鼻水や膿性の鼻汁が日常的にないか?
今年1月にくしゃみと鼻血が出たということですが、ふだんは鼻水や膿性の鼻汁を排泄していませんか。猫では、若齢期に持続的に上部気道感染症にかかり、慢性副鼻腔炎となったために、鼻汁やくしゃみの症状が一生治らないことがあります。主な原因には、上部気道感染症のヘルペスウイルスが挙げられています。ペルシャ、ヒマラヤン、シャムで発症率が高いといわれていますが、多くの場合、猫のブリーダー内での多頭飼育やストレス、子猫の時からウイルスに常時さらされていることなどが原因となります。
引っ越しというストレスもあったようですが、愛猫には慢性副鼻腔炎の症状はないでしょうか。もしあれば、ストレスによる一時的な悪化と考え、抗生物質治療を積極的に行います。
出血を頻繁に繰り返すときは、大学病院へ
感染症がなく、鼻血があったとすると、鼻粘膜の外傷、血が固まりにくい病気、腫瘍、歯の病気を考えなくてはなりません。感染に関連する風邪の症状や、歯から来るものであれば、鼻血に白血球、細菌などが見られることもあります。腫瘍の場合でも、鼻血に腫瘍細胞が見られるときはかなり進行していると考えられます。現在、健康で身体検査で問題なければよいと思いますが、まず出血傾向がないか、血液検査で確認するのもよいでしょう。外傷の可能性(例えば、かゆみや痛みがあって、常時鼻を気にしてこすっているなど)がないか、口腔内に歯の病気がないかも併せて調べましょう。
レントゲン検査を受けられたとのことですが、レントゲンとは基本的に骨格を診るものなので、軟部組織腫瘍だとすると、相当大きくなって、骨を吸収するような状態にならないと確認はできません。先生はきっと「現時点では骨の変形や異常はないので」と言われたのだと思います。食欲も便検査も異常なく、元気ですごしているのであれば、現在の治療を続けられることをおすすめしますが、今後何度も出血を繰り返すようならば、大学でCTやMRIなどの検査を受ける必要があるでしょう。