌 Mutat Res 657(1), 13-18, 2008
著者名 Takumi-Kobayashi A, Ogura R, Morita O, Nishiyama N, Kasamatsu T
要旨 カテキンは染色体異常試験にて陽性結果を示すが、In vivo試験での陰性結果などから実質的なリスクはないと判断されている。この陽性結果の原因を探るべく非生理的な条件下でポリフェノール類から生成する活性酸素の寄与を検討。好気的細胞培養条件下においてpH依存的な過酸化水素の生成がみられ、これが原因となって染色体異常が誘発されていると考えられた。直接暴露される消化管内で過酸化水素が生成する条件ではないこと、生体には効率的な過酸化水素消去システムが備わっていることなどから、in vitro染色体異常試験の陽性結果は実際のリスクを示すものではないことを明確にできた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18804179

論文タイトル 28-Day oral (gavage) toxicity studies of green tea catechins prepared for beverages in rats
掲載誌 Food Chem Toxicol 46(3), 978-989, 2008
著者名 Chengelis CP, Kirkpatrick JB, Regan KS, Radovsky AE, Beck MJ, Morita O, Tamaki Y, Suzuki H
要旨 精製度の異なる茶カテキン製剤2種とカフェインを除去したカテキン製剤のラットを用いた28日間の反復毒性試験。2000mg/kg/日までの量の茶カテキン製剤をラットに28日間継続投与した。その結果、茶カテキン製剤による死亡例はなく、外観、運動活動度、臨床病理評価、臓器重量、検死所見など茶カテキン製剤摂取による影響はなかった。低体重や食餌摂取量など現れた変化はカフェインに起因するものと判断できた。28日間反復毒性試験の結果から茶カテキン製剤の経口投与による無毒性量(NOAEL)を2000mg/kg/日とし、安全なものであると判断。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18086511

論文タイトル Genotoxicity studies on green tea catechin
掲載誌 Food Chem Toxicol 46(6), 2190-2200, 2008
著者名 Ogura R, Ikeda N, Yuki K, Morita O, Saigo K, Blackstock C, Nishiyama N, Kasamatsu T
要旨 茶カテキンについて4つの遺伝毒性試験(Ames試験、染色体異常試験、マウスリンフォーマ試験、小核試験)を実施。in vitroの染色体異常試験及びマウスリンフォーマ試験にて陽性結果が得られたが、カテキン類は生理的条件を越える高濃度では染色体異常誘発性を示すことが知られており、今回の結果は他のポリフェノール類に関する知見と同様に活性酸素の関与が考えられた。しかしカテキン類は生理的条件下では専ら酸化ストレスに対し防御的に働くと考えられること、またin vivoの小核試験ではヒトの摂取量を充分に上回る用量(2000mg/kg)まで投与した結果が陰性であったことから、カテキンの遺伝毒性について実質的な懸念はないと判断。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18381228

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