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「亀頭包皮炎(きとうほうひえん)」を予防するには?

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不機嫌に泣き、おむつ替えのときに見たらオチンチンの先端が赤くなっていたのであわてて病院へ。「亀頭包皮炎」と診断され、塗り薬と飲み薬を処方されました。数日でよくなったので安心していたら、1カ月後、また同じ症状に。繰り返すのは何か原因があるのでしょうか。予防する方法は?
(ポット 2歳1カ月)

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「亀頭包皮炎」は、オチンチン(陰茎)の先端にある亀頭や、それを包んでいる包皮が炎症を起こす病気です。赤く腫れて疼痛を起こし、ときには膿が出ることもあります。また、排尿時に痛みが激しく、不機嫌に泣くことも見られます。

「亀頭包皮炎」とわかれば、抗菌薬(抗生物質)の軟膏を患部に塗り、併せて抗菌薬の飲み薬で治療をします。炎症は包皮の内側にある亀頭周辺で起きているので、塗り薬をつける場合は、わずかに包皮をずらしながら内側に薬が入るように塗ります。
また、いったん炎症がおさまっても、菌が残っていると再発しやすいので、飲み薬は指示された期間服用することが大切です。

この病気は、包茎(陰茎が包皮にすっぽりとおおわれた状態)に伴って起こることが多く、包皮の内側に恥垢と呼ばれる垢がたまり、それが尿で汚染されて細菌に感染するのが原因です。しかし、1~2歳児の大半は包茎ですから、包茎であること自体は心配いりません。いずれ、自然に包皮はむけていきます。
予防としては、入浴のときに包皮を軽く押し下げて、ぬるま湯で中の垢を洗い流すようにするとよいでしょう。さらに、汚れた手で性器に触らせないようにします。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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