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愛猫の泌尿器のしくみと病気

慢性腎不全(慢性腎臓病)

慢性腎不全とは

腎臓の機能が長い年月をかけて徐々に低下していくことで起こります。高齢の猫の死因の上位にあげられ、オシッコを濃縮する機能に優れた腎臓をもつ猫の宿命ともいえる病気です。

慢性腎不全の原因

尿石症慢性腎炎、細菌やウイルスの感染症によって起こることもありますが、おもな原因は加齢に伴う腎機能の低下です。6歳頃から少しずつ腎機能の低下が始まり、高齢の猫の大半が慢性腎不全をわずらっているともいわれています。腎臓の機能が3分の2くらい失われてようやく症状が現れるといわれ、早期発見は難しい病気です。
また生まれつき腎臓の発育が悪く、正常な腎臓に成長しない腎形成不全、腎遺形成、多発性嚢胞腎等の先天性腎疾患なども慢性腎不全の原因です。

慢性腎不全になりやすい猫

6歳以上の猫に多く見られます。下部尿路疾患やウイルス性の感染症にかかったことのある猫もリスクが高まります。また、ヒマラヤンやペルシャ、ロシアンブルーなどのなかには、遺伝的に腎臓の障害をもつ猫もいるといわれているので注意が必要です。

腎不全を起こした腎臓。表面に凹凸がみられる。
先天性の腎形成不全(写真提供/麻布大学附属動物病院 渡邉俊文先生)

慢性腎不全の症状

気づいたときにはかなり進行しているのがこの病気の特徴です。一番初めに目に見えて現れる症状は、水をたくさん飲むようになり、オシッコの量が増えることです。そのため、オシッコが薄くなり、ニオイもあまりしなくなってきます。食欲も元気もあるので見逃しがちですが、この段階で腎臓の機能はすでに60%くらい失われています。その後、食欲の低下、体重の減少、毛づやがなくなるなどの症状も少しずつ現れます。症状が進むと尿毒症になり、食欲がまったくなくなり、激しい嘔吐が繰り返し起こったり、体温が低下したりします。最終的に腎機能がまったく機能しなくなり、死に至ります。

慢性腎不全の治療

腎臓の組織は一度壊れると元に戻すことはできないので、この病気にかかったら完治することはありません。治療は残っている腎機能を長持ちさせて、病気の進行を遅らせることが中心になります。腎臓に負担をかけない低タンパク・低ナトリウムの食事を与える食事療法や、場合によっては投薬も行います。なるべく初期の段階から食事療法などを行えば、完治はしなくても長生きすることは十分に可能です。

慢性腎不全の予防

若い頃から腎臓に負担をかけないケアを心がけることが大切です。食事は塩分やミネラル、脂肪分を控えたバランスのよいものを与え、水をたくさん飲めるような工夫をします。ウイルスや細菌の感染が原因になることもあるので、ワクチン接種で予防できる病気はしっかり予防します。肥満は免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなるので、肥満予防も心がけましょう。また、少しでも初期段階で発見できるよう、オシッコの量やニオイはつねにチェックし、異変を感じたら早めに動物病院で診察を受けましょう。

水を十分に飲めるように工夫を。 日頃からオシッコの量を計って、すぐに異変に気づけるように。

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