捕食性か、遊びの攻撃行動では?
何もしないのに噛みつくとのことですが、一口に噛みつくといっても、さまざまな種類の攻撃行動があります。その原因によって、対処の方法も異なります。例えば、これが縄張りの主張や競争から起こる攻撃行動である場合は、去勢手術はとても有効な手段のひとつといえます。しかし、攻撃の種類によってはあまり効果が期待できないこともあります。原因を探るために、今後はルイくんがどのような状況のときに攻撃してくるのかをメモしておくことをおすすめします。
ご相談文を読んだ限りでは、飼い主さんのおっしゃるように愛撫によって誘発される攻撃行動ではないと思われます。生後2カ月でお宅に来たということなので、可能性が一番高いのは捕食性、および、遊びの攻撃行動です。通常、子猫たちはお互いに忍びよったり、飛びついたりといった、兄弟同士の遊び攻撃から優秀なハンターとなるための技術を身につけていきます。
生後6カ月くらいになると、遊びのケンカでも相当に激しい攻撃が現れてきます。人間を相手にした遊びの攻撃でも、かなり本気で噛みついてくることがあります。捕食性の攻撃は、獲物を探して、忍びより、飛びつき、食べるという段階からなっています。本来ならば、獲物を捕るという狩猟で使うエネルギーを、家猫の場合、使うことがないので、その結果のひとつとして動いている物すべてに対して、捕食性の攻撃行動が起こってしまうことがあります。
噛みつき行動をやめさせるには?
なかには、家族や来客も容赦なく、獲物扱いする猫もいます。飛びかかって来るとき、獲物を狙っているときのような仕草は見られませんか? 遊びの攻撃がやや激しくなりすぎているような子猫は、母猫であれば、ぴしゃりとぶつことがあります。ただし、人間の場合は手で叩いたりすると逆効果で、攻撃行動や乱暴な遊びを悪化させてしまうことがあるので、注意が必要です。
人間の足を狙ったりする猫は、運動と刺激が不足していることが多いので、もっと遊んであげたり、飼い主さんがいなくても遊べるよう、ユラユラ動くおもちゃを与えてあげたりするのも効果的です。もし、お宅の事情が許すなら、もう一頭、猫を飼うのも解決策のひとつです。ただし、新しく猫を導入する際は、突然対面させたりすると、別の問題行動の原因になることもありえますので、ご注意ください。
それでも人間の手や足に対しての攻撃が続く場合は、よく噛んでくる部位に柑橘類の汁や苦い味のするものを塗っておいて、わざと噛ませるようにすると、噛みつくことといやな味が関連づけられて噛まなくなるでしょう。ペットショップでも、そのような忌避剤を扱っていると思いますが、かなりひどい場合は、かかりつけの獣医師さんに相談してみてください。
上記の行動以外にも、恐怖による攻撃や痛みによる攻撃なども考えられます。様子をよく観察していただくことはもちろん、動物病院で体に異常がないかどうかを確認されることもおすすめします。