原因は、「早期の離乳」と「遺伝的な要素」。
Tシャツやタオルなどを食べてしまうというのは、「ウールサッキング」と呼ばれる異常な哺乳行動の一種と考えられます。ウールサッキングについては、「かみつく、かむ」の項の「洋服や毛布をかむ」でも紹介していますので、参考になさってください。
口にしてしまうものには、いろいろな形態が見られ、布製品以外にプラスチックを食べる猫もいます。たいていは便や嘔吐によって排泄されますが、ときには詰まってしまうこともあり、危険です。考えられる原因には、「早期の離乳」と「遺伝的な要素」が挙げられています。
早期の離乳が原因の場合は、「お乳を吸う」という衝動を満たすため、同腹の猫や自分の体を吸ったり、人間の皮ふに吸いついたりします。時がたてば、吸いついたり、お乳を押すような仕草は治まっていくといわれていますが、1年以上継続することもあります。
遺伝的な要素が原因の場合は、春期発動期(*)までは異常な吸いつき行動をほとんど見せることはないそうです。このような猫は、人間の汗腺と関連のあるものを吸ったり、かじったりすることがあり、そのにおいを追い求めているのかもしれないという文献もあります。たいていは、2歳くらいまでにやめるようですが、なかには一生やめない猫もいます。
* 春期発動期とは
性成熟に達する時期のことで、猫によって異なります。家猫の場合、最初の発情の兆候は3~12カ月の間にあらわれ、野生に近い野良の場合は、これより遅く、15~18カ月のこともあるといわれています。
食事を高繊維のフードに変えてみては。
これをやめさせるには、いくつかの方法があります。ひとつは、食事を高繊維のフードに変えるというものです。かみごたえのあるフードに変えることによって、異物を食べる欲求が少なくなるようです。
このほか、食べてしまう対象物に、辛いソースやかむと嫌な味のする犬猫用忌避剤などをスプレーして、故意にくわえさせ、嫌悪条件づけするという方法もあります。場合によっては、薬物療法が必要なこともありますので、かかりつけの動物病院でご相談してみるといいでしょう。