ジアシルグリセロール油の食生活に果たす役割
増加する生活習慣病と望まれる食習慣の見直し
日本人の肥満者の割合は年々増加する傾向にあり、それに伴って高脂血症や高血圧、耐糖能異常などの生活習慣病の危険因子が増加しています。健康診断により、血清中性脂肪値や血清コレステロール値に異常を指摘される成人の割合は40%を超え、しかも、この傾向は若年層にまで広がっています。その原因のひとつに食生活の欧米化があげられます。生活習慣病の予防には食習慣の見直しが必要とされています。
食習慣と油
肥満や体脂肪が気になると、食事の量を減らしたり、油の量を控えたりすることが一般的に行われます。これは栄養指導の場でも同じです。しかし、現実には料理の美味しさが損なわれるために長続きしなかったり、一時的に体重が減少してしまうと油断して元の食事に戻ってしまいがちです。その結果、体重も元に戻ってしまう場合が少なくありません。 食習慣を変更し、それを持続することは並大抵の努力ではできません。特に、油は三大エネルギー源の1つであり、また必須脂肪酸の供給源、ビタミン類の吸収を助けるなど、様々な役割を果たす食品であるとともに、美味しさの素であり、料理の嗜好性を満足させる上で欠かせない基本調味料です。
ジアシルグリセロール油の栄養学的な特性
ジアシルグリセロール油は、このような油に求められる栄養、調理の特長はそのままに、さらに『食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体脂肪になりにくい』という新しい栄養学的な特性をもっています。また、植物性ステロールを溶解したジアシルグリセロール油は、『食後の血中中性脂肪上昇抑制・体脂肪蓄積抑制に加えて、血清コレステロール値を総合的に改善する』という特性も併せ持ちます。そして、これらの特性はジアシルグリセロール油をそれまで使用していた油に置き換えて使用することで、肥満や様々な生活習慣病予防のための食生活の改善への貢献が期待されます。
前提は生活習慣を整えること
とはいえ、肥満や生活習慣病の予防には、禁煙、適度な運動、十分な休息、規則正しくバランスのとれた食生活など生活習慣を整えることが前提であることはいうまでもありません。そのような生活習慣の中で活用されることで、『ジアシルグリセロール』の栄養学的な特性がより発揮されると考えます。
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