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外猫を室内飼いにする10歳のオス猫、去勢ずみです。これまでは外に出して飼っていましたが、引っ越すことになり、今度住むところは、交通量の多いところで危ないため、外に出すのをやめたいと思っています。今まで外に出していて、急に家の中だけで飼っても大丈夫でしょうか。猫にストレスがたまったりしませんか。(神奈川県 TOMOCATさん) |
引っ越しに伴って、今まで室外で飼育されていた猫を、室内飼いに変えたいとお考えのようですね。確かに、屋外に出して飼育している猫は、交通事故やけんかによる怪我など、危険が多く、実際、室内飼育の猫の方が寿命が長いというデータがあります。
しかし、TOMOCATさんの愛猫の場合、すでに10歳という年齢で、今まで屋外で飼育されていたことを考えると、完全に室内飼いにするのは、かなりむずかしく、根気が必要だと思われます。というのも、猫は非常に習慣性が強く、変化を嫌う動物だからです。猫は、部屋の模様替えで、家具の配置が変わるだけでも不安になり、尿スプレーなどが多くなります。
ましてや、引っ越しは、猫から見れば、自分が築いてきた縄ばりがすっかりなくなってしまう一大事。猫は、引っ越し先を、他の猫に侵されることのない安心できるテリトリーにするために、頻繁に尿スプレーをするようになるでしょう。また、突然、室内に閉じこめられたことに対する抗議の尿スプレーや夜鳴きなどの問題行動が引き起こされることも予想されます。
こうした問題を少しでも軽減するには、引っ越し時から、注意が必要です。まず、引っ越しの準備ですが、荷造りや家具の移動も、猫を不安にする可能性がありますので、目立たないところから始めてください。新しい荷造り用の段ボールなどには、精神安定を促すフェロモンをスプレーしておくといいでしょう。
引っ越し当日は、かかりつけの動物病院に猫を預けておき、新しい家へ荷物を搬入し、可能な限り、家具類を配置し、精神安定促進フェロモンをスプレーしてから、猫を迎え入れます。迎え入れる際には、猫が安心できる場所を確保することも必要です。部屋の片隅に、隠れられるケージを置いたり、精神安定促進フェロモンのスプレーを、部屋にスプレーしたりするといいでしょう。
また、TOMOCATさんの猫は、外猫ですので、排尿、排便の問題も考える必要があります。もし、今まで外で排尿、排便をしていたのであれば、これまでと違和感がないように、土を入れた箱をベランダに置き、猫の尿のにおいをつけておいてください。
引っ越し後、外に出られなくなった猫は、当然、ストレスを感じます。猫のストレスをなるべく緩和し、問題行動を防ぐために、気晴らしのためのおもちゃ(猫じゃらしなど)を与えたり、日中、活動的に遊ばせて、エネルギーを発散させたり、いろいろと工夫してみてください。また、猫は、夜明けと夕暮れに活動的になる傾向がありますので、夜中に走り回ったり、大声で鳴いたりということがよくあります。これを防ぐには、夕方、活発に遊んであげ、夜間のエネルギーを枯らしてしまったり、夜遅く食べ物を与えて、夜間の生活パターンを変えてしまったりする方法が効果的でしょう。
いずれにしても、いったん外の自由な生活を知ってしまった猫を、完全な室内飼いにするのはむずかしいことです。場合によっては、鎮静剤や抗鬱剤を併用した方がスムーズかもしれません。猫の様子をよく観察して、あまりにストレスを感じているようでしたら、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
猫は、顔から分泌されるフェロモンを、生活環境の中にある物体や人間などにこすりつけ、そのにおいによって、安心感を覚える習性があります。そのフェイシャルフェロモンを化学的につくったのが、このスプレー。動物病院などで販売されていますので、猫の引っ越しをよりスムーズに進めるためにご利用になるといいでしょう。
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