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猫に関するよくあるご質問

 

その他 健康管理

便秘がひどい

15歳のメス猫(三毛)です。高齢のため、便秘がひどくて、先日よだれを出して、倒れてしまいました。病院に連れていって、先生に触診でお腹の中のものを出してもらったものの、その際の麻酔に耐えられず、2日間寝たきりで、点滴をしてもらうことになり、とてもつらそうでした。食事ではどのようなことに気をつければ、便秘が改善するのでしょうか。(広島県広島市 CHIEさん)

スムーズな排便のために必要なことは?

 便秘で倒れてしまったとのことですが、長期間、排便がなく、食欲もなくなり、排便姿勢を取るのもつらくなって、いきんでいるうちに倒れてしまったのでしょうか。この年齢で初めて便秘になったのか、もしくは、以前から何度か便秘で病院にかかっていたのか、病歴や既往歴もおうかがいしたいところです。
 排便は、実に複雑、かつ巧妙なしくみで行われています。直腸に便が入り、腸が伸びると、脳から指令が送られ、腸の筋肉に波が起こり、便が肛門に押しつけられます。これを受け、肛門の筋肉がゆるんで、排便が起こります。しかし、これだけでは、十分に排便できません。さらに、排便の姿勢を取り、下腹部の腹筋を使って、肛門括約筋を意識的に開いたり、排便しようと意識したりすることが必要です。つまり、スムーズな排便のためには、便が程よく硬いことと、腸の神経、排便姿勢をとれる運動神経、腹筋、脳がちゃんと機能していることが重要なのです。

まずは、全身的な検診を受けてみて。

 便秘の原因には、肛門周囲や直腸の腫瘍、脊椎の損傷、脱水を引き起こすような栄養不良や代謝性疾患などがあります。CHIEさんの猫の場合、高齢で、麻酔後、寝たきりになり、点滴が必要になったことを考えると、まず全体的な検診を受ける必要があるでしょう。
 これまでの病歴から、上記のような原因がなかったか、脱水を起こさせるような腎不全や肝不全がないか調べます。脱水があって、便が硬くなり、出にくいようならば、全身的な治療を先に受けなければなりません。
 原因がよくわかっていない便秘で、猫によく見られる病気に、「巨大結腸症」があります。これは、結腸の運動性がなくなり、拡張巨大化して、宿便がどんどん貯まっていく病気です。便が糞石となっている場合は、麻酔をかけて、物理的に排便処置を受けなければなりません。これを何度も繰り返すときは、腸を切除する外科手術が必要となります。手術をしても、再発することがよくありますので、強制的な排便処置や手術をした後も、食事療法や排便促進に努める必要があります。
 食事は、大腸の運動を正常化する場合は高繊維食が基本なのですが、結腸の神経が麻痺している場合や、高齢で栄養が吸収しにくい場合は、消化吸収のよい食事にミネラルオイルを添加する方がよいようです。また、宿便を出しやすくする、人間用の健康食品を与える方法もあります(ただし、あまり食感がよくないので、受け入れ性がよくないかもしれません)。獣医師の指示のもとに、飲み薬の下剤を与えるとともに、定期的な浣腸も行い、排便がいつでもできるよう、つねに清潔なトイレを用意しておいてください。

(回答:ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院院長 内田 恵子先生)
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