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ブラッシングを嫌がるうちの猫は、かなり歳をとってから、わが家に来たのですが、人間とのスキンシップを非常に警戒するため、思うようにブラッシングができません。もう高齢なので、麻酔を使ってのトリミングにならないよう、お互いにがんばってブラッシングをしようと思うのですが、嫌がらせないコツって、何かあるのでしょうか。(東京都中野区 よこさん) |
ブラッシングは、猫の皮膚と被毛を清潔にし、健康に保つだけでなく、飼い主と猫との間に信頼関係を築く、大切なスキンシップの時間でもあります。猫は、よく自分の体をなめてグルーミングしますから、短毛種の場合は、それだけでも十分なのですが、長毛種は人間が品種改良して作り出したものなので、猫が本来持っている毛づくろいの能力だけでは足りません。ですから、長毛種は、毎日、飼い主がお手入れすることが必要です。ブラッシングを怠って、毛をもつれたままにしておくと、毛玉になってしまい、皮膚炎を起こしたり、ノミの巣になったりして、健康にも害を及ぼしかねません。
ブラッシングは、できるだけ子猫のときに習慣づけておくのが理想的です。なぜなら、成猫になると自立心が強くなり、ブラシをかけられたり、かまわれたりすることを嫌がるようになってしまうからです。 ブラッシングに慣らすときは、まず、体をなでることから始めてください。子猫は、母猫になめてもらうのが大好きです。人に体をなでられたときも、母猫になめてもらったときと同じ幸せな気持ちになります。だから、子猫はなでられることにもすぐ慣れて、それを喜ぶようになります。子猫のときからいつも人になでてもらい、母猫に甘える気持ちを忘れないでいる猫は、なでられるのを好み、なでられるのが好きな猫は、ブラッシングや他のお手入れも好きになります。
ただし、大人になると、なめてもらうことがなくなり、母猫になめてもらう幸せな気持ちを忘れてしまうので、人になでられることも好まなくなります。よこさんの愛猫の場合も、大人になってからお家に来たため、人間に触られることに警戒心があるようですね。このような場合は、まず、触られることに慣らすことから始めてください。
猫が、あごの下や口のわき、耳の後ろあたりを、どこかにこすりつけているのをご覧になったことがあると思いますが、どんな猫でも、これらの部分は気持ちよく感じるようです。眠っているときに、猫が気持ちよく感じる部分をそっとかいてみましょう。猫がハッと気づいて、顔を上げたら、すぐにやめます。慣れてきたら、だんだんと範囲を広げていき、嫌がるときはすぐにやめます。なでられることに慣れてきたら、クシでそっとすいてみてください。あごの下などから始めると、比較的嫌がりません。食後のくつろいでいるときや寝ているとき、猫が大好きなマタタビを使って行うのも効果的です。クシで体全体をとかせるくらい慣れてきたら、もっと本格的にお手入れをしてあげるとよいでしょう。
ブラッシングするときは、背中や表面の毛だけでなく、体全体にまんべんなくクシを入れるようにしましょう。とくに長毛種の場合は、わきの下やお腹に毛玉ができやすいのですが、この部分はデリケートなので、やさしくていねいにブラッシングすることが大切です。また、クシを入れたとき、毛が引っかかったら、皮膚が引きつれないように、毛の根元を指で持ち、毛先の方から少しずつといてあげてください。無理やり引っぱって、痛い思いをさせると、ブラッシングが嫌いになってしまうので、注意しましょう。
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