循環器系の検査を
肉球の色は、身体や足先の色によって異なるので、肉球よりも、むしろ唇や目の結膜の色などが、貧血、黄疸、溶血、チアノーゼなどの病気の指標になります。今回のケースは、血液検査で異常なしとのことですが、行われた血液検査の項目内容も知っておいてください。最近では、スクリーニング検査*として、かなり多くの項目を行うことをお勧めしています。貧血、黄疸、溶血などの症状は、これらの検査で確認ができるでしょう。当院では33項目を行っています。また、尿検査も併せて必要です。
四肢の冷えでは、心臓のエコー検査など、循環器系の病気についての検査も受けておくといいでしょう。比較的若い猫で、心臓の筋肉が厚くなって動きが悪くなる、心筋症(肥大型)という病気が見られます。放っておくと、心臓の中で血液が乱流して血栓を作り、動脈に詰まって足先に血液が行かなくなって、死に至ることもあります。
この他にまれですが、内分泌の病気でも血圧が下がったり、体表の冷えが起きることもあります。四肢が冷たいようならば、マッサージをして血行を促進したり、身体全体を少し暖めることは良いことです。ただし、くつろぐスペースを暖める場合には、愛猫の様子をよく見て、熱くなったら移動できるようにしてあげましょう。
*スクリーニング検査…部分に特化せず、広く全般的に検査を行い、異常な場所がないかを確認すること