赤ちゃんとママ・パパのための情報
現在のミルクは母乳と組成がよく似てきて、うんちもほとんど差がなくなりました。ただ、授乳が中心の0~4カ月頃までは、健康なうんちでも次のような違いが見られることもあります。
淡い黄色かかぼちゃ色。緑がかっていることも。※1
甘酸っぱいようなにおい。腐敗臭は少ない。※2
ゆるゆるとした液状やペースト状。おむつにしみこむ感じ。※3
多め。
ツブツブが混じっていることも。※4
母乳とほぼ同じですが、銘柄と赤ちゃんのお腹の相性によって、黄色から緑色まで様々です。※5
母乳ほど酸臭は強くない。
母乳に比べてやや硬め。おむつにベッタリつくような粘り気のあるうんち。
母乳に比べて少なめ(飲む回数が少ないから)。
ツブツブが混じっていることも。※4
母乳とミルクの中間のうんち。母乳が多いと母乳に近く、ミルクの割合が多ければミルクのうんちに近くなります。
ツブツブが混じっていることも。※4
※1 おなかの中に長くとどまっていたりガスが多いと、酸化して緑色になります。
※2 独特の酸っぱいようなにおいは、乳糖が腸の中で発酵して乳酸ができるからです。
※3 水分の多いうんちは母乳の特徴で、サラッとしていても下痢ではありません。
※4 ツブツブは脂肪やカルシウムのかたまり。「顆粒便」といって、この時期によく見られる正常なうんちです。
※5 ミルクは母乳に比べて腸内にとどまる時間が長いので、早い時期から褐色を帯びてきます。
医学博士、日本小児科学会認定医。1980年東京女子医科大学医学部卒業、同大学小児科学教室に入局。研修医、助手、水野病院(足立区)、愛育病院(港区)などの外来を経て、現在、吉村小児科(文京区)院長。小石川医師会理事、日本小児科医会、子どものこころ対策委員会委員、日本外来小児科学会、アドボカシー委員会委員。地域で子育て支援セミナーの開催、子育て相談、ブックトーク、絵本の読み聞かせなどを行いながら、子育て支援に力を注いでいる。著作に、『はじめよう臨床医にできる子育てサポート21』編著(医学書院)他。
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