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赤ちゃんのカラダ
暑いの? 寒いの? 室温の目安は?

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赤ちゃんのカラダ

新生児期は室温を何度くらいにしてあげたらいいのですか? また、その状態はいつまで続けなくてはいけないのでしょう。冷房や暖房を使う場合の目安を教えてください。
(0カ月 はなトラ)

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寝ているとき、手足はすごく冷たいのに背中に汗をかいていることがあります。こんなとき、赤ちゃんは暑いのでしょうか、寒いのでしょうか。機嫌はとてもいいです。
(2カ月 えなえな)

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院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体温調節中枢が未熟で、気温と一緒に体温が上下してしまいます。室温が高すぎたり衣類や寝具で覆われ過ぎていると、熱がこもって体温が異常に上昇してしまいますし、逆に寒さにさらされると低体温になってしまいます。場合によっては命の危険もありますので気をつけてください。

夏はエアコンを上手に使って涼しく過ごさせましょう。室温は26~28度に設定し、冷気が直接赤ちゃんに当たらないようにします。冬の暖房は、設定温度を18~20度にして、空気が乾燥しないように気をつけましょう。温度設定ができない場合は、赤ちゃんが寝ている高さに温度計や湿度計を置いて、こまめに環境をチェックしてください。

体温調節機能は少しずつ発育

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赤ちゃんの体温調節機能は、生まれてから少しずつ育ってきます。真夏の猛暑や真冬の厳寒期の気温は、乳幼児にとって適応しにくい温度です。とくに生後1年未満の赤ちゃんは十分室温に気づかってあげたほうが安心です。

また、衣類や寝具も、赤ちゃんの体温コントロールに影響します。一般的には、手足が冷たくてもお腹や背中に手を入れて温もりがあるようなら、赤ちゃんは快適な状態にあると判断してよいでしょう。

むき出しになっている手足は外気温の影響を受けやすいのですが、手足がセンサーとなって体温調節をしています。手足にさわって冷たく感じても、体は意外に温かいことも多いはずです。

お腹や背中がひんやりしているときは

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逆にお腹や背中がひんやりしているときは、室温を高めるか、衣類や寝具で調節してあげてください。また、快適なはずと思っていたのにお腹や背中に汗をびっしょりかいているようなら、室温をやや下げるか衣類を薄手のものにかえたり、寝具を減らしてあげましょう。

えなえなさんの質問では、手足は冷たいのに背中に汗をかいているとのことですが、暑くて汗をかくと、体(血管)の中の水分が失われるため、手足の血管を締めて中心部の血管やその血管が支配する臓器を守ろうとする働きが起こります。一方、エアコンなどで露出している手足が冷やされすぎると、脳が「体温を上げろ」という指令を出し、その結果として体温が上がり、背中に汗をたくさんかくことがあります。

ただ、この赤ちゃんがどちらであるのかは、文面だけでは推測しにくいですね。生後2カ月でも基礎的な体温調節機能はできているものの、大人に比べると適応できる幅が狭いので、上記に記したような室温の目安を参考に、冷やしすぎや温めすぎに注意してあげてください。極端に暑すぎても寒すぎても、赤ちゃんは泣いて意思表示しますから、少なくとも機嫌がよければ大きな心配はないと思います。

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