Japan
Check
Share to Facebook Share to Twitter More...

猫に関するよくあるご質問

 

病気

白血病とエイズに感染

3歳のオス猫です。実家の猫なのですが、白血病とエイズに感染しているようです。長くて3年と言われたようです。白血病で骨髄を取り出す手術をしていて、今まだ入院中らしいのですが、白血病とエイズって、どのように進行するのでしょうか。猫から人間に感染することもあるのでしょうか。病院では感染しないといわれたらしいのですが、母が不安がっています。病気の猫には、何がしてやれるのでしょうか。(東京都新宿区 えみさん)

猫エイズと猫白血病の進行は?

 えみさんの実家の猫は、猫エイズと猫白血病ウイルスの両方に感染しているということですので、屋外にも自由に出していらっしゃるんですね。猫白血病は、比較的若いときに感染しやすいのが特徴で、猫同士がなめ合ったりするだけで感染します。一方、猫エイズウイルスは、血が混じり合うような咬傷や外傷から感染します。いずれも感染すると、免疫不全を起こさせたり、腫瘍をできやすくしたりするウイルスです。
 猫白血病ウイルスは、白血病はもちろんのこと、貧血や免疫力の低下、流産、腎臓病など、さまざまな病気の原因になり、感染・発病した猫のほとんどは、3~4年以内に死亡するという恐ろしいウイルスです。しかし、最近では、猫白血病用のワクチンが開発され、予防することが可能となりました。また、感染しても、必ずしも、持続感染(つねにウイルスが体のどこかで増えている状態)するわけではなく、治ってしまう猫もたくさんいます。しかし、えみさんの猫の場合は、たぶん、持続感染となってしまっているのでしょう。
 猫エイズウイルスに感染すると、最初の1年間くらいは、リンパ腺が腫れたり、軽い下痢をくり返したり、細菌感染が治りにくかったりしますが、そのうち症状が一旦なくなります。その後、慢性の病気が徐々に進行します。一番多い症状は口内炎で、口の中に潰瘍ができたり、歯肉が盛り上がったりして、口臭、よだれが目立ち、えさをたべるときにも痛がるようになります。また、病気に対する抵抗力が衰えて、何でもない傷が化膿したり、眼や鼻から、いつも分泌液を出していたり、やせ細ったり、下痢や熱が続いたりすることがよくあります。

今後の治療の方向性は?

 えみさんのメールから察すると、愛猫は重度の貧血を起こしており、治療に反応が悪いようなので、さらに骨髄の検査を受けているようですね。生活環境やこれまでの病歴がはっきりしませんので、評価はむずかしいのですが、貧血があれば、まず輸血を行い(一時的かもしれませんが)、全身の状態を改善します。さらに、リンパ腫や白血病があれば、化学療法を行いますし、激しい細菌感染があれば、抗生物質を投与します。最近では、ウイルス増殖を抑制するインターフェロンを積極的に投与する方法もあります。
 お母様は、人への感染を心配されているようですが、猫エイズウイルスも、猫白血病ウイルスも、猫から人間には感染しません。ただ、お母様は、病院の先生に「感染しない」と言われても、まだ不安に思っていらっしゃるとのこと、どうしてでしょうか。理由がわかれば、それもお聞きしたいですね。病状や治療に対して、疑問があるときは、病院にまめに通われ、担当の先生とよく話し合われることをおすすめします。
 この後、病気がどう進行するか、末期にどのようになるかは、その病状によります。今から苦しむことばかりを考えずに、しっかりと病状を把握し、その時その時にできる治療に専念してあげてください。

(回答:ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院院長 内田 恵子先生)
このページのトップへ↑
Check
Share to Facebook Share to Twitter More...
Copyright © Kao Corporation. All rights reserved.
Kao Group