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おねしょ対策
夜中にトイレに起きるのは、いつ終わる?

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2歳1カ月で昼間のおむつがとれたのですが、夜はおしっこがしたくなると大泣き。安眠させたくて紙おむつを使っていました。ところが、3歳を過ぎて「もうおねーさんだからパンツで寝る」と宣言。夜中に一度、抱っこでトイレに連れて行く毎日です。この状態はいつまで続くのでしょう。
(ちいさん 3歳1カ月)

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自分から「パンツで寝る」と言い出したのは、自立心が旺盛なことのあらわれです。ただ、本人におねしょをしたくない気持ちはあっても、まだ夜間、寝ている間につくられるおしっこの量はコントロールできていません。また、一晩おしっこをためておけるほど膀胱の容量も大きくなっていないのでしょう。おしっこをしたくなると泣きだすのは、膀胱がいっぱいになって尿意を感じているからです。

そのままおねしょをしてもおかしくない年齢ですが、ちいさんさんのお子さんは、どちらかというと神経質なタイプで、膀胱の緊張感を自覚するとたえられないのかもしれません。また、自分からパンツで寝ると言った手前、おもらしをしたくないという意識が強く働いているのでしょう。

いずれにしても、おしっこが出る前に泣いて明らかなサインを送っているのなら、大変でももうしばらく夜中のトイレに付き合ってあげてください。やがて膀胱が大きくなり、夜間の尿の産生も抑えられるようになれば、一晩ぐっすり眠って、朝「おしっこ」と目覚める日が必ず来ます。

それまでには、尿意を感じても熟睡していて、おねしょをしてしまうこともあるかもしれませんが、そのときは決して怒らずに。「だからおむつをすればよかったのに」などと言って、子どもの自尊心を傷つけないようにしましょう。

なお、このケースは子どものサインを受けて夜中にトイレに連れて行っているのでかまわないのですが、子どもの意思と無関係に夜間起こしてトイレに連れて行くことは絶対にやめましょう。「そろそろおしっこが出るはず」という理由で寝ている子どもを起こすことは、睡眠リズムをさまたげて夜間の排泄機能の発達にブレーキをかけてしまいます。

夜間の排泄は訓練でどうにかできるものではなく、あくまで子どもの側の生理的な発達を待たなくてはなりません。「起こさず、怒らず、あせらず」の3原則を守って、自然に夜中のおしっこが遠のくのを待ってあげましょう。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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