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赤ちゃんのうんち
薬なしでは自力で排便できない

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10カ月頃から便秘です。今では毎日薬を飲んでいて、薬をやめると1週間以上出なくて結局浣腸することに。薬を飲み続けると、薬を飲まなきゃ出なくなるのではと不安です。
(マイマイ 1歳3カ月)

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未熟児で産まれて小さいせいか、ひどい便秘でお医者さんでもらった座薬を使ったり、こよりをしないとうんちがでません。座薬やこよりを毎日していて肛門への影響はないのでしょうか?
(ゆうたん 10カ月)

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離乳食をスタートしてから便秘に悩むように。放っておくと3日、4日出ず、本人も1日中りきんでいるのですが、出てくるのは食べた量からするとほんの少し。たくさん食べるのですが…。現在、処方されたラキソベロンという薬を毎日飲ませて排便させているのですが、もう薬なしでは出ないくらい。月齢が進めば改善しますか?
(ちょめママ 1歳6カ月)

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乳児期から幼児期の便秘に使用される薬は、飲ませる薬と、座薬、さらにグリセリン浣腸などがあります。

これらの薬を使う目的は、お腹の中にたまった便をひとまず全部排出させ、次にできた便をスムーズに出せるように腸を整えて毎日排便する習慣をつけるための2つがあります。できるだけ薬は使わず、水分補給や繊維質の多い果汁(りんご果汁やプルーン果汁など)で便を軟らかくしたり、離乳食の内容を食物繊維(野菜やいも類、海藻、豆類など)の多いものを中心にして解消したいのですが、いったん頑固な便秘になってしまった場合は、薬による治療も必要です。

マイマイさんの赤ちゃんは、10カ月頃から便秘ということなので、離乳食が進んできた結果、固形分が増えて摂取水分量が若干不足気味なのかもしれません。また、まだ繊維質の食べ物をたくさんは食べられないことも影響しているのかもしれません。マッシュしたいも類やかぼちゃ、ほうれん草や小松菜など、繊維質の多い野菜を増やすと同時に、水分補給を十分に行ってみましょう。その結果、今よりはスムーズに排便できるようになって浣腸が必要なくなる可能性も考えられます。なお、薬を使うことに不安がある場合は、主治医にそのことを告げて、薬について説明を受けるようにしましょう。多くの便秘改善薬は、それを使うことでくせになることはありません。

ゆうたんさんの場合、すでに病院で座薬を処方されているのですね。便秘治療の座薬は、大腸内で炭酸ガスを発生させて腸を刺激するので、赤ちゃんに使っても安全です。今後、腹筋が成熟してくると、自然な排便が期待できます。それまでのもうしばらくは、処方されたお薬を使い、スムーズな排便を心がけましょう。

ちょめママさんの赤ちゃんも離乳開始後に便秘になっています。マイマイさんで述べたように離乳食の内容を見直し、食物繊維や水分が多くなるように心がけてください。

ラキソベロンは、腸を刺激して、自然に近いお通じを誘導するお薬です。クセになることはありませんので、安心してお使いください。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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