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愛犬と暮らす生活事典

 

健康管理

避妊・去勢

犬の発情・妊娠のメカニズム

 発情・交尾・妊娠・出産は、犬や人などのほ乳類が子孫を残すための「生命のシステム」です。
 メスが性的に成熟して繁殖能力をもち、交尾を容認するようになる状態を発情といいます。メス犬の初めての発情は、小型犬では生後7~10カ月、中・大型犬で8~12カ月ごろに訪れ、通常、年2回、6~7カ月周期でやってきます。発情期間は約2週間で、最初に外陰部が腫れてやわらかく大きくなり、10日程度出血が続きます。そして出血が終わると排卵が起こり、オス犬を迎え入れる交尾適期となります。この期間に交尾を行い、受精が成立すると妊娠し、62日程度の妊娠期間を経て、出産します。
 オスには明確な発情期はありません。基本的に成犬になると、発情期のメスと出会えばオスも発情し、いつでも交尾可能です。

避妊・去勢手術についてじっくり考える

 避妊・去勢手術をするかしないかは、多くの飼い主が一度は考え悩むテーマではないでしょうか。
 「自然のままにまかせるのが一番」「健康な体にメスを入れるのはかわいそう」「オスだから子どもも生まれないし関係ない」と手術に抵抗感をもつ人も少なくはありません。しかし、人と一緒に暮らしている犬では、自由に異性と出会うこともままならず、すでに「自然のまま」の環境で生活していくことはできません。
 かつて、犬の屋外飼育や放し飼いが多かった頃は、避妊・去勢手術は、望まない妊娠を防ぎ、不幸な子犬を増やさないということが主目的でした。しかし、手術のメリットはそれだけではなく、性ホルモンに関係する病気や遺伝的な病気の予防、性的なストレスの軽減、問題行動の予防や改善などの効果もあります。繁殖のコントロールだけがメリットではないのですから、「オスだから」ということもあまり関係ないと言えるでしょう。
 将来的にも繁殖をする予定がなければ、愛犬の健康のためにも避妊・去勢手術を一考されてみてはいかがでしょうか? 家族の一員である愛犬をどのように育てて暮らしていくかをふまえたうえで、飼い主が慎重に検討し、最善と思う選択をしてください。

避妊手術のメリット・デメリット

 避妊手術は一般的にメスの左右の卵巣と子宮を摘出するものと、卵巣だけを摘出する手術の2通りの方法があります。手術は全身麻酔で行うので痛みはまったくなく、入院期間も動物病院によって異なりますが、1~2日が多いようです。
 避妊手術のメリットは、子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍など、性ホルモンの働きによって起こる病気の発症率が低くなることが挙げられます。
 また、避妊手術のデメリットとして、肥満になりやすいことがよく挙げられます。しかし、これは発情や性的なストレスから解放され、異性を求めるために費やすエネルギーが不要となるため、消費カロリーが少なくなっているにもかかわらず、以前と同じ食事内容を与えるためにカロリーオーバーになることが最大の原因。食事と運動の量を正しくコントロールすることで、肥満は避けられます。
 手術のタイミングは、一般的には最初の発情がくる前の生後4~6カ月くらいが適当と言われていますが、もちろん、それ以降でも手術は可能です。若い頃に手術をしたほうが、子宮や乳腺の病気にかかる率が低くなるともいわれています。しかし、子犬の時から攻撃的な性格のメスの場合は、生後1年以内に避妊手術を行うと攻撃性が高まるとも言われているので、手術方法や時期については動物病院でよく相談しましょう。

去勢手術のメリット・デメリット

 去勢手術は左右の睾丸の摘出が一般的な方法です。全身麻酔で行うので痛みはなく、傷口も小さくてすむので、その日のうちに退院できる場合も多いようです。
 去勢手術のメリットは、精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腺腫など、精巣ホルモンの働きが関係する病気の発症率が低くなることが挙げられます。また、去勢することによって雄性ホルモンがなくなり、階級意識も薄らぐので、むやみなマーキングや攻撃行動、人や物に対するマウント、メスを求めての放浪・脱走など、一般に問題行動とよばれる行動が減少する効果も期待できます。
 デメリットとされる去勢手術後の肥満についても、避妊手術の場合と同様、食事と運動でコントロールすることが可能です。
 手術のタイミングは、動物病院でよく相談してください。

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