口腔内に痛みの原因がある可能性が高い
口腔内、もしくは顎関節などの骨格に痛むところがあり、食べたくても食べられない状態である可能性が高いと思われます。この場合、猫ちゃんは痛みの原因について理解していませんから、おなかが空いてさあ食べようというときに痛みが起これば天罰を受けているような状態であり、なぜそんな目に遭うのか分からず恐怖心が起こることもあるでしょう。怯えたようにしているのはそういう理由かもしれません。似たような現象で、膀胱炎などで排尿痛があると今までのトイレで排尿しなくなるというのがあります。
もう五日間もこの状態が続いているということですが、空腹と痛みで猫ちゃんも非常につらいと思います。飢餓や脱水に伴い全身状態が悪化する前に早めに診察を受けて下さい。
原因を調べるためには口腔内をよく見なければなりませんが、痛みが激しい猫ちゃんの場合、口周辺を触ろうとするだけで非常に抵抗します。こうしたケースでは血液検査を行い腎機能等の確認をした上で麻酔をかけた状態で、口腔内を確認します。この場合、必要があればそのまま歯科処置(歯石取りや研磨、抜歯など)を行い治療してしまうのが普通です。
また、猫エイズウイルス感染に伴う口内炎だった場合、口腔内を清潔にするだけでは口内炎は改善せず、歯が接触している粘膜の部分が常に潰瘍化してしまうことがあり、この場合全ての歯を抜く処置をすることもあります。これまでウイルス感染の検査を受けたことがないのであればこちらの可能性についても調べる必要があるでしょう。
下顎の骨折や顎関節のずれでも似たような症状を示すことがありますので、身体検査や問診でそのような疑いがある時は頭部レントゲン検査で骨の確認をします。
原因を調べることだけでなく、食べられないことに対するケアとして注射で水分や電解質、ビタミンの補給ができますから、そういった意味でも病院に行かれる必要があるかと思います。