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犬に関するよくあるご質問

 

かみつく・うなる

うなる犬への対処法は?

1歳7カ月のオス犬(ボロニーズ)です。寝ているところをどかしたり、犬の口の中に入っているものをとろうとしたりといった、犬が嫌がることをすると、うなったり、怒ってかもうとしたりします。こんなときは叱った方がいいのでしょうか。叱るとしたら、具体的にどうしたらよいか、教えてください。本には、「犬の首筋を持って、持ち上げて振る」と書いてあったので、やってみたのですが、キャンキャン鳴いて、うまくできません。(千葉県我孫子市 愛子さん)

うなる犬には、まず正しい序列を教える。

 飼い主に対して、犬がうなったり、かもうとしたりするのは、自分の方が順位が上と考え、権利を主張しているからです。こうした犬は、気に入らないことや嫌なことをされたときは威嚇して、「自分が上である」という意思を伝えようとします。このような状況で、飼い主が犬を叱っても、犬には自分に対する反抗としか認識できないので、叱ってもうまくいきません。それどころか、自分を叱った飼い主に対して、「順位が違う」とたしなめるために反撃をしてきます。他の家族の方に対する態度はどうでしょうか。同じようであれば、犬は自分が一番だと考えているのでしょう。もし、そうだとすれば、飼い主のいうことはまったく聞きません。自分がリーダーなのですから、いうことを聞く必要がないのです。逆に、飼い主を従わせようと、一生懸命に努力しているのです。
 このような犬に対して、まず、しなくてはならないのは、犬に、「自分は飼い主に守られて生活している」と認識させることです。これは、しつけの基本であり、飼い主がリーダーになるということです。大変なことのようですが、毎日の生活の中で、犬に対する態度をちょっと意識するだけでいいのです。具体的な方法を、以下にご紹介します。

1.アイコンタクト

犬の名前を呼び、飼い主に注目させる。飼い主に注目したらほめる。

2.催促に応じない

食事や散歩、遊びの時間は、飼い主が決める。催促されても応じない(催促は犬の命令だから)。

3.飼い主が優先

つねに飼い主が優先。扉を出入りするときは、必ず飼い主が先に。ソファーや椅子に、犬が先にいる場合は、どけて座るようにする。食事も、飼い主が先に口をつけてから、犬に与える。

4.堂々とふるまう

堂々と落ちついた態度で犬に接する。

5.犬と仲よくなる

散歩や遊びなど、犬が喜ぶ楽しいことを、一緒にして、犬と仲よくなる。

6.さわられることに慣らす

やさしく声をかけながら、からだをマッサージし、全身をさわられることに少しずつ慣らす。

7.フセをさせる

飼い主の側で、5分間以上、フセ(服従の姿勢)をさせる。最初は10~30秒から始め、テレビや読書の時間を利用して、徐々に時間を延長する。

 以上、簡単にあげましたが、できることから少しずつ始めてください。愛犬との生活の主導権は、つねに飼い主がとるように意識し、犬の生活に合わせるのではなく、飼い主の都合を、犬に受け入れさせるようにすることが大切です。こうして、飼い主が犬からリーダーだと認められて初めて、本当の意味で、犬を叱ることができるのです。

犬の性格や飼い主との関係に合った叱り方を。

 前置きが長くなりましたが、本題の「犬の叱り方」に入りましょう。犬の叱り方は、犬の性格や飼い主との関係によって異なります。というのも、ほめすぎは害になりませんが、叱りすぎは、犬を萎縮させたり、逆上させたりすることがあるからです。また、反対に、叱り方が軽すぎると、叱られたことを意識しなかったり、遊びと勘違いしたりすることもあります。犬が叱られたことを理解した場合には、動きを止め、姿勢を低くする、耳をふせる、またたきが増える、舌なめずりする、あくびをするなどの行動がよく見られます。とにかく、「申し訳ない」というような仕草をしたら、叱られたことを理解したと思ってよいでしょう。以下に、代表的な叱り方をご紹介しますので、いろいろ試して、愛犬の個性に合った叱り方を見つけてください。

1.声で叱る

「いけない」と声で叱る。神経質な犬やシャイな犬には、これで十分。

2.見据えて叱る

目線を合わせ、見据えるように叱る。両頬を持ち、顔を必然的に向けさせるようにしてもいい。

3.力を誇示する

飼い主の力を誇示するため、口のまわりを軽く握り、左右に振る。犬の首筋をつかんで持ち上げる(軽く振る)。犬を仰向けにひっくり返し、押さえこむ。この方法は、飼い主がリーダーになれている場合や、我の強い子犬の場合のみ有効。

4.天罰を与える

いけない行動の後に、犬にとって嫌なことが起こるようにすることで、その行動を避けるようにする(天罰方式)。小銭や小石を入れた空き缶を足下に投げつけたり、水鉄砲で顔に水をかけたり、犬が嫌がることなら何でもOK。ただし、飼い主がやったと気づかれないように、隠れた場所から行うこと。

今回のケースでは、天罰方式がおすすめ。

 さて、今回の相談では、「首筋をもって振る」という方法を実行しているとのことですが、これは、上位の犬が下位の犬を叱るときに用いる方法です。叱る方法として考えれば、確かに間違いではありませんが、愛子さんの愛犬には、叱られているという意識がないため、この方法を取ると、飼い主への不信感が募り、かえって、お互いの関係を悪化させる可能性があります。愛子さんの場合は、しばらく、天罰方式を試し、序列の関係が改善された時点で、他の方法を併用するのがよいでしょう。
 叱ることだけでなく、しつけはすべて、家族の協力なしには成功しないものです。家族の一人が犬を叱っているときは、他の家族もかばったりせず、犬を無視することで、「いけないことをした」ときちんと理解させましょう。また、人間社会では、すべてが犬の思いどおりになるわけではありません。我慢し、あきらめなければならないこともあります。このときに犬が必要以上につらい思いをすることがないよう、日頃から、飼い主が強いリーダーシップを持ち、人間社会のルールをきちんと教えてあげたいもの。犬は、強いリーダーに従って暮らすことに安心を覚える動物であるということを踏まえたうえで、愛子さんも、ご家族と一緒に、愛犬への接し方を考えてみてください。

(回答:ACプラザ苅谷動物病院 しつけ教室担当 山崎 宏子さん)
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