ゴミを漁れないよう環境に配慮
ゆみさんの愛猫の場合、去勢手術をしたことと食欲が旺盛なことが直接関係しているとは言いきれないと思います。というのも、3カ月で拾われて5カ月で去勢手術をするまでの間はずっとケージ飼育だったということは、そのころから台所荒らしの素質をもっていたとしても、気付かれていなかっただけ、という可能性があるからです。
猫の食に対する指向は生後3カ月までの経験で決定すると言われています。このことはドライフード派かウェットフード派か、というような好みの問題の他にも、食べ方なども含まれていると思います。3カ月齢でゆみさんに拾われるまでの間、この子はゴミを漁ってサバイバルしていたのかもしれません。もしそうなら、こういう子にしつけでゴミ漁りを止めさせるのは至難の業です。母猫に教えられ、生きるためにそうやってきたのかもしれないからです。
愛猫の行動を変えられない時はどうすべきか? 環境を変えるという方法があります。ゴミ箱の蓋をロック付きのものにする、流しに生ゴミを置いたままにしない、あるいは台所自体を愛猫の立ち入り禁止区域にしてしまう、などです。ゴミ箱の蓋に猫が嫌う臭いのスプレーを試してみるなどの方法もあると思います。
去勢手術後専用フードを与えていること自体は問題ないと思います。去勢後の運動量の減少や代謝の変化を考慮して作られているものと思われます。物足りない様子がみられるなら肥満猫用のフード(繊維が多く嵩があり同じカロリーでも満足感がある)や茹で野菜のトッピングを試してみるのもよいでしょう。フードが少しずつこぼれ出てくるおもちゃで遊びながらゆっくり食事をさせるのも、満足感を得させるひとつの方法です。ただ、フードの工夫はあくまで補助的なもので、これだけでは愛猫のゴミ漁りをやめさせるのはなかなか難しく、結局のところ環境を工夫するしかないというのが正直なところです。