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ジアシルグリセロール油の組成

表-1
食用油中のジアシルグリセロール含量

表-2
ジアシルグリセロールを主成分とするクッキングオイルの脂肪酸組成・油脂組成・物性

 ジアシルグリセロールは植物油、動物油を問わず、ほとんどの食用油に数%存在しており(表-1)、人類が長年摂取してきた食経験豊富な油脂成分であるといえます。近年、酵素処理法による高純度のジアシルグリセロールの生産が可能となりました(表-2)。
 このように精製されたジアシルグリセロールを主成分とするクッキングオイルは厚生労働省によりその安全性と有効性が審査されて、1998年に特定保健用食品として表示を許可されました。2003年には、食品安全委員会で高濃度のジアシルグリセロールを含有するエコナマヨネーズタイプの特定保健用食品としての安全性が審査され、食品として摂取する限りは安全と認められ、特定保健用食品として表示を許可されました。しかしこの際に、「念のため(発がん)プロモーション作用を観察する二段階試験を行うこと」とされました。したがって、念のための試験は、ジアシルグリセロールに危険性があるという認識の下で要請されたのではありません。
 プロモーション作用を確認する種々の試験の結果は、食品安全委員会の新開発食品・添加物専門調査会合同ワーキンググループ(WG)で協議され、2009年2月の第5回WGの総合的な結論として「高濃度にジアシルグリセロールを含む食品は適切に摂取される限りにおいては安全に問題はないと判断する」とされ、評価書(案)の作成に入りました。その後、新開発食品・添加物合同専門調査会で評価書(案)の吟味などが進められ、2009年7月からは厚生労働省から合同専門調査会に提出されたグリシドール脂肪酸エステルに関する追加資料についても議論がされましたが、2011年3月現在では最終的な結論には至っておりません。

グリシドール脂肪酸エステルの詳細についてはこちらをご覧下さい。

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