
猫の毛づくろいの秘密をとく鍵のひとつは、猫の祖先たちの生活にあります。彼らは、乾燥した、暑さきびしい北アフリカの砂漠で生き抜くために、いつの間にか、少ない水分摂取でも体の機能が正常に働くような体質になりました。猫が、飲み水も、オシッコの量も少ないのはそのためです。
夏季、日中温度が40度や50度になる砂漠で、猫の祖先たちは、日に何度も体をなめ、唾液の水分が蒸発するときに出る気化熱によって、体温をはやく下げる知恵を身につけました。体温がはやく下がれば、体力の消耗も、水分の摂取量もおさえられます。こうして、毛づくろいは、体の小さな彼らが過酷な砂漠で暮らすのにぴったりの「習性」となりました。
さらに、暑い季節には、毛づくろいのとき、唾液の量を増やして気化熱を増やし、涼しい季節には、体表についた余分な唾液をなめとって、体温を調節しているのです。 |
| 猫は起きている時間のうち約30%を毛づくろいの時間に当てています。これだけ見ても、猫にとって毛づくろいがどれだけ重要かが分かります。 |
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