くらしの現場レポート

アジアからの訪日旅行者の買い物
なにげない「日本っぽさ」が心に残る

2017.09.05 | グローカル

【くらしの現場レポート】なにげない「日本っぽさ」が心に残る

2016年の訪日外国人は過去最高の2403万9000人。5年連続で前年を上回り、アジアからの旅行者は引き続き増えています。リピーターも増えたことで、買い物などを通じた「日本の楽しみ方」にも変化があるようです。中国(上海)・台湾・タイ・ベトナムの4エリアからの旅行者の買い物に同行し、話を聞いてみると、おもいおもいに楽しんでいる様子が伝わってきました。

買い物もコト体験として楽しむ

アジアからの旅行客による電気製品や民芸品などの大量な買い物は減少していますが、依然人気が高いのは化粧品や医薬品、トイレタリー商品などの身近な商品です。調査に協力してくれた人の買い物の様子も、自分の気に入ったものをじっくり選ぶ姿が印象的でした。彼らは日本製品の品質や効果を高く評価していますが、それだけでなく、自国にないパッケージデザインを見つけ、可愛いものを選ぶことが楽しいなど、買い物も、楽しいコト体験になっているようです。

買い物もコト体験として楽しむ

「日本にいる!」を実感するコト体験

日本では当たり前になっている場面でも、彼らは「日本」を実感し、楽しんでいました。店員が親切に商品の説明をしてくれたことや、買ったものをきれいに袋に詰めてくれたことなど、買い物を通じてふれ合った日本人に好感を持ってくれたようです。また「日本のイチゴが美味しくて感動!」「どの街も清潔できれいだから、どこで写真を撮っても『ここは日本』と分かる」など、私たちにとっては普通のものや風景が彼らの心に残り、良い思い出になっているようでした。「そういう日本人が作るものだから信頼できる」と楽しそうに語ってくれました。

「日本にいる!」を実感するコト体験

奈良で買ったイチゴが美味しかったので、東京でも買って食べました。(タイ:30代夫婦)

デパートだけでなくコンビニでも、おつりを渡すときに必ず下に手をおいて、落とさないようにしてくれていることが嬉しかった。(ベトナム:50代夫婦)

テーブルについた水をナプキンで拭いて席を立つ日本人を見て、「日本っぽい」と感心しました。私の子供にも教えたい。(上海:30代女性)

これからも日本での体験を楽しんでもらいたい

彼らがさまざまなところで「日本っぽさ、日本人っぽさ」を感じ、好感を持ってくれていることは嬉しい発見でした。2020年に向けてさらに多くの外国人を迎える日本。大げさなことではなく、私たちの笑顔やちょっとした心配りが彼らの日本での楽しい体験につながるようにしたいものです。訪日しておもいおもいに楽しんでもらい、モノだけでなく日本人の心や文化などにふれて楽しい思い出を持ち帰ってもらい、再度日本に来てくれたら嬉しいですね。

調査概要

「訪日時の買い物行動調査」
◎2015年2月/上海在住23~40歳/10人
◎2016年5月/台湾在住22~34歳/10人
◎2016年3月/タイ在住22~45歳/10人
◎2016年3月/ベトナム在住25~59歳/6人
4エリア共通 行動観察・インタビュー調査

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