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猫に関するよくあるご質問

 

その他 健康管理

毛をひどくかきむしる

2カ月のメス猫です。毛をひどくかきむしったり、毛づくろいが激しくて皮ふ病になりかけていて心配です。ストレスでしょうか。甘えてきますが、まだ玩具の面白さがわからず、遊ぼうとしないことも心配です。(福岡県福岡市 たまの母さん)

環境の変化が、ストレスの大きな原因。

 人間と同様に、猫にもストレスからくる病気が多くあります。たまの母さんが心配されているように、毛づくろいをしすぎて、被毛や皮ふを傷めてしまう、心因性脱毛症もその一つです。その症状は、猫がグルーミングしやすい場所、すなわち下腹部、内股、背中の中央、お尻や後肢の外側に限定されています。鋭いとげのある舌で、特定の部位をしきりになめるので、毛が折れたり、うすくなったりし、さらには、皮ふ表面を傷つけ、潰瘍や二次的に細菌感染を引き起こすこともあります。
 心因性脱毛症は、多くの場合、猫を取り巻く状況の変化がきっかけとなって起こります。例えば、家族に新しいペットや赤ちゃんが加わったり、新しい環境に引っ越したり、預けられたり、仲間を失ったり、また、外に遊びに行く場合には、ボス猫が変わったり、いつも通る道に壁ができたりといったことから起こる「不安神経症」が原因となるのです。また、シャム猫やアビシニアンのような、感情の激しい品種には、ストレスを感じやすい素因があるともいわれています。
 ご質問のケースでは、心因性脱毛症の可能性がありますが、脱毛症を起こす病気には、皮膚糸状菌症、毛包虫症、アトピー、食餌性過敏症、ノミアレルギーなどもあります。一度、獣医師の診断を受けることをおすすめします。心因性脱毛症の治療そのものは、神経を落ち着かせる新しい薬がこの夏発売され、行動療法と併用することにより、効果的に行えるようになりました。かかりつけの先生に相談されるといいでしょう。

猫が隠れて安心できる場所をつくる。

 それにしても、猫にストレスがあるかどうかを見分けることは、むずかしいものです。ご質問のように、過剰なグルーミングがあり、皮ふ炎を起こしている場合には、「もしかして」と、治療の必要性を感じられるかもしれません。しかし、たとえば、訪問者がいる間中どこかに隠れてしまうとか、同居猫と喧嘩ばかりしているというような、飼い主にとって、直接的に害とならない場合には、それが恐怖症であったり、ストレスとなったりしている場合でも、本気になって治療をするというよりは、むしろ「まったくうちの子はしょうがない」などと思ってしまいがちです。
 最近では、屋内多頭飼育でも、食事が十分に与えられる環境ならば、お互いを受け入れ、ゆるやかな社会を形成するといわれています。しかしながら、本来は単独で生活する動物ですから、多少なりともストレスは感じていることでしょう。そんな猫のストレスを少しでも緩和し、リラックスさせてあげられるよう、家の中に、猫が隠れて安心できるような場所をいくつか作っておいてあげるといいですね。また、暮らしているうちに、猫が大好きな場所や物(ラグマットなど)が自然にできてきますので、それを猫が自由に使えるようにしておいてあげてください。

(回答:ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院院長 内田 恵子先生)
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