猫と暮らすお役立ち情報

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫のトイレのしつけ

猫のトイレのしつけは比較的カンタン!

猫はもともと、砂漠地帯のさらさらした砂の上でウンチやオシッコをしていた動物で、前足で排泄物の上に砂などをかけて隠す習性があります。室内に猫砂などを用意し、猫の排泄の条件を満たす環境を提供してあげれば、猫は比較的短時間でトイレを覚えることができます。覚えの早い猫ならば家に来たその日のうちに、覚えの遅い猫でも1週間くらいあれば、たいがい覚えられます。くり返し教えても、トイレ以外の場所で排泄する場合は、体や心の病気も考えられるので、獣医師に相談してください。
新しく家にやってきた猫が、トイレの中でオシッコやウンチをできるようになれば、その猫が家に慣れてきた目安になります。

トイレは猫が落ち着ける場所に置く

トイレは、人の出入りが少なく猫が落ち着ける場所に用意します。中に入れる猫砂に、以前使っていた砂を少し混ぜると、トイレを覚えるヒントになりますし、自分のニオイがついていることで猫自身も安心します。
また、猫にトイレの場所を教えるにはタイミングが大切です。猫が床のニオイをかいで、うろうろするしぐさが見られたらトイレのサインです。猫をすばやく抱き上げ、トイレに連れて行きます。寝起き、食後や水を飲んだ後、運動の後もトイレのタイミング。子猫の頃はトイレの回数も多いので、よく観察して、トイレサインを見逃さないようにしましょう。これを何度か繰り返していけば、スムーズにトイレを覚えます。


初めのうちはいったんトイレに入っても、トイレのなかをうろうろしたり、出たり入ったりすることもあります。慣れるまでは無理にせかさずに、じっくりと見守ってください。トイレでちゃんとできたら、やさしい声でほめてあげましょう。

失敗しても叱らないで! そそうのときの対処法

万が一、猫がトイレを失敗して他の場所でしても、決して叱らないでください。大きな声で怒ったり、体罰を与えたりしても、猫が怯えるだけでしつけとしての効果はありません。現行犯でしている最中ならば、大きな声で排泄を中断させ、抱き上げてトイレに連れて行きます。

また、そそうした場所にニオイが残っていると、同じ場所でする可能性もあるので、きれいにふき取ります。床や家具にそそうした場合は、オシッコをふき取った後に、住居用洗剤などでニオイを取り除きます。カーペットへのそそうは、乾いた布かティッシュで吸い取ってオシッコの広がりを防いでから、水で絞ったタオルで押すように拭きます。次に住居用洗剤をタオルにスプレーして押すようにして何度か拭き、お湯でぬらして固く絞ったタオルで拭き取ります。


もし、成猫が突然、トイレ以外の場所でするようになったら、行動や健康面でのトラブルが考えられます。とくに猫は泌尿器系の病気にかかりやすいので、おかしいと思ったら、動物病院で相談してみてください。

監修:山本宗伸先生(猫専門獣医師)

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